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【特急あずさ5号】1日1本新宿発南小谷行き 都心から山の中までを走り抜ける特急あずさ5号(新宿→南小谷)

2021年6月6日

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みなさんこんにちは、tomotabitripです。

今回は都心の新宿から長野県の山間部にある南小谷までを走る特急「あずさ5号」の乗車記をお届けします。

松本駅を越えて走る特急あずさ

南小谷行きの特急「あずさ」は2020年3月のダイヤ改正まで、千葉発 南小谷行き特急「あずさ3号」として運行され、乗車時間は5時間4分とロングラン運転する列車でした。

しかし、ダイヤ改正とともに運行区間の見直しがされ、千葉発 松本行きの特急「あずさ3号」新宿発 南小谷行きの特急「あずさ5号」にそれぞれ分割されることになりました。

定期運行される特急「あずさ」の中で松本駅以北まで走るのは特急「あずさ5号」だけになります。

使用車両・停車駅・時刻

使用車両はE353系で新宿駅~松本駅間は12両、松本駅~南小谷駅間は9両編成です。

新宿~南小谷間を乗り通す場合には前より4~12号車を選びましょう

停車駅と時刻は以下の通り

停車駅時刻
新宿8:00発
立川8:23着
8:24発
八王子8:32着
8:33発
甲府9:28着
9:29発
小淵沢9:53着
9:53発
茅野10:06着
10:07発
上諏訪10:12着
10:12発
岡谷10:19着
10:20発
塩尻10:27着
10:28発
松本10:37着
10:41発
豊科10:54着
10:54発
穂高10:59着
10:59発
信濃大町11:16着
11:17発
白馬11:42着
11:42発
南小谷11:59着

松本駅では4分間の停車時間があり、ここで後ろ寄り3両を切り離し9両で終点の南小谷まで向かいます。

新宿から松本以北の駅までの料金表

新宿から松本駅と松本以北の駅までの料金表は以下の通り

区間運賃(きっぷ)普通車指定席グリーン車指定席
新宿~松本4,070円2,550円6,210円
新宿~豊科4,510円2,550円6,210円
新宿~穂高4,510円2,550円6,210円
新宿~信濃大町4,840円2,550円6,210円
新宿~白馬5,500円2,550円6,210円
新宿~南小谷5,500円2,550円6,210円

えきねっとトクだ値・お先にトクだ値でお得に利用

特急「あずさ」ではえきねっとトクだ値・お先にトクだ値の対象となる特急列車です。

予定があらかじめ決まっている場合には、乗車券と指定席特急券がセットになった割引券の購入もおすすめです。

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それぞれの割引券の購入には発売期間がありますので注意が必要です。

  • えきねっとトクだ値:乗車日1か月前の午前10時から乗車日当日の午前1時50分まで
  • お先にトクだ値:乗車日1か月前の午前10時から乗車日13日前の午前1時50分まで

また、それぞれの「トクだ値きっぷ」の発売座席数にも限りがありますのでご注意ください。

特急「あずさ5号」乗車記

新宿駅から出発

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乗降客数が世界一多い新宿駅が今回の出発になります。

今回乗る特急あずさ5号は出発15分前の7時45分頃に回送列車として入線してきました。

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普通車の車内はブルー系を基本に使った座席が並び、車内は落ちついた雰囲気となっています。

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車端部には最近の特急車両の装備となってきた、大型の荷物を置くスペースも設置されていました。

列車は定刻通りの8時ちょうどに新宿駅を出発。

中央快速線を西へ

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新宿~三鷹間では中央・総武緩行線と複々線区間を走行します。

こちらは特急なので中央・総武緩行線の電車を余裕で追い越していくかと思いきや、特急の前の電車が詰まってしまうと普通に並走・追い抜かれてしまいます。

中央・快速線の電車の本数が多いのでなかなか特急列車も本来のスピードを出すことがまだできません。

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列車は新宿を出発し最初の停車駅となる立川へ停車。その後多摩川を渡り、西東京の中心都市八王子へ向かいます。

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八王子へ向かう途中で中央・快速線の電車が所属する豊田車両センターを横目に走り抜けます。

この時は常磐緩行線から転属してきた209系1000番台の2編成が並んで停まっており、2編成しか所属していない車両が並んで停まっているのは貴重でしょうか。

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高尾駅を境に中央線の景色はガラッと変わります。今までは街の中を進んできましたが、ここから先は山間を右に左にカーブしながら進んでいきます。

高尾駅を過ぎると景色は山に

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鳥沢~猿橋間にある全長513m、高さ45.4mの新桂川橋梁を通過。

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富士急行線との乗り換え駅となる大月駅を通過。

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勝沼ぶどう郷を通過。勝沼ぶどう郷手前から進行方向左側には甲府盆地を眺めることができます。

この日は天気が良かったので遠くまでよく景色を見ることができました。

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勝沼ぶどう郷を通過後、甲府盆地の縁を大きくカーブしながら甲府駅に到着。

甲府駅では多くの乗客が降りて行ったので、新宿~甲府間の需要を感じます。

車窓にはアルプスの山々

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甲府を過ぎると車窓には雪をまだかぶる山々を見ることができます。

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小淵沢に停車。小淵沢駅では14分の接続で小海線に接続できます。

またホームからきれいに八ヶ岳を見ることができました。標高が高くなったのか、新宿では暑かった気温も、小淵沢では少しひんやりと感じました。

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上諏訪に停車。

茅野~上諏訪~下諏訪~岡谷間は中央線で唯一の単線区間となっています。

この単線区間が解消されるとあずさの所要時間が短くなるとのことで議論が続いていますが、なかなか難しい問題のようです。

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岡谷駅に停車。

ここでは中央本線(辰野支線)の乗り換え駅となります。

JR東海の313系3000番台を見ることができました。

f:id:tomotabitrip:20210606095550j:plain中央西線との分岐駅となる塩尻駅に到着。

中央東線・中央西線・短絡線がデルタ線を作っている特徴のある駅です。

中央本線はこの塩尻駅で終わり、ここから松本駅までは篠ノ井線を走ります。

松本駅到着〜切り離し作業へ

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新宿を出発して2時間37分、松本駅に到着。

特急あずさは基本的に松本駅を終着駅としていますが、あずさ5号だけ松本から先、大糸線に入り南小谷まで走ります。

松本駅では4分間の停車の間に、新宿寄り後ろ3両の切り離し作業が行われます。

また、この作業中に乗務員交代が行われます。

松本からは大糸線へ

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特急あずさ5号は定刻通り松本駅を出発。

松本駅出発後はゆっくり松本市内を走り、篠ノ井線から大糸線へ転線します。

北松本駅を通過後大糸線は左へ大きくカーブし、篠ノ井線と別れていきます。

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特急「あずさ」の由来となった梓川を渡ります。

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まだ田植えが終わったばかりの水田の中を走ります。

風もなかったようで、水田の水面に空と山が水鏡のようになって写っています。

ところで、中央本線ではつなぎ目を少なくしたロングレールと呼ばれる線路を使用していていますが、大糸線では使っていないためリズムよく「ガタンゴトン」と振動を感じられます。

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大糸線で最初の停車駅となる豊科駅に到着。

1面2線のすれ違い可能駅となっています。

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穂高駅に到着。ここでは対向の上り普通列車とすれ違いを行いました。

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大糸線では下り列車の場合に進行方向左側(上りでは逆)だと穂高岳や槍ヶ岳などの山々の景色を見ることができるのでオススメです。

地図アプリを見ながら景色を見るのもよさそうですね。

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高瀬川を渡るとまもなく信濃大町に到着します。

立山・黒部の玄関口、信濃大町に到着

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新宿を出発して3時間15分、信濃大町に到着。

信濃大町は立山・黒部アルペンルートの長野側の起点にもなっており、立山連峰へ観光、登山する方が多く利用する駅となっています。

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信濃大町は大糸線の拠点駅となっており、普通列車のほとんどが当駅を始終着駅となっており、当駅以北では列車の運転本数も少なくなっています。

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信濃大町を出発すると進行方向左側に木崎湖が見えてきます。

また列車は左右にカーブしながら山間を走ります。

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続いて進行方向左側に青木湖が見えてきます。

青木湖の北側にある佐野坂峠というところが太平洋と日本海の分水嶺になっているようです。

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スキーやトレッキングなどで有名なリゾート地、白馬に到着。

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白馬を出ると列車は姫川沿いを走るため再びカーブが多くなります。

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先頭車に乗っていたので後部の車両を見ることができます。

終点 南小谷駅到着

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新宿を出発して3時間56分、終点の南小谷駅に到着。特急あずさ5号は折り返し特急あずさ46号新宿行となります。

松本~南小谷間は電化・JR東日本管轄、南小谷~糸魚川間は非電化・JR西日本の管轄となっており、南小谷駅はその境界駅となっています。

会社間の境界は南小谷駅から糸魚川方面に少し進んだ場所にあるようです。

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南小谷駅にある駅名標。

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駅は2面3線となっており、全線電化されています。

1番線のみ特急あずさが停車できるよう9両編成分のホーム長があり、2・3番線は最大6両まで停車できるようになっています。

ただ、普通列車は基本的に1、2両の列車しか走っていないのでホーム全部を使うことありません。

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駅すぐ脇は姫川が流れています。

最後に

今回は1日1往復のみ運行されている、新宿から南小谷までを約4時間かけて295.2㎞を走る特急「あずさ5号」の乗車記をお届けしました。

関東有数のターミナル駅である新宿駅を出発し市街地・山の中を走り抜け山間にある南小谷駅までを結び、変わりゆく景色を楽しむことができる特急列車です。

ぜひ乗ってみてはいかがでしょうか。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

【南小谷以北の旅、大糸線北線の乗車記はこちら】

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