みなさんこんにちは、tomotabitripです。
今回は釧路駅から花咲線の優等列車 快速「はなさき号」に乗車し日本の一番東、根室駅までの乗車記をお届けします。
花咲線とは
滝川駅から釧路駅を経て根室までを結ぶ根室本線の一部で、釧路駅から根室駅までの区間 135.4㎞の愛称になります。
昔は函館・札幌からの直通列車や夜行列車が設定されていましたが、現在は釧路~根室間を快速「はなさき」が1往復、下りのみの快速「ノサップ」1本、普通列車4.5往復と合わせて計6往復、釧路~厚岸間を2往復の列車が運行されるローカル線区間です。
快速「はなさき」乗車記
出発は早朝の釧路駅から
釧路駅5:35発の快速「はなさき」に乗車。朝早いため朝日に照らされています。使用車両はキハ54形500番台1両編成です。
この列車が1日のうちで一番最初に釧路駅を出る列車です!
車内は固定式のクロスシートとロングシートからなるセミクロスシートです。
クロスシートは元キハ183系の簡易リクライニングシートを移設し車両の前後半分ずつ向かい合うように配置した集団見合い式となっています。さらに中央の座席ではテーブルをはさんで向かい合う形となっているのが特徴です。
普通列車にしては乗り心地いい座席
快速はなさきの車窓①(釧路駅~茶内駅)
釧路駅を出てすぐに釧路川を渡ります。赤い単線ガーター橋の釧路川橋梁は写真撮影スポットとしても有名な場所です。
釧路駅を出発して4分で隣の東釧路駅に到着。
東釧路は釧路駅のベッドタウンのようになっており、駅周辺には多くの住宅があります。かつては側線もあったので、現在ではホームから駅舎までは少し距離がある通路で結ばれています。
この東釧路駅まで花咲線と釧網本線の重なる区間となっており、駅を出るとそれぞれの方面に線路が分かれていきます。
東根室駅を出てすぐの陸橋の下で花咲線は直進、釧網本線は進行方向左方面へカーブしていきそれぞれの方面へと向かいます。
東釧路を出ると武佐駅、別保駅を通過していきます。
すでに周りの車窓からは住宅がなくなり一面森と草むらが広がります。この辺りは上り勾配などもあり60km程度で走ります。
JR北海道の列車では途中の何もないところで減速・警笛を鳴らすなどあればエゾシカなどの野生生物が線路などに侵入していることがあります。今回私が乗った際には何回か警笛と減速があり森へ逃げていくエゾシカの姿を見ることができました。
門静駅を通過すると右側の車窓には厚岸湾が広がります。線路は海のかなり近くを走り先ほどまでの森の景色と一変します。
釧路駅を出発して46分、牡蠣で有名な厚岸駅に到着。厚岸駅は花咲線の拠点駅でもあり中間駅の中で唯一の有人駅となっています。また当駅を始発・終着にする列車が2本/日設定されています。
隣のホームには厚岸止まりの列車が回送列車として停車していました。
厚岸駅ではわずかですが人の乗り降りがありました。
厚岸といえば牡蠣が有名ですね!
厚岸駅を出ると牡蠣の養殖で有名な厚岸湾に沿って走ります。
この区間も湾の側に線路が敷かれているのでとても景色が良かったです。
茶内駅で上下列車の交換!
釧路駅を出発して1時間7分、茶内駅に停車。この駅で根室5:31発の始発列車と交換のため6分ほど停車します。停車中はドアは解放されているのでホームに降りることができます。
浜中町はルパンⅢ世の作者「モンキー・パンチ」の出身地ということもあり駅には、ルパン三世のキャラクターの看板がありました。
駅入口にはルパン、ホームには銭形警部の看板があります。
釧路行きの列車はキハ54形 500番台(キハ54 507)「流氷物語号」のラッピング車でした。
快速はなさきの車窓②(茶内駅~根室駅)
釧路駅を出発して1時間20分、浜中駅に停車。1面1線の無人駅ですがこの駅でもルパンがお出迎えしてくれます。
浜中駅を出ると車窓は写真のような平坦な草原地帯を走ります。まるで日本とは思えない景色の中を約80㎞/hの高速で走ります。線路の継ぎ目の振動が心地良い。
落石駅手前で再び海の近くへ。今回は太平洋の景色になります。
乗車した日は本当に天気が良くて遠くまで見ることができました。
特徴的な名前の昆布盛駅に到着。1面1線のローカル駅で駅舎はなく、JR北海道などでよくみられる簡素な待合室のみがあるだけの駅となっています。
西和田駅~東根室駅までの間では馬を飼育しているようで、柵の中で草を食べたり走ったりしている姿を見ることができました。
釧路駅を出発して2時間22分、日本最東端の駅・東根室駅に到着。
駅舎や待合室はなく1面1線の無人の駅となっていて、ホームには「日本最東端の駅」の碑と「東経145度35分50秒、北緯43度19分25秒」の碑が立っています。
碑はあっという間に通り過ぎてしまうので、到着前から見る準備をしておきましょう。
終点の根室駅到着
釧路駅を出発して2時間25分、終点の根室駅に到着。列車は折り返し釧路行きの列車として出発準備を行います。
根室駅のホームにある「日本最東端有人の駅」の看板です。位置として最東端は東根室駅ですが、有人駅での最東端はこの根室駅になります。
駅から出て根室本線の終点部分で来てみました。東方面のJR線はこの部分で終点。
ここから先の線路はありません。最果て感漂う感じですね。
最後に
今回はJR線の最東端を目指す、根室本線の釧路~根室間の「花咲線」の区間135.4㎞の乗車記でした。
花咲線は街中や山の中、海岸沿い、大草原と様々な車窓を見せてくれるローカル線となっています。JR北海道の末端区間ということもあり運行本数が少なかったりしますので、乗車する際には計画を立てて旅行することをオススメします。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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