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【釧路】「くしろ湿原ノロッコ号」の乗車記 時刻や料金・予約方法もあわせて紹介

2023年6月9日

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みなさんこんにちは、tomotabitripです。

今回は4月~10月に釧路~塘路駅(川湯温泉駅)間で運行される臨時列車「くしろ湿原ノロッコ」について時刻や料金予約方法を乗車記とあわせてお届けします。

日本最大級の湿原「釧路湿原」を楽しめる観光列車の旅です。

 

くしろ湿原ノロッコ号とは

「くしろ湿原ノロッコ号」はJR北海道が4月~10月に運行する臨時列車です。釧網本線の釧路~塘路駅間 の27.2 kmを45分かけて走り、一部の列車では塘路から先、川湯温泉駅まで延長運転される列車も設定されています。

列車はDE10形ディーゼル機関車1両と客車4両編成で運行されています。

列車の魅力は何といっても日本最大級の湿原「釧路湿原」を車窓から楽しめることで、観光列車ならではの窓を開けて鉄道旅を楽しめます!

 

運転日(2023年)

「くしろ湿原ノロッコ号」の運転日は以下の通りになります。

  • 1往復運転(1号・2号)

4/29、30、5/1~7、27~31

6/1~9、11~18、22~31

7/1~14、9/19~23、30、10/1~6、8、9

  • 2往復運転(1号・2号・3号・4号)

7/15~28、31

8/1~4、7~11、14~18、21~25、28~31

9/1、4~10、14~18

  • 2往復運転(1号・2号・93号・94号

7/29、30

8/5、6、12、13、19、20、26、27

9/2、3

  • 川湯温泉延長運転日(83号・82号)

6/10、10/7

  • 夕陽ノロッコ号運転日(93号・94号の時刻で運転)

9/20~22

夏季(7~9月)はほぼ毎日運航しているような状況です

2往復運転する日は曜日によって3・4号で運転される日と93・94号で運転される日があるので注意が必要です。

 

運転時刻(2023年)

【釧路→塘路】

釧路 東釧路 釧路湿原 細岡 塘路
2号 11:06発 11:11着/11:12発 11:31着/11:32発 11:37着/11:38発 11:51着
4号 13:35発 13:39着/13:40発 13:59着/13:59発 14:03着/14:04発 14:17着
94号 15:23発 15:27着/15:28発 15:48着/15:48発 15:53着/15:53発 16:07着

【塘路→釧路】

塘路 細岡 釧路湿原 東釧路 釧路
1号 12:17発 12:32着/12:32発 12:38着/12:38発 12:58着/12:59発 13:05着
3号 14:50発 15:04着/15:04発 15:08着/15:08発 15:28着/15:28発 15:34着
93号 17:04発 17:17着/17:17発 17:21着/17:21発 17:40着/17:46発 17:52着

 

【釧路→川湯温泉】

釧路 東釧路 釧路湿原 細岡 塘路 標茶 摩周 川湯温泉
82号 11:06発 11:11着/11:12発 11:31着/11:32発 11:37着/11:38発 11:51着/11:53発 12:17着/12:41発 13:08着/13:10発 13:32着

【釧路→川湯温泉】

川湯温泉 摩周 標茶 塘路 細岡 釧路湿原 東釧路 釧路
83号 15:00発 15:21着/15:30発 15:59着/16:16発 16:40着/17:03発 17:16着/17:16発 17:20着/17:20発 17:40着/17:45発 17:51着

乗車料金・指定席料金

「くしろ湿原ノロッコ号」には指定席車両と自由席車両があります。

指定席車両には乗車料金+指定席料金、自由席車両には乗車料金のみで乗ることができます。

【運賃(大人の一例)】

  • 釧路~東釧路駅 :200円
  • 釧路~釧路湿原駅:440円
  • 釧路~塘路駅  :640円
  • 釧路~川湯温泉駅:2,100円

【指定席料金】

  • 一律:840

指定席料金は一律 840円になります。どの区間を乗っても指定席料金は変わりません。

指定席の予約方法

「くしろ湿原ノロッコ号」の指定席券は以下の方法で購入することができます。

  • インターネットで購入(えきねっと発券)
  • インターネットで購入(えきねっとチケットレス座席指定券)
  • みどりの窓口で購入

指定席の発売は乗車日1か月前の午前10から

座席指定券は窓口に並ぶ必要のないインターネット(えきねっと)での購入、さらに指定席券の発券すら必要ないと思う場合にはチケットレス購入がおすすめです。

座席表とおすすめの座席

くしろ湿原ノロッコ号の座席表

「くしろ湿原ノロッコ号」の座席表は以下のようになっています。

(JR北海道 公式ホームページより引用)

  • 1号車(自由席):4人掛けボックスシート・一部ロングシート
  • 2~4号車(指定券):6人掛けボックスシートまたは2人掛けのベンチシート

となっています。

2~4号車の窓側の座席はA席・E席になります。

どちらも窓側席には変わりありませんが、6人掛けボックスシートの窓側か2人掛けのベンチシートの窓側かという違いがあります。

おすすめの座席

「くしろ湿原ノロッコ号」は釧路湿原の中を走りますのでA席・Eともに広大な釧路湿原を見渡すことや、運が良ければ釧路湿原に住む野生動物の姿を見ることができます。

ただし、JR北海道の観光案内としてもA席側が釧路湿原側となっていますし、釧路湿原を蛇行して流れる釧路川はA席の方が良く見えますので、個人的にはA席の方がおすすめです。

その他、旅行に同行する人数もあわせて座席を予約すると良いでしょう。

くしろ湿原ノロッコ号との乗り継ぎ列車について

くしろ湿原ノロッコ号への乗り継ぎ列車、くしろ湿原ノロッコ号からの乗り継ぎ列車を紹介します。

鉄道利用の場合

【帯広・札幌方面からの乗り継ぎ】 札幌発(特急列車) 釧路着 ノロッコ号 釧路発
2・82号への乗り継ぎ 札幌(6:48発)特急 おおぞら 1号 釧路(10:57着) 釧路(11:06発)ノロッコ 2・82号
4・94号への乗り継ぎ 札幌(8:52発)特急 おおぞら 3号 釧路(13:20着) 釧路(13:35発)ノロッコ 4号

釧路(15:23発)ノロッコ94号

 

【帯広・札幌方面への乗り継ぎ】 ノロッコ号 釧路着 釧路発(特急列車) 札幌着
1号からの乗り継ぎ 釧路(13:05着) 釧路(13:42発)特急 おおぞら 8号 札幌(18:03着)
3号からの乗り継ぎ 釧路(15:34着) 釧路(16:12発)特急 おおぞら 10号 札幌(20:28着)
93号からの乗り継ぎ 釧路(17:52着) 釧路(19:00発)特急 おおぞら 12号 札幌(22:59着)
83号からの乗り継ぎ 釧路(17:51着) 釧路(19:00発)特急 おおぞら 12号 札幌(22:59着)

 

【網走方面からの乗り継ぎ】 網走発 釧路着 ノロッコ号 釧路発
2・82・4号への乗り継ぎ 網走(6:41発) 釧路(10:00着) 釧路(11:06発)ノロッコ2・82号

釧路(13:35発)ノロッコ 4号

94号への乗り継ぎ 網走(10:24発)快速 しれとこ摩周号 釧路(13:34着) 釧路(15:23発)ノロッコ94号

 

【帯広・札幌方面への乗り継ぎ】 ノロッコ号 釧路着 釧路発 網走着
1号からの乗り継ぎ 釧路(13:05着) 釧路(14:14発) 網走(17:17着)
3号からの乗り継ぎ 釧路(15:34着) 釧路(16:32発) 網走(19:47着)
93号からの乗り継ぎ 釧路(17:52着) 釧路(18:52発) 網走(22:00着)
83号からの乗り継ぎ 釧路(17:51着) 釧路(18:52発) 網走(22:00着)

 

札幌方面・網走方面との乗り継ぎ列車は上記のようになります。

慌ただしい一日にはなりますが、札幌より特急おおぞら号を利用すれば日帰りでも「くしろ湿原ノロッコ号」に乗ることができます。

 

 

 

くしろ湿原ノロッコ号乗車記(釧路↔塘路)

出発は釧路駅から

やってきたのは道東の中心 釧路駅。今回はこの釧路駅から臨時観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」に乗車し釧網本線の塘路駅まで往復乗車します。

10時39分、釧路運輸車両所より回送列車としてDE10形ディーゼル機関車牽引の「くしろ湿原ノロッコ号」が釧路駅 3番線にやってきました。

10時57分、釧路駅1番線には札幌からやってきた特急「おおおら 1号」が到着。

この「おおぞら 1号」からは9分の乗り継ぎ時間で「くしろ湿原ノロッコ号」に接続できるようなダイヤが組まれています。この時も「おおぞら号」からは多数の乗り継ぎ客がおり、静かな釧路駅が一気に賑わいました。

「くしろ湿原ノロッコ号」の先頭のディーゼル機関車部で記念撮影する際は「おおぞら 1号」が到着する前がおすすめです。

車内の様子

1号車(自由席)の車内

1号車(自由席)の車内は4人掛け用ボックスシートと車端部にはロングシートが並びます。

ブルーのモケットの座席や白色の蛍光灯、扇風機、つり革等の観光列車っぽくない昔ながらの客車を感じさせてくれる車内です。

2~4号車(指定席)の車内

2~4号車(指定席)のベンチシートは上の写真のような2人掛けになります。

小さな机が窓枠にあるだけなのでお弁当を広げて食べたりするのは難しい。

基本的には窓側を向いて座りますが、背もたれが動かすことができるので通路側を向いて座ることもできます。

こちらがボックスシートタイプになります。

写真は車端部にある4人掛けになりますが、座席指定できるのは6人掛けのボックスシートです。

ベンチシートとは異なり、座席に間に大きなテーブルがあるので、お弁当や飲み物を広げることができます。

釧路駅出発 客車列車の旅の始まり

11時06分「くしろ湿原ノロッコ号」は時刻通り釧路駅を出発。客車列車らしいゆっくりとした加速で釧路駅を後にします。

釧路駅を出発してしばらくすると有名な鉄道写真撮影スポットである釧路川を渡ります。

11時11分、最初の停車駅 東釧路駅に到着。ここから「くしろ湿原ノロッコ号」は釧網本線に入り釧路湿原方面へと進むことになります。

 

 

日本最大級の湿原「釧路湿原」内を走る

東釧路駅を出発し遠矢駅を過ぎるあたりまでは、「くしろ湿原ノロッコ号」でもわりと速度を出して走ります。

遠矢駅を過ぎ、徐々に速度がゆっくりになると列車に添乗されている方からの見どころのアナウンスが始まります。

進行方向右側に見えてくるのが釧路川と新釧路川を仕切る水門「岩保木水門」、「旧岩保木水門」です。その奥には釧路湿原が広がります。(乗車した日は霧であまり良く見えませんでした)

11時31分、釧路湿原駅に停車。周囲の景観に配慮し、カラマツを使用したログハウス風の駅舎が特徴的な駅です。

ここからは釧路湿原を見渡せる「細岡展望台」の最寄り駅になり、徒歩約15分ほどで展望台に行くことができます。

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釧路湿原駅を過ぎると低木と草むらが広がる中を列車は走ります。景色を楽しみつつ木々の合間や草むらの中に鹿などの野生動物がいないか探してみましょう!

今回は運が良いことに野生の鹿を見ることができました。

11時37分、最後の途中停車駅 細岡駅に到着。この駅もログハウス風の駅舎が特徴的でした。

この駅の近くには釧路川をカヌーで下る「カヌー体験」アクティビティの出発地点もあります。

「くしろ湿原ノロッコ号」の一番のハイライト!釧網本線と釧路川が一番近くなる場所を今にも止まりそうなくらいの超低速で通過。

添乗員の方より「釧路川と一番近くを走ります」とアナウンスもあるので見逃すことはないでしょう!

塘路駅では写真撮影大会

「くしろ湿原ノロッコ 2号」の終点 塘路駅には11時51分に到着。45分間の乗車でしたが野生動物も見ることができ楽しむことができました。

今回の乗車ではこの後折り返し釧路駅まで戻ります。釧路行きの列車出発まで26分ほど時間があったので写真撮影をして過ごすことにしました。

塘路駅は無人駅ですが、駅舎内には喫茶店「ノロッコ&8001」が入っていました。

再びホームに戻ってきて列車全体の写真を。

あっという間に時間は過ぎ去り、釧路行きの列車の出発時間になってしまったので列車に乗り込みます。

釧路行きは客車が先頭に

約25分の塘路駅での滞在を終え、釧路行き「くしろ湿原ノロッコ 1号」に乗車。

釧路行きの場合は運転台を備えた客車が先頭になり、ディーゼル機関車が後ろから押す日本ではあまり見られない形での運転方式になります。

帰りは4号車の車端部の席を予約することができたので、運転士目線での前面展望を楽しみつつ、線路上に野生動物がいないかという緊張感みあわせて感じられる景色でした。

釧路行き、塘路行きどちらの場合でも添乗員の方からの案内は同じ内容ですのでどちらかしか乗れなくても安心してください。

終点 釧路駅到着

13時05分、終点の釧路駅に到着。

全ての乗客の降車を確認した後、列車は釧路運輸車両所へ回送列車となって走り去っていきました。

最後に

今回はJR北海道が4月~10月にかけて運行している観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」の乗車記と時刻・料金などの紹介でした。

定期列車ではさらっと通過してしまう釧路湿原の中を添乗員の方のアナウンスとともにゆっくりと見ることができる観光列車です。沿線に広がる広大な釧路湿原の景色、湿原の中に生息する野生動物の姿をさがす鉄道の旅はなかなかありません。

「くしろ湿原ノロッコ号」に乗車される際には、今回の記事で紹介したところも参考にしつつ旅の計画を立ててみてください。

 

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

  • この記事を書いた人

tomotabi

北斗星の旅をきっかけに旅行好きになり鉄道・飛行機旅へ| 鉄道乗車記|飛行機の搭乗記|ホテルの宿泊記|お得なきっぷ|を中心に記事を書いています|

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