みなさんこんにちは、tomotabitripです。
今回は日本で唯一定期運行されている夜行寝台特急「サンライズエクスプレス」の予約方法と、1編成にたった4部屋しかない2人用個室「サンライズツイン」の乗車記をお届けします。発売と同時に争奪戦となる激レア部屋を実際に体験してきました。
サンライズエクスプレスとは

現在JR全線で唯一定期運行されている寝台特急で、「サンライズ出雲号」が東京〜出雲市駅、「サンライズ瀬戸号」が東京〜高松駅間を毎日運転しています。
下り列車の場合、東京〜岡山駅間はサンライズ出雲・瀬戸号が併結して運行し、岡山駅で切り離されそれぞれの目的地へと向かいます。上り列車は逆に岡山駅で出雲市・高松からそれぞれ来た列車の連結作業が行われます。
繁忙期にはサンライズ瀬戸号が高松から琴平駅まで延長運転、東京〜出雲市駅間に臨時サンライズ出雲号が運転される場合もあります。なお通常期のサンライズ瀬戸号の終着は高松駅です。
【料金】寝台タイプ別まとめ(東京〜出雲市)
サンライズエクスプレスに乗車するには運賃+特急料金+寝台料金が必要です(ノビノビ座席のみ寝台料金不要)。以下は寝台料金の単体の金額です。東京〜出雲市間の総額については、乗車区間や時期によって変動しますので、JR西日本公式サイト(e5489)または駅窓口などでご確認ください。
| 部屋のタイプ | 座席種別 | 寝台料金 |
|---|---|---|
| シングルデラックス(1人用) | A寝台 | 13,980円 |
| シングル(1人用) | B寝台 | 7,700円 |
| ソロ(1人用) | B寝台 | 6,600円 |
| サンライズツイン(2人用) | B寝台 | 7,700円/人 |
| シングルツイン(1〜2人用) | B寝台 | 1人目:9,800円 2人目:5,500円 |
| ノビノビ座席 | 指定席 | 530円(指定席特急料金のみ) |
※料金は通常期。繁忙期は200円増し、最繁忙期は400円増し、閑散期は200円引き。運賃・特急料金は別途必要。
【車内設備】全部屋タイプを解説
A寝台|シングルデラックス(4・11号車)

サンライズエクスプレスで最も豪華な部屋で、1編成に6部屋しかありません。洗面台・テーブルが設置されており、A寝台専用のシャワーカード・シャンプー等アメニティも用意されています。他の部屋と比べて料金は高めですが、それだけの価値がある部屋です。
B寝台|サンライズツイン(4・11号車)

サンライズエクスプレスの中で唯一ベッドが横並びになっている2人用個室です。1編成に4部屋しかなく、シングルデラックスと並んで人気が高く、発売と同時に予約が埋まることがほとんどです。
B寝台|シングルツイン(1・2・6・7・8・9・13・14号車)

上段に跳ね上げ式の補助ベッドがあり、1人または2人で使用できる部屋です。1編成に8部屋あるため、サンライズツインが取れない場合にこちらを狙う方法もあります。下段のベッドは折りたたんでソファ席にすることもできます。荷物を置くスペースが狭いこと、上段の窓が天井に向かってカーブしているため人によっては酔いやすい点に注意が必要です。
B寝台|シングル(1・2・6・7・8・9・13・14号車)
シングルはサンライズエクスプレスで最も部屋数が多く、1編成あたり2階が36部屋、1階が44部屋の合計80部屋あります。
2階席

天井に向かって窓がカーブしており、開放感があります。人によっては酔いやすいこともあるため注意してください。高い位置からの車窓を楽しめるのが魅力です。
1階席

線路やホームに近い位置のため、スピード感のある臨場感あふれる車窓が楽しめます。
B寝台|ソロ(3・10号車)
シングルより1,100円安い設定となっています。1編成に2階が10部屋、1階が10部屋の計20部屋。部屋の設備はシングルと基本的に同じですが、より狭く荷物を置くスペースがほとんどありません。モーター車に位置しているため、走行音が他の車両より気になる場合があります。
2階席

立って着替えなどをする際は、階段のところに立つ形となります。
1階席

部屋の一部に上段用の階段がせり出しており、ベッド部分がそれに合わせて切り欠きになっています。秘密基地のような雰囲気が独特の魅力です。
指定席|ノビノビ座席(5・12号車)

ノビノビ座席は指定席扱いのため寝台料金が不要で、寝台個室の中では最も安く乗車できます。隣の人との仕切りはカーテン1枚と頭部の壁のみ。床にはカーペットが敷かれており、掛け布団(ブランケット)はありますが枕はありません。横になって眠れることを考えると、コストパフォーマンスは十分です。
共用設備|ミニラウンジ・自動販売機(3・10号車)

3号車と10号車の車端部には共用のミニラウンジが設置されています。通路を挟んで4席ずつ、計8席。

ラウンジには自動販売機も設置されていますが、販売しているのはソフトドリンクのみです。アルコール類や食事は車内では購入できないため、乗車前に駅などで調達しておきましょう。
共用設備|シャワー室・シャワーカード(3・10号車)

サンライズエクスプレスにはシャワー室が設置されています。シャンプーとボディーソープも備え付けられており、共用で使用できます。

シャワーを利用するには3号車または10号車にある自動販売機でシャワーカード(330円・現金のみ)を購入する必要があります。販売数には限りがあり、東京駅出発時点で売り切れていることも珍しくありません。乗車後はまずシャワーカードの購入へ向かうことをおすすめします。
なお、シングルデラックス(A寝台)利用者は専用のシャワールームが使用でき、シャワーカードも付属しているため、一般のシャワー室とは別に利用できます。
【予約方法】みどりの窓口・えきねっと・e5489を比較
サンライズエクスプレスの予約・購入方法は主に以下の3つです。
窓口購入|みどりの窓口
JR各線の駅窓口で購入する方法です。1階・2階の指定や車端部・中央部など細かい部屋指定が可能で、柔軟に対応してもらえます。ただし、近年は窓口の閉鎖や業務の縮小が進んでおり、利用できる駅が限られてきています。発売開始日(乗車1か月前の10時)の窓口での「10時打ち」も対応が難しくなってきています。
ネット予約|えきねっと(JR東日本)
JR東日本が提供するインターネット予約サービスです。サンライズエクスプレスについては、えきねっとでは「ノビノビ座席」のみ予約・購入が可能で、寝台個室の予約はできません。駅窓口に行かずに予約できる点は便利ですが、必ず購入できるわけではない点に注意が必要です。
ネット予約|e5489(JR西日本)★おすすめ
JR西日本が提供するインターネット予約サービスで、サンライズエクスプレスの全ての寝台・座席を予約・購入できます。インターネットで寝台券を確保したい場合、e5489が最も有力な手段です。今回のサンライズツインの予約も、このe5489で行いました。ただし事前申込をしても必ず購入できるとは限らず、発券場所が限られる点は注意が必要です。
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【乗車記】東京→出雲市・12時間の旅
出発|夜の東京駅から21時50分に旅立つ

今回の出発駅、東京駅にやってきました。夜の帰宅ラッシュがひと段落し、ホーム上の人もだいぶまばらになってきた21時過ぎです。
発車案内表示器では「寝台特急 サンライズ出雲 出雲市行」と「寝台特急 サンライズ瀬戸 高松行」が交互に表示されます。2021年3月のダイヤ改正で出発時刻が10分早くなり、現在は21時50分発となっています。はるか遠くの駅名が表示されるとわくわくしますね!

21時16分発 品川行 特急「ときわ82号」が出発した後、いよいよ「サンライズ出雲・瀬戸号」が入線してきます。21時25分、東京駅9番線ホームに品川方面から回送列車として入線しました。
サンライズエクスプレスの車内では弁当などの販売はなく、飲み物の自動販売機があるだけです。食事やアルコールは乗車前に購入しておく必要があります。
ドアが開いたらまずは3号車のシャワーカード(330円・現金のみ)の購入へ直行します。発売数には限りがあるため、到着が遅れると売り切れてしまいます。

出発時刻まで約20分あったので写真撮影を楽しみます。反対の8番線ホームからだと前7両分ほどをフレームに収めることができました。

側面には「出雲市」と書かれた幕式の行先表示板。貴重になってきている幕式の表示を間近で見られるのも、この列車ならではの楽しみの一つです。

サンライズ出雲・瀬戸号の連結部です。左(1〜7号車)が高松行「サンライズ瀬戸号」、右(8〜14号車)が出雲市行「サンライズ出雲号」です。
個室|1編成4室だけのサンライズツインへ

今回はサンライズエクスプレス1編成に4室しかない「サンライズツイン」を利用しました。ベッドが横に2台並んで配置されており、2人旅にはもってこいの空間です。
ベッドの間にはゴミ箱とスリッパが置かれており、通路側のベッドの壁面には荷物スペースもありました。

ベッドの枕元にはコントロールパネルがあり、各種ライトのスイッチとAC電源コンセントが1つあります。コンセントの数が1つと少ないため、モバイルバッテリーや複数口充電できる電源アダプターを持参することをおすすめします。

掛け布団(毛布)と枕は用意されています。なお、パジャマはシングルデラックス(A寝台)のみに提供されるアメニティで、サンライズツインなどB寝台には備え付けられていません。長時間の乗車となりますので、楽な服装での乗車や着替えの持参をおすすめします。

21時50分、定刻通り東京駅を出発。1階の部屋のため目線の高さはホームとほぼ同じ位置。徐々に速度が上がるにつれ、迫力が増してきます。
深夜|東海道を西へ・横浜〜静岡

21時56分、最初の停車駅・横浜駅に到着。ホームで待つ人をベッドに座りながら眺めると、寝台特急ならではの非日常感を味わえます。反対のホームには特急「湘南」で使われているE257系の回送列車も停車していました。

横浜駅を出発してから深夜の東海道を西へ走ること約1時間。23時21分、JR東日本と東海の境界駅である熱海駅に到着。2分間の停車で乗務員交代が行われます。日中は温泉地として賑わう駅ですが、日付変更が近い時間帯ともなると静かなホームになっています。

沼津・富士と停車し、日付が変わった0時18分に静岡駅に到着。行先表示板には寝台特急のシンボル「流れ星」マークが光っています。岡山駅の分割作業を見届けたかったため、静岡駅を出発後に就寝することにしました。
静岡を出ると浜松に停車した後、名古屋・京都・大阪・神戸といった東海道の大都市を全て通過し、姫路まで走り続けます。なお豊橋・岐阜・米原(乗務員交代)・大阪では運転停車があり、深夜に目が覚めた際は窓の外でこの光景を楽しめます。
岡山|出雲号・瀬戸号の切り離し作業

6時27分、定刻通り岡山駅に到着。ここではサンライズ号にとって一大イベントが行われます!

岡山駅では「サンライズ出雲・瀬戸号」の切り離し作業が行われます。ここまで一緒に走ってきた2列車がそれぞれの目的地へと分かれていく瞬間です。この作業はサンライズ号の乗客だけでなく、ホームにいる一般の人たちも撮影に集まり大変賑わいます。

作業終了後、6時31分に「サンライズ瀬戸号」が先発。信号が変わり次第「サンライズ出雲号」も続きます。岡山から先、瀬戸号は本四備讃線(瀬戸大橋線)を経由し香川県高松駅へ、出雲号は伯備線を経由して出雲市駅へ向かいます。定刻通り6時34分、岡山駅を出発しました。
伯備線|倉敷から中国山地を縦断する

岡山駅を出発後、引き続き山陽本線を西へ。6時46分、倉敷駅に到着。ここから山陽本線と別れ、伯備線に入ります。

倉敷を出てしばらく走ると、高梁川にかかる山陽新幹線の高架と交差します。伯備線は高梁川に沿って中国山地を縦断し、日本海側へ向けて北上していきます。

7時14分、備中高梁駅に到着。伯備線はこの駅までが複線で、以北は一部区間を除き単線となります。特急「やくも」をはじめ全列車が停車する、伯備線の要衝です。

北上するにつれて山が迫り、線路のカーブがきつくなってきます。東海道線を快走してきたサンライズ号も、線形の悪いこの区間では速度を抑えながら慎重に走ります。

定刻であれば江尾駅で岡山行 特急「やくも8号」と行き違いを行います(現在この381系国鉄色は引退済みです)。部屋を出て通路側の窓で待機し、その姿をしっかりと見届けることができました。

岸本駅を過ぎた辺りで、車内放送にて右側の車窓に「伯耆富士」の愛称で親しまれる伯耆大山が見えるとアナウンスがありました。
山陰本線|日本海沿いを出雲市へ

伯耆大山駅手前で右側より鳥取方面から来た山陰本線と合流します。伯耆大山駅はサンライズ出雲号は通過しますが、ここから先は山陰本線に入り終点の出雲市駅まで走ります。

伯耆大山駅を通過し日野川を渡ります。右側の遠くには王子製紙工場の煙突を見ることができます。

9時3分、境線との接続駅である米子駅に到着。反対のホームには国鉄型の115系が停車中でした。関東・関西では姿を消した115系ですが、山陰ではまだまだ現役です。

9時29分、島根県庁所在地・松江駅に到着。ここまで来ると終点の出雲市駅まであと少しです。

松江駅を出ると右側には、しじみの産地として知られる宍道湖が一面に広がります。湖面を眺めながら走ると、あっという間に最後の途中停車駅・宍道駅に到着します。
到着|終点・出雲市駅へ

高架線に上がり、9時58分、定刻通りサンライズ出雲号は終点・出雲市駅3番線に到着しました。東京を出発してから12時間8分の旅はここで終わりです。
乗ってきた「サンライズ出雲号」は、この後10時27分頃に西出雲駅に隣接する後藤総合車両所出雲支所へ回送されていきました。
まとめ|サンライズツインで行く出雲の旅
今回は日本で唯一の定期運行夜行寝台特急「サンライズ出雲号」のサンライズツイン乗車記をお届けしました。夜の東京駅を出発し、目が覚めるとはるか遠くの山陰の地にいるという非日常感は、飛行機や新幹線では決して味わえない特別な旅の醍醐味です。
定期運行の寝台特急は「サンライズ出雲号」と「サンライズ瀬戸号」のみ。
機会があればぜひ一度、寝台特急で旅に出てみてはいかがでしょうか。
出雲旅行の宿はこちら⬇️
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