みなさんこんにちは、tomotabitripです。
今回はJR東海が発売するお得なきっぷ「JR東海&17私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ2026」についてお届けします。
JR東海の在来線全線と、隣接する17の私鉄の普通・快速列車(普通車自由席)が2日間乗り放題になるフリーきっぷです。
伊豆・静岡から名古屋、岐阜、三重、そして滋賀の近江鉄道まで、東海エリアのローカル私鉄をまとめて乗りつぶしたい乗り鉄にぴったりの一枚です。
この記事では、きっぷの概要から利用可能な路線、特急・新幹線を使う際の注意点、通常運賃と比べたお得度、モデルプラン、購入・利用時の注意点まで、公式サイトの情報をもとに順番に紹介していきます。
JR東海&17私鉄 乗り鉄☆たびきっぷとは
きっぷの概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象路線 | JR東海在来線全線+17私鉄の普通・快速列車(普通車自由席) |
| 料金 | おとな:9,200円 こども:4,330円 |
| 有効期間 | 2日間(土休日を利用開始日として連続する2日間) |
| 発売期間 | 2026年4月1日(水)より通年(利用開始の1ヶ月前〜利用開始日まで) |
| 利用期間 | 2026年4月4日(土)より通年(GW・お盆・年末年始期間も利用可) |
| 発売箇所 | フリー区間内のJR東海「きっぷうりば」設置駅・サポートつき指定席券売機設置駅、周辺の旅行会社、e5489 |
一番の注意点は発売条件です。好きな日から使えるわけではないので、旅程を組む前に必ず確認しておきましょう。
きっぷが有効なエリア
フリーエリアは以下の通りです。

2025年版との変更点
このきっぷは2025年3月まで「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」という名称でした。2026年4月4日利用分からのリニューアルで、以下の点が変わっています。
| 項目 | 2025年版(16私鉄) | 2026年版(17私鉄) |
|---|---|---|
| 対象私鉄 | 16路線 | 17路線 (大井川鐵道 金谷~川根温泉笹間渡が追加) |
| 料金(おとな) | 8,620円 | 9,200円(+580円) |
| 料金(こども) | 4,040円 | 4,330円(+290円) |
| 新幹線の利用回数 | 通算4回まで (新幹線改札で回数チェック) | 回数制限を撤廃 |
もっとも大きな変化は、大井川鐵道が新たに加わって17私鉄になったことと、東海道新幹線の利用回数制限(4回まで)が撤廃されたことです。
値上げはありますが、新幹線を何度も使いたい人や大井川鐵道に乗りたい人にとっては使い勝手が上がったリニューアルといえます。
なお、JR東海管内の在来線自動改札は2025年4月のリニューアルからすでに利用可能になっており、これは2026年版でも変わりません(17私鉄側の自動改札は引き続き利用不可)。
利用可能な路線
私鉄17路線
このきっぷ最大の魅力は、通常なら別運賃が必要な17の私鉄が乗り放題対象に含まれていることです。
まとめると以下の通りです。
| 会社線 | 利用可能区間 |
|---|---|
| 伊豆箱根鉄道(駿豆線) | 三島~修善寺 |
| 岳南電車 | 吉原~岳南江尾 |
| 静岡鉄道 | 新静岡~新清水 |
| 大井川鐵道(大井川本線)(2026年新規追加) | 金谷~川根温泉笹間渡※ |
| 天竜浜名湖鉄道 | 掛川~新所原 |
| 遠州鉄道 | 新浜松~西鹿島 |
| 豊橋鉄道 | 新豊橋~三河田原、 駅前~赤岩口・運動公園前 |
| 愛知環状鉄道 | 岡崎~高蔵寺 |
| JR東海交通事業(城北線) | 枇杷島~勝川 |
| 名古屋臨海高速鉄道(あおなみ線) | 名古屋~金城ふ頭 |
| 明知鉄道 | 恵那~明智 |
| 長良川鉄道 | 美濃太田~北濃 |
| 養老鉄道 | 揖斐~桑名 |
| 樽見鉄道 | 大垣~樽見 |
| 伊勢鉄道 | 河原田~津 |
| 三岐鉄道(北勢線) | 西桑名~阿下喜(近鉄富田~西藤原は利用不可) |
| 近江鉄道 | 米原~貴生川・近江八幡・多賀大社前 |
※大井川鐵道は2022年の台風被害により川根温泉笹間渡~千頭間が運休中(全線復旧は2029年頃の見込み)のため、このきっぷで利用できるのは金谷~川根温泉笹間渡間です。
大井川鐵道のEL急行を利用する場合は別途EL急行料金が必要(きかんしゃトーマス号などのイベント列車は利用不可)です。
17路線をエリアで見ると、
・静岡・浜松エリアに7社(伊豆箱根鉄道・岳南電車・静岡鉄道・大井川鐵道・天竜浜名湖鉄道・遠州鉄道・豊橋鉄道)、
・愛知・岐阜・三重エリアに9社(愛知環状鉄道・城北線・あおなみ線・明知鉄道・長良川鉄道・養老鉄道・樽見鉄道・伊勢鉄道・三岐鉄道北勢線)
・滋賀の近江鉄道
東海道本線沿いにびっしり私鉄が並んでいるのがわかります。
このうち2026年に新規加入したのは、静岡・浜松エリアの大井川鐵道です。
JR線
JR側は特定の区間ではなく、JR東海の在来線全線が対象です。
主な路線を挙げると、東海道本線・御殿場線・身延線(JR東海管内)・飯田線・中央本線(名古屋地区)・高山本線・太多線・関西本線(名古屋地区)・紀勢本線・参宮線・名松線など。
伊豆から中央本線沿線、紀伊半島の南紀エリアまで、JR東海の路線であればどこでも普通・快速列車の普通車自由席に乗り降り自由です。
一つひとつの区間を覚える必要はなく、「JR東海の在来線なら全部乗り放題」と考えてOKです。
特急・新幹線を利用する場合の注意点
このきっぷは「普通列車普通車自由席用」という名前の通り、基本は普通・快速列車の普通車自由席のみが乗り放題です。特急・急行列車や東海道新幹線を使いたい場合は、別途特急券(急行券)を購入すれば併用できます。
- フリー区間内の在来線特急・急行列車:乗車券部分はきっぷでカバー、特急券・急行券のみ別途購入
- 東海道新幹線 熱海~米原間の「ひかり」「こだま」:普通車自由席に限り、特急券のみ別途購入で乗車可。2026年版から利用回数の制限が撤廃されています(熱海駅を通過する列車は普通車自由席のみ利用可、指定席・グリーン車は利用不可)
- 寝台列車は利用不可
例)名古屋から東海道新幹線「ひかり」を利用して東京まで乗り越す場合
このきっぷとは別に、熱海~東京間の運賃と、名古屋~熱海間・熱海~東京間の特急料金が必要になります。
フリー区間外の特急・急行・普通列車に乗る場合は、フリー区間内の乗車区間と乗り越し区間についてそれぞれ運賃・料金が必要(フリー区間をまたぐ通しの特急券は使えません)なので、遠方まで足を延ばす予定がある人は事前にルートを確認しておきましょう。
後ほど紹介する「熱海~米原」「名古屋~新宮」といった長距離区間も、特急や新幹線を使えば速く移動できますが、その場合はここで説明した特急料金が別途かかる点に注意してください。
通常料金と比べてどれくらいお得か
「実際どのくらいお得なのか」を具体的にイメージできるよう、フリー区間内の主要な駅間の普通運賃(片道・乗車券のみ)を一覧にしました。
JR線・主要な長距離区間の運賃
| 区間 | 営業キロ | 片道運賃 |
|---|---|---|
| 熱海~米原(フリーエリア東西通し) | 341.3km | 6,050円 |
| 名古屋~熱海(東海道本線) | 257.0km | 4,840円 |
| 名古屋~新宮(紀勢本線経由・南紀方面) | 231.1km | 4,260円 |
| 熱海~静岡 | 75.6km | 1,340円 |
| 浜松~豊橋 | 36.5km | 680円 |
| 名古屋~岐阜 | 30.3km | 480円 |
注目したいのが「熱海~米原」と「名古屋~新宮」です。フリー区間を東西に端から端まで普通列車だけで乗り通した場合、熱海~米原は片道だけで6,050円。往復すれば12,100円と、それだけできっぷの9,200円を超えてしまいます。
また、特急「南紀」で知られる紀伊半島方面(名古屋~新宮)も片道4,260円と長距離区間ならではの運賃で、日帰り往復するだけで8,520円。9,200円のきっぷ代にかなり近づきます。フリー区間の広さがそのまま運賃の高さに直結していることがよくわかる数字です。
17私鉄・主要区間の運賃
| 私鉄路線(区間) | 営業キロ | 片道運賃 |
|---|---|---|
| 長良川鉄道(美濃太田~北濃) | 72.1km | 1,720円 |
| 天竜浜名湖鉄道(掛川~新所原) | 67.7km | 1,620円 |
| 愛知環状鉄道(岡崎~高蔵寺) | 45.3km | 990円 |
| 養老鉄道(桑名~大垣) | 43.0km | 830円 |
| 養老鉄道(大垣~揖斐) | 約14.5km | 420円 |
| 近江鉄道(米原~貴生川) | 約34km | 約1,000円 |
| 明知鉄道(恵那~明智) | 25.1km | 690円 |
| 伊豆箱根鉄道 駿豆線(三島~修善寺) | 19.8km | 550円 |
| 豊橋鉄道 渥美線(新豊橋~三河田原) | 18.0km | 550円 |
| 遠州鉄道(新浜松~西鹿島) | 17.8km | 510円 |
| あおなみ線(名古屋~金城ふ頭) | 15.2km | 360円 |
| 静岡鉄道(新静岡~新清水) | 11.0km | 350円 |
| 岳南電車(吉原~岳南江尾) | 9.2km | 370円 |
※大井川鐵道・樽見鉄道・伊勢鉄道・三岐鉄道(北勢線)・JR東海交通事業(城北線)の運賃は変動・改定が多く、今回は正確な数字を確認しきれなかったため掲載を見送りました。乗車予定がある場合は各社公式サイトでご確認ください。なお樽見鉄道は2026年7月1日に運賃改定が実施されたばかりです。
この一覧を見るだけでも、たとえば1日目に岐阜方面へ向かい、長良川鉄道(美濃太田~北濃)と明知鉄道(恵那~明智)をそれぞれ1往復するだけで、私鉄運賃の合計は4,820円(1,720円×2+690円×2)。ここに名古屋~美濃太田・多治見~恵那間などのJR東海の移動運賃も加われば、1日だけで軽く5,000円を超えるケースも珍しくありません。JR・私鉄を組み合わせるほど、9,200円の元を取りやすいのがこのきっぷの強みです。
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おすすめのモデルプラン
17私鉄は静岡・愛知・岐阜・三重・滋賀と広範囲に散らばっているため、2日間で全部を回るのは現実的ではありません。
エリアを絞って「東部(伊豆・静岡・浜松方面)」「西部(岐阜・三重・近江方面)」のどちらかに集中するのがおすすめです。
人気の観光地も絡めた2つのモデルプランを紹介します。
モデルプラン1|東部・私鉄めぐり型(土日1泊2日)
- 1日目:名古屋〜(東海道線)〜三島〜(伊豆箱根鉄道駿豆線)〜修善寺(修善寺温泉を散策)〜三島〜静岡〜(静岡鉄道)〜新清水〜静岡(駿府城も徒歩圏、静岡泊)
- 2日目:静岡〜掛川〜(天竜浜名湖鉄道)〜新所原〜(東海道線)〜浜松(浜松城・うなぎで昼食)〜(遠州鉄道)〜西鹿島〜浜松〜豊橋〜(豊橋鉄道)〜三河田原・赤岩口〜豊橋〜名古屋
私鉄運賃だけを合計すると、伊豆箱根鉄道往復1,100円+静岡鉄道往復700円+天竜浜名湖鉄道往復3,240円+遠州鉄道往復1,020円+豊橋鉄道往復1,100円で7,160円。ここにJR東海の区間移動運賃が加わるため、2日間で十分にモトが取れる計算です。
時間に余裕があれば、1日目のルートに岳南電車(吉原~岳南江尾)を組み込んでも良いでしょう。
天竜浜名湖鉄道は全線乗車に2時間以上かかるため、2日目は朝早めの出発がおすすめです。
モデルプラン2|西部・私鉄めぐり型(土日1泊2日)
- 1日目:名古屋〜多治見〜美濃太田〜(長良川鉄道)〜郡上八幡(途中下車観光)〜北濃〜美濃太田〜多治見〜恵那〜(明知鉄道)〜明智(岩村城下町観光)〜恵那(恵那・多治見泊)
- 2日目:多治見〜(中央本線・東海道線)〜大垣〜(養老鉄道)〜揖斐・桑名(養老の滝方面)〜(三岐鉄道・北勢線)〜阿下喜〜桑名〜四日市〜河原田〜(伊勢鉄道)〜津〜米原〜(近江鉄道)〜多賀大社前・彦根城・近江八幡の水郷めぐり〜米原〜名古屋
私鉄運賃だけを合計すると、長良川鉄道往復3,440円+明知鉄道往復1,380円+養老鉄道(桑名⇔大垣⇔揖斐)往復2,500円+近江鉄道往復2,000円で9,320円。
私鉄運賃だけできっぷ代の9,200円を超えてしまう、かなりお得なプランです。2日目はかなり移動が多いハードなルートになるので、乗り継ぎ時間に余裕を持って計画してください。
樽見鉄道(大垣~樽見)も大垣が起点なので、2日目の朝、養老鉄道に乗る前に組み込んでおくと効率的です。
また、名古屋・金城ふ頭にあるリニア・鉄道館は、あおなみ線でアクセスできる乗り鉄なら外せない定番スポット。
歴代新幹線や在来線車両の実物展示、リニアの走行試験車両まで見られるので、どちらのプランでも初日や最終日の移動の合間に立ち寄るのがおすすめです。
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注意点
利用する際の注意点
- JR東海管内の在来線全線・私鉄17路線の利用可能区間内は自由に途中下車できます
- 乗車変更は、有効期間開始日の変更に限り1回だけ可能(他のきっぷへの変更は不可)
- JR東海管内の自動改札機は利用可能(17私鉄の自動改札機は利用不可のため、有人窓口や簡易改札機での提示が必要)
- おとな用1枚でこども2人の使用は不可
- 他の割引との併用は不可
購入・払い戻し時の注意点
- フリー区間内のJR東海「きっぷうりば」がある駅・サポートつき指定席券売機設置駅で購入可(熱海駅は新幹線乗換口のみ発売)
- 甲府・国府津・辰野・塩尻・猪谷・新宮の各駅では発売なし
- 私鉄17路線のきっぷうりばでは発売なし(必ずJR東海の駅で購入)
- 上記各駅周辺の主な旅行会社でも購入可
- JR西日本ネット予約「e5489」「EX旅先予約」でも購入可(受け取りはフリー区間内のJR東海の駅・5489サービス表示のある券売機のみ)
- 払い戻しは旅行開始前・未使用の場合のみ、手数料220円で発売・受取箇所にて対応(旅行開始後・運行不能や遅延による払い戻しは不可)
- 紛失した場合の再発行・払い戻しはなし
まとめ
今回はJR東海が発売する「JR東海&17私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ2026」の最新情報をお届けしました。
大人9,200円で、JR東海の在来線全線と17の私鉄が2日間乗り放題になるこのきっぷは、東海エリアのローカル私鉄を効率よくめぐりたい乗り鉄にとって非常に心強い一枚です。
2026年4月からは大井川鐵道の一部区間が新たに加わり、新幹線の利用回数制限も撤廃されました。
「土休日を利用開始日として連続する2日間」という発売条件はありますが、静岡・愛知・岐阜・三重・滋賀という広範囲をカバーしているぶん、組み合わせ次第で通常運賃の何倍もお得に旅を楽しめます。
土日を使ったローカル私鉄乗りつぶし旅の計画に、ぜひこのきっぷを役立ててください。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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