みなさんこんにちは、tomotabitripです。
2026年6月6日、今シーズンのノロッコ川湯温泉号(1回目)に乗車してきました。釧路湿原をゆっくりと走る観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」が、川湯温泉駅まで延長運転する特別な列車です。
2026年は現行車両でのラストシーズン。現車両での運転は今年で終了となるため、この風景を同じ車窓から眺められるのも最後の機会となります。
この記事では、
- ノロッコ川湯温泉号の運行概要(使用車両・停車駅・時刻表・料金)
- きっぷの予約のコツ(直前でも座席が取れる!?)
- 釧路駅出発から川湯温泉駅到着までの乗車レポート
を詳しくお届けします。ぜひ最後までご覧ください。
【ノロッコ川湯温泉号とは】1989年から続く観光列車の特別延長運転

くしろ湿原ノロッコ号は、JR北海道が1989年から運行を続けてきた、釧路湿原を走る人気観光列車です。通常は釧路〜塘路間(約27km)を走りますが、エゾイソツツジが見頃を迎える6月と、秋の気配が近づく9月に、川湯温泉駅まで延長運転するのが「ノロッコ川湯温泉号」です。
2026年のノロッコ川湯温泉号の運転日は6月6日・27日、9月19日の計3日間。1往復のみの運転で、この日だけ味わえる特別なルートです。
そして2026年は現行車両でのラストシーズン。車両の老朽化により、今年で現行の客車は引退となります。37年間にわたって釧路湿原を走り続けた車両に別れを告げる、感慨深い乗車となりました。
【2026年運転日・使用車両・時刻表・料金】ノロッコ川湯温泉号の基本情報
使用車両
ノロッコ号はDE10形ディーゼル機関車1両が客車4両を牽引する編成で運転されます。
1号車は一般客車、2〜4号車はトロッコ仕様の展望客車です。展望客車は大きな窓と開放的な車内が特徴で、釧路湿原の自然をダイレクトに感じることができます。
2号車には車内販売スペースが設けられており、ビールやプリンなどの軽食やノロッコ号に関係するグッズの販売なども行われています。乗車したらぜひ覗いてみてください。

展望客車の座席は窓側に並ぶ2名用カウンター席(E席)と、向かい合わせの6名用ボックス席の2種類があります。

E席は窓に向かって横並びに座るカウンタースタイルの2人がけ席です。流れゆく車窓をひとりじっくり眺めるのに適しており、一人旅にもおすすめです。
釧路川の眺めを重視するならA席(ボックス席側)を狙うのがおすすめです。

ボックス席にはテーブルが付いており、お弁当を広げたり飲み物を置いたりと使い勝手も良好。長丁場の川湯温泉号では、このテーブルがあるかないかで快適さがかなり変わります。

4号車の連結部デッキには、釧路湿原の風景を描いた壁画と、タンチョウとエゾシカの等身大オブジェが設置されています。記念撮影スポットとしても人気です。
なお、2026年は現行車両での運転が最後となります。今年で引退するこの車両に乗れるのは、2026年シーズンのみです。

車体側面には「特製サボ(行き先案内板)」が掲げられており、「川湯温泉⇔釧路 KUSHIRO SHITSUGEN NOROKKO TRAIN」の文字と釧路湿原ノロッコ号のロゴが並びます。
隣には年季の入った「指定席/RESERVED」プレートも。川湯温泉号の運転日にしか見られない特別な一枚です。
停車駅・時刻表|ノロッコ川湯温泉号の運行時刻
上り(釧路 → 川湯温泉)
| 駅名 | 時刻 |
|---|---|
| 釧路駅 | 11:06 発 |
| 東釧路駅 | 11:11 着 11:12 発 |
| 釧路湿原駅 | 11:31 着 11:32 発 |
| 細岡駅 | 11:37 着 11:38 発 |
| 塘路駅 | 11:51 着 11:53 発 |
| 標茶駅 | 12:17 着 12:41 発 |
| 摩周駅 | 13:08 着 13:10 発 |
| 川湯温泉駅 | 13:32 着 |
下り(川湯温泉 → 釧路)
| 駅名 | 時刻 |
|---|---|
| 川湯温泉駅 | 15:00 発 |
| 摩周駅 | 15:21 着 15:32 発 |
| 標茶駅 | 16:01 着 16:15 発 |
| 塘路駅 | 16:40 着 17:02 発 |
| 細岡駅 | 17:15 着 17:15 発 |
| 釧路湿原駅 | 17:19 着 17:19 発 |
| 東釧路駅 | 17:39 着 17:43 発 |
| 釧路駅 | 17:48 着 |
釧路駅から川湯温泉駅まで2時間26分の旅となります。通常のノロッコ号が塘路駅止まりなのに対し、塘路から先、標茶・摩周と進み、川湯温泉駅まで足を延ばすのがこの列車の最大の魅力です。
料金|乗車券+指定席券でいくら?
| 区間(例) | 乗車券 | 指定席券 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 釧路〜塘路 | 680円 | 1,000円 | 1,680円 |
| 釧路〜川湯温泉 | 2,240円 | 1,000円 | 3,240円 |
※大人片道・こどもは半額(10円未満は端数切り捨て)
※指定席券は乗車区間にかかわらず一律1,000円
くしろ湿原ノロッコ号は全車指定席のため、乗車前に指定席の予約が必要です。全国のJRみどりの窓口またはえきねっとで、乗車日の1ヶ月前より購入できます。
予約・きっぷの取り方|直前でも窓側席が取れることがある
発売開始は乗車日の1ヶ月前の10時。特に川湯温泉号のような運転日数が限られた特別便は、発売直後にほぼ席が埋まってしまいます。希望の席を確実に取りたい場合は、1ヶ月前の10時ちょうどに購入するのが鉄則です。
一方で、今回の実体験では乗車1〜2日前になるとパラパラと空席が出始め、選り好みしなければ窓側の席も空いていました。「発売直後に取れなかった……」という方も、諦めずに直前まで空席をチェックしてみる価値は十分あります。えきねっとからスマートフォンなどで手軽に確認できるので、ぜひ活用してみてください。
なお、釧路から川湯温泉までは約2時間26分の長旅ですが、ボックス席にはテーブルが備わっており、車内アナウンスによる観光案内や標茶駅での約24分の停車もあるため、退屈することはありません。
乗車記|釧路湿原から川湯温泉へ、ノロッコ号の旅
釧路駅|出発前の様子

今回の旅の始まりは道東の中心・釧路駅。国鉄時代に建設された民衆駅スタイルの駅ビルが今も現役で使われており、道内の主要駅が次々と近代的な駅舎に生まれ変わる中、昭和の面影を残す貴重な存在です。
3番ホームには発車前から多くの乗客やカメラを持ったファンが集まり、お祭り気分が漂っていました。

釧路駅の行き先表示板には「ノロッコ川湯温泉号♨️ ありがとうノロッコ号37周年」の文字が表示されており、ラストイヤーならではの特別感が漂います。
回送列車として入線|いよいよ出発

10時38分ごろ、DE10形を先頭にノロッコ号編成がゆっくりと回送列車として入線してきます。機関車が客車を牽いてホームに滑り込んでくる姿は、何度見ても絵になります。

その後10時56分、札幌からの特急おおぞら1号が釧路駅に到着。乗り換え時間わずか10分でノロッコ川湯温泉号に接続できるため、札幌方面からのアクセスにも大変便利です。

国鉄時代から使われている駅名標と客車列車の並び。駅の雰囲気と合わせて客車列車が走っていたかつての雰囲気を感じられる時ではないでしょうか。
車内の様子|E席からの眺め

今回筆者が乗車したのはE席。釧路川側とは反対の向きになりますが、長丁場の川湯温泉号には意外とぴったりでした。
進行方向に向かって流れていく車窓をひとりじっくり眺めながら、約2時間半の旅を満喫しました。
直前に取れた座席がE席だったという方も、ぜひその席ならではの景色を楽しんでみてください。
釧路川橋梁|出発早々の撮影スポット

11時06分、定刻通りに釧路駅を出発。まずは通常のノロッコ号と同じ、釧路湿原区間を北上します。
ほどなく列車は釧路川橋梁を渡ります。釧路市街地を悠々と流れる釧路川を真上から眺める、出発直後のハイライトのひとつです。
ラストイヤーということもあり、河岸には列車を待ち構えるカメラを持ったファンの姿も見られました。
橋梁を渡ると間もなく東釧路駅に到着します。
釧路湿原区間|大きな窓越しに広がる湿原の絶景

東釧路駅を過ぎ、列車が釧網本線に入ると、車窓の景色が一変します。市街地の風景が消え、手つかずの自然が広がる釧路湿原が眼前に現れます。

11時31分、釧路湿原駅に到着。ログハウス風のかわいらしい駅舎が印象的な無人駅です。
丸太を積み上げたような外観の駅舎は、湿原の雰囲気にぴったり。

駅名標には隣駅として「ほそおか」「とおや」の文字。湿原の中にひっそりと佇む小さな駅ですが、ノロッコ号が停車するたびに多くの乗客がホームに降り立ちます。
このし釧路湿原駅からは「細岡展望台」に行くことができます。
詳しくは細岡展望台の記事をご覧ください。

釧路湿原駅付近では釧路川が車窓の反対側(A席側)を流れますが、E席側では木々の生い茂る景色を楽しめます。今回はエゾシカの姿を見ることができました。

細岡駅周辺では広大な湿原広がる様子も見ることができます。
見どころでは徐行しながら車内アナウンスで丁寧な解説が入り、ただ景色を眺めるだけでなく、湿原の生態や地形についても自然と知識が深まります。
塘路駅|通常ルートとの分岐点

11時53分、塘路駅に到着。通常の「くしろ湿原ノロッコ号」はここが終点ですが、今日の列車はここから先へと続きます。ノロッコ川湯温泉号ならではの区間が始まります。

塘路を出ると、塘路湖、シラルトロ湖と釧路湿原内に広がる広い湖のそばを走ります。湖面に目を凝らすと、遠くに大きな白い鳥の姿がありました。距離がありすぎて頭部の色まで確認できませんでしたが、タンチョウだったかもしれません。
標茶駅|標茶町のみなさんによるお出迎え

12時17分、標茶駅に到着。ここで約24分間の停車時間があります。

ホームでは標茶町のみなさんとご当地キャラクターによるお出迎えがあり、ノベルティの配布や地域特産品の販売が行われていました。長い停車時間を利用してホームに降り立つ乗客も多く、旅に温かみをプラスしてくれるひとときでした。

12時41分、標茶駅を出発。いよいよ摩周・川湯温泉方面へと向かいます。
摩周駅|川湯温泉まであと一息

標茶を出た列車は釧網本線をさらに北上します。車窓には牧草地や草原と遠くにそびえる山並み。北海道の「広さ」を感じる区間です。

13時08分、摩周駅に到着。2分間の短い停車の後、13時10分に発車します。いよいよ川湯温泉駅が近づいてきます。
摩周〜川湯温泉|阿寒・摩周国立公園の中を走る

摩周駅を出ると、列車は阿寒・摩周国立公園の中へと入っていきます。これまでの広い平原から一転、山間を縫うように走り、生い茂る木々のそばを駆け抜けます。
なお、川湯温泉周辺の「つつじヶ原自然探勝路」では、6月中旬にかけてエゾイソツツジが見頃を迎えます。100ヘクタールにも及ぶ群落が白いじゅうたんを敷き詰めたように広がる名所で、川湯温泉に宿泊して翌日に訪れるのもおすすめです。
川湯温泉駅|山小屋風の木造駅舎が出迎える終点

13時32分、釧路駅出発から約2時間26分かけて終点・川湯温泉駅に到着。

駅ではご当地キャラクターのお出迎えと地域特産品の販売がホームで行われました。

川湯温泉駅は山小屋風の木造駅舎が印象的な、どこか懐かしい雰囲気の駅です。
かつて付近に御料地があったことから駅舎内には貴賓室も設けられており、現在はその旧貴賓室を改修した趣のあるカフェ「オーチャードグラス」が営業しています。

駅舎とは独立した場所にある足湯は無料で利用でき、長旅の疲れを癒やすのにぴったり。折り返しの発車(15時00分)まで1時間半ほどの滞在時間があるので、カフェでゆっくり過ごしたり、足湯につかったりして過ごせます。
ただし、川湯温泉駅の周辺には飲食店がほとんどなく、食事ができるのは駅舎内のカフェ「オーチャードグラス」が中心となります。ノロッコ号の到着後は多くの乗客でカフェも大変混雑していたので、昼食を駅で済ませる予定の方は、あらかじめ釧路駅などでお弁当を購入しておくと安心です。

筆者は今回、折り返しの列車に合わせて駅周辺で過ごしましたが、次回訪れる際には少し足を延ばして、エゾイソツツジの名所でもある硫黄山周辺も散策してみたいと思いました。
川湯温泉駅周辺の宿はこちら⬇️
【まとめ】ラストシーズンの今こそ乗りたい、ノロッコ川湯温泉号
今回は「ノロッコ川湯温泉号2026|現行車両ラストイヤー!釧路湿原から川湯温泉まで走る特別延長列車運ノロッコ川湯温泉号の乗車記」をお届けしました。
釧路湿原の絶景から塘路以北の大自然、そして川湯温泉の温もりある駅舎まで——1本の列車でこれだけ多彩な北海道の顔を見られる旅は、なかなかほかでは体験できません。
そして何より、2026年は現行車両でのラストシーズン。この車窓からの景色を同じ車両で眺められる機会は、今年が最後です。次回の運転日は6月27日(土)、秋には9月19日(土)の運転も予定されています。
まだ乗ったことがない方はぜひこの機会に、すでに乗ったことがある方も「見納め」、「乗り納め」として、乗車を検討してみてはいかがでしょうか。
今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
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