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【仙山線】奥羽山脈を越えて2つの県庁所在地を結ぶ路線 仙山線快速列車乗車記(仙台→山形)

2022年2月25日

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みなさんこんにちは、tomotabitripです。

今回は東北地方の奥羽山脈を貫いて太平洋側の仙台と内陸部の山形を結ぶ仙山線快速列車の乗車記になります。

 

仙山線とは

仙山線は、宮城県の仙台駅から山形県の羽前千歳駅までを結ぶ路線ですが、運行上は羽前千歳駅からすべての列車が奥羽本線の山形駅まで乗り入れており仙台駅~山形駅までの62.8㎞を結んでいます。

(引用:© OpenStreetMap contributors)

全線単線、電化された路線で、県境では奥羽山脈越えとなり最大勾配が33‰の急勾配を有する山岳区間を走ります。

仙山線快速列車 乗車記

仙台駅から出発

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東北一のターミナル駅仙台駅にやってきました。

今回は仙台駅始発の仙山線快速列車に乗車します。使用車両はE721系0番台と1000番台を連結した6両編成で運行です。

車内はロングシートとボックスシートが組み合わされたセミクロスシートです。

9時04分、時刻通り列車は仙台駅を出発。

仙台近郊区間(仙台~愛子)

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仙山線は仙台駅を出るとしばらく東北本線と並走した後、東北新幹線の高架をくぐり、東北本線をオーバークロスして越えていきます。

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9時10分、仙台駅を出発して6分。地下鉄南北線との接続駅北仙台駅に到着。

ここで仙台行き普通列車と行き違います。

仙台市街ということもあり沿線には住宅街が広がり通勤・通学の利用客が多い印象でした。

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9時30分、仙台駅を出発して26分。愛子(あやし)駅に到着。難読駅ですね。

仙台駅~愛子駅までは仙台近郊区間であり、通勤・通学での利用者が多く当駅を始発・終着にする列車を含め1時間あたり2~4本程度運行されています。

愛子駅は鳴子、飯坂に並ぶ奥州三名湯の秋保温泉の最寄り駅。

峠越え区間(愛子~山寺)

さて愛子駅を過ぎると仙山線は徐々に坂を登っていきます。

愛子駅の標高が113m、仙山線の最高地点となる面白山高原駅は440mとここまで登ります。

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愛子駅を出ると徐々に家が減り、家の合間から遠くに雪をかぶった山々の姿を見ることができました。

陸前白沢駅~熊ヶ根駅間の広瀬川にかかる第二広瀬川橋梁からの景色は絶景なので見逃さないように!(残念ながら写真を撮り損ねました)

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熊ヶ根駅を通過すると家が見えていた景色は変わり、列車は雪積もる山の間を走ります。

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9時41分、仙台駅を出発して37分。作並温泉の玄関口となる作並駅に到着。

作並駅は仙山東線の終端駅として開業、全線開業後には直流電化された仙山トンネルのための電気機関車の基地ができたり日本初の交流区間の起点になる駅になるなど鉄道関連ではとても濃い駅でした。

現在ではホーム上に「日本初の交流電化発祥地」の碑が建っています。

ニッカウヰスキー仙台工場(宮城峡蒸留所)の最寄り駅でもあります。

【ニッカウヰスキー仙台工場の記事も読んでみてください】

www.tomotabitrip.com


 

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作並駅を出るといよいよ列車は山岳区間を走ります。沿線ではたくさんの雪をかぶった木々が見られます。

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宮城県最後の駅、奥新川駅を通過。こんな山奥にありますが仙台市青葉区にある駅です。仙台駅と同じ区にある駅ということになるのが驚きです!

さて奥新川駅を過ぎるとまもなく奥羽山脈を横断するように造られた全長5,361mの仙山トンネルへと入っていきます。宮城県と山形県の県境はトンネル内にあります。

仙山トンネル内はかなりの爆音で走り抜けます!

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仙山トンネルを抜けると仙山線最高地点となる標高440mにある面白山高原駅を通過。

ここから先は山形駅へ向けて坂を下っていきます。

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進行方向右側には紅葉川渓谷が広がります。

真っ白な雪と葉の落ちた木々で沿線の風景はまるで水墨画のよう。

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山寺駅到着前、進行方向右側の崖の上には山形県の文化遺産、山寺こと立石寺が見えます。頂上にあるお寺までは約1,000段の階段があるとのことです。

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紅葉川の河川敷にある直径6mの大鍋。毎年秋に山形市で行われていた「日本一の芋煮会フェスティバル」で2017年まで使用されていた「2代目鍋太郎」という大鍋です。

立石寺と合わせて一度は立ち寄ってみたいところ。

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10時01分、仙台駅を出発して57分。山寺駅に到着。仙台行き快速列車と行き違います。

山寺駅の標高が240mなので面白山高原駅から1駅で200mも下ってきたことになります。

山形盆地へ(山寺~山形)

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山寺駅を過ぎると山が遠ざかり、徐々に民家が増え畑が広がり始め山形盆地へと入ります。

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羽前千歳駅到着前、列車は左にカーブしながら進行方向右側からの奥羽本線と合流します。

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10時10分、仙台駅を出発して1時間6分。奥羽本線との分岐駅となる羽前千歳駅に到着。

仙山線の路線登録上ではこの羽前千歳駅で終着駅ですが、山形駅まで奥羽本線へ直通して走ります。

この羽前千歳駅の山形寄りでは、日本では珍しい標準軌(奥羽本線)と狭軌(仙山線)が平面交差するクロスポイントがあります。

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10時16分、左沢線との分岐駅となる北山形駅に到着。

写真奥に見えるのが左沢線の北山形駅です。北山形駅は元々、左沢線にのみ駅がありましたが、奥羽本線・仙山線にも駅ができたことで「Y字」のような特殊な構造の駅となりました。

山形駅手前では進行方向右側に山形城跡を見ながら走ります。

終点 山形駅に到着

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10時21分、仙台駅を出発して1時間15分 終点の山形駅に到着。

今回乗ってきた列車は折り返し10時52分発仙台行き普通列車となります。

最後に

今回は宮城県と山形県の県庁所在地を結ぶ仙山線快速列車の乗車記でした。

1時間強の乗車時間ですが沿線の景色は仙台近郊区間や急勾配のある山岳区間等景色の移り変わりを楽しめる路線です。

また沿線には、ニッカウヰスキー仙台工場、秋保温泉、作並温泉、山寺(立石寺)などの観光地もあるのでぜひそのアクセスに利用してみてはいかがでしょうか。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

  • この記事を書いた人

tomotabi

北斗星の旅をきっかけに旅行好きになり鉄道・飛行機旅へ| 鉄道乗車記|飛行機の搭乗記|ホテルの宿泊記|お得なきっぷ|を中心に記事を書いています|

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