みなさんこんにちは、tomotabitripです。
今回は道東の2大拠点となる釧路と網走を結ぶ釧網本線普通列車の乗車記になります。
釧網本線とは
道東の太平洋側の釧路とオホーツク海側の網走を結ぶ目的で作られた路線です。
路線登録では網走駅~東釧路駅間が釧網本線ですが、すべての列車が釧路まで乗り入れ網走~釧路間の169.1㎞で運転されています。
沿線には釧路湿原国立公園や知床国立公園、阿寒摩周国立公園等の自然豊かな観光地があり、そのアクセスの役割も担っています。
釧網本線 普通列車 乗車記
出発は早朝の釧路駅から
釧網本線の始発列車となる釧路6:03発の普通列車に乗車。
JR北海道の列車は本当に朝が早いなと思いながら乗り込みます。この次の列車は約3時間後になり本数の少なさを感じます。
使用車両はキハ54形500番台 1両編成です。
車内は転換クロスシートと車端部にロングシートのセミクロスシートとなっています。今回は転換クロスシートの座席を利用。座席は固すぎず柔らかすぎずちょうど良い感じでした。
車窓①(釧路駅~川湯温泉駅)
定刻通り釧路駅を出発、すぐに釧路川を渡ります。車窓にはまだまだ住宅地が見え、釧路市のベッドタウンとも言うべき景色です。
釧路駅を出発して4分、隣の東釧路駅に到着。釧網本線はこの東釧路駅が登録上の起点終点駅となっています。
東釧路を出発し、陸橋の下あたりで花咲線は直進、釧網本線は左へカーブして別れていきます。
釧路駅を出発して18分、釧路湿原への最寄り駅となる釧路湿原駅に停車。
駅は1面1線の無人駅ですが、駅舎はログハウスのようなお洒落なものになっています。
駅から徒歩約5分のところには釧路湿原の四季の写真の展示やお土産などを売っている「細岡ビジターズ・ラウンジ」があります。また釧路湿原を一望することができる細岡展望台の最寄り駅にもなっています。
釧網本線の遠矢駅~茅沼駅間は釧路湿原の東側を走るため遠くまで広がる釧路湿原の景色を見ることができます。
今回は進行方向左側の景色を見ていましたが、進行方向右側の方がより釧路湿原を見ることができると思います。
釧路を出発して31分、塘路駅に到着。この駅で摩周発釧路行きの列車と上下列車の交換を行います。
塘路湖の近くの駅として観光の拠点となり、また塘路駅は臨時列車「くしろ湿原ノロッコ号」の始終着駅となっています。
塘路駅を出発し、シラルトロ沼の側を走ります。
茅沼駅に停車。ログハウス風の駅舎がかわいいところ。
「たんちょうの来る駅」として有名だそうで、駅舎にはその表示も!
釧路駅を出発して53分、標茶駅に到着。標茶駅では4分の停車があり釧路行きの列車と上下列車と交換します。
標茶駅は釧路~標茶間を冬季に走る臨時列車「SL冬の湿原号」の始終発となっています。
標茶駅を出ると線形の良い直線区間になるため、列車は速度を上げ約70㎞/hぐらいの速度で走ります。窓を開けて車窓を楽しみます。
釧路駅を出発して1時間22分、摩周駅に到着。
摩周駅は2面3線を有する釧網本線の拠点駅となっており、
川湯温泉駅~緑駅間は釧網本線の中で一番の難所、野上峠越えの区間となります。多雪区間のため基本的にキハ54形の単行での限定運用となっています。
またこの区間を走る列車は、釧路~網走間全線を直通する1日5往復のみとなっており非常に本数の少ない区間となっています。
列車はエンジンをうならせながら約40㎞/h程度で峠を登っていきます。
釧北トンネルを通過すると峠越えが終わり、列車は下り坂を軽快に下っていきます。
トンネル通過前は晴れていたのですが、通過すると雨が降っているという天気の変わりよう。
車窓②(緑駅~網走駅)
野上峠越えが終わり最初の停車駅、緑駅に停車。
この駅では釧路行きの列車と上下列車の交換を行います。
北海道らしい広大な平野を走っていきます。
札弦駅~中斜里駅区間では天気が良ければ進行方向右側には斜里岳を見ることができるはずでしたが、今回は雲が厚く見ることができませんでした。
釧路駅を出発して2時間28分、知床斜里駅に到着。
知床斜里駅は2面3線を有する有人駅で釧網本線の中でも大きな駅となっています。また、知床観光の玄関口となっています。
網走~知床斜里駅間では冬季に臨時快速「流氷物語号」が運行されています。
知床斜里駅を出発すると列車はオホーツク海沿いを走るため、進行方向右側にはオホーツク海の景色を見ることができます。
今回は天気も悪く白波が立つ、少し荒れたオホーツク海が広がっていました。
終点 網走駅到着
釧路駅を出発して3時間14分、列車は終点の網走駅3番線に到着。今回の旅は終わりになります。
列車は折り返し10:24発釧路行き快速しれとこ摩周号として運転となります。
最後に
今回は道東の都市である釧路と網走を3時間以上かけて結ぶ釧網本線 普通列車の乗車記でした。
沿線には釧路湿原や北海道の広大な大地、オホーツク海を眺めることができる路線です。列車の運行本数が少なく乗り通すには計画を練る必要がありますが、とても素晴らしい路線でした。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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