みなさんこんにちは、tomotabitripです。
今回はANAが企画したAIRBUS A380によるFLYING HONUチャーターフライト成田発~成田着のビジネスクラスの搭乗記をお届けします。
FLYING HONU チャーターフライトとは
ANAではハワイへの観光客にむけて全2階建てのAIRBUS A380 FLYING HONUを導入しました。
以前は成田~ハワイ間の国際線で運行されていましたが、昨今の感染症の影響で国際線が運休となってしまい地上で羽を休めていました。
しかし、ただ地上にいるだけではもったいないということや整備の都合もあり、ANAはこのFLYING HONUを利用して日本周遊フライトを2020年後半より開始しました。
機内でハワイを感じてもらおうというイベントがこの「FLYING HONU チャーターフライト」になります。
FLYING HONU ビジネスクラス搭乗記
閑散とした国際線チェックインカウンター
今回の出発は成田空港になります。
国際線のほとんどが運休となっているので、成田空港の国際線チェックインカウンターはほとんど人がおらず寂しい状態です。
大型の出発便案内板には赤文字で数多くの運休を示す「Cancelled」の文字が並びます。
早くこの掲示板が出発便であふれるのを願いたいです。
国際線カウンターでチェックイン!
今回のFLYING HONUチャーターフライトは国内線ですが、チェックインは国際線カウンターで行われます。
集合時間の1時間ぐらい前ではカウンターは閉じており、モニターも何もついていませんでした。
しかし集合時間の30分前くらいからモニターがつきFLYING HONUと表示され、ANAのスタッフの方たちが今日の打ち合わせをしたりとバタバタし始めました。
Group1、2、3と分かれた看板が立ちます。
事前に指定されたGroupの場所に並び順にチェックインしていきます。
氏名が確認され搭乗券とイベントグッズが渡されます。応募した時に通路側・窓側は選択していますが、どこの席になっているかこの時に初めてわかります。
モニターには「ANA FLYUNG HONU Chater Flight」の文字が、かわいい背景とともに表示されています。
普段手荷物を預けるベルトコンベアの上には、チャーターフライトでもらえるグッズが並びます。
チェックインカウンターの近くの窓からはANAのA380 2号機を見ることができました。
行き先が成田!
今回のチャーターフライトは国内線なので、成田空港国内線出発口に移動になりますが、国際線→国内線は意外と遠かったので時間には少し気をつける必要です。
さて、国内線の保安検査場前にある出発便の案内には面白い表示が!
【便名:NH2030便 行き先:成田】
出発が成田なのに、行き先が成田とは!?と思いますが、これが今回搭乗するチャーター便になります。
到着空港が今自分のいるところの空港なんて表示は基本的にはないですよね。
この表示も今回のフライトの特徴的な表示でしょう!チャーターフライトににのる際には写真を忘れずに!
この後は普段の飛行機と同じように保安検査場を通り保安区域内に入ります。
搭乗ゲート
今回の搭乗口は国内線搭乗口B、C、Dから搭乗になります。
それぞれにGroup1~6までが振り分けられており、順にバスに案内され乗り込んでいきます。
ボーディングブリッジからの搭乗ではなく、沖止めというところもわくわくさせるポイントです。
バスからの景色
バスに乗り今回搭乗するA380に向かいますが、その途中には止まっている飛行機の傍を通ったので普段では見ることができない姿を見ることができました。
大型機であるB777-300ER(JA736A)の後ろを通ります。
普段は空港の展望デッキからしか見ることができない機材を間近で見ることができました。
隣にも同型機のB777-300ER(JA735A)が駐機中。
こんな近くで見上げることなんて普段ならほとんどないのではないでしょうか。
国内ではANAしか保有していない長胴型のB787-10(JA901A)も見ることができました。ロールスロイス Trent 1000の特徴的なギザギザのエンジンカバーもありますね。
さて今回搭乗するAIRBUS A380 が見えてきました。
ここに来るまでB777-300ERやB787-10などANAが保有する大型機材を見てきましたが段違いの大きさです。
バスはこのまま機体の後ろを通り反対側に止まりました。
バス停車後は順次係員の案内の元、タラップを用いて機内に乗り込みます。
A380 FLYING HONUに搭乗!!
バスから降りるとA380を地上から見上げることができます。
最大離陸重量560tとなるA380を動かすロールスロイス製のTrent970エンジンはとても大きいです。
機体の前ではANAの職員の方が横断幕を持ってお見送りをしてくれます。
A380ではほとんど見ることができないタラップからの搭乗です。
今回は写真左のL1ドアから乗り込みます。
いよいよ乗り込みます。
この景色もチャーターフライトならでは。
乗り込むとすぐに2階席への階段を登ります。
2階に上がるとすぐにウェルカムスペースがありました。
ファーストクラスの座席
A380のファーストクラスは全8席しかありません。
座席はドア付きとなっており占めると個室型シートとなるようです。
いつかは乗ってみたいファーストクラスでした。
ビジネスクラスの座席
FLYING HONUのビジネスクラスは1-2-1席配列で全56席。スタッガードタイプの席となっており、どの席からも通路に出られるようになっています。
今回は窓側の席になります。
座席の設備紹介
【足元】
ビジネスクラスの席はフルフラットにすることができます。
ビジネスクラスの座席は前後の席が交互になるように設計されており、足を入れることができるスペースは前の座席のサイドテーブルの中になるようになっています。
足を入れるスペースの下には荷物を入れることができるスペースもあり、足元はとても広く感じます。
【大型モニター】
ビジネスクラスの各座席には18インチタッチパネル式液晶モニターが設置されています。この画面では、フライト情報や映画、機外カメラからの映像などを楽しむことができます。
この大きなモニターを使って映画などを見ながら過ごすのはとても快適でした。
【電源】
各座席には様々たタイプに対応できる電源とUSBポートが2つ設置してあります。2つもUSBポートがあるのは便利でした。
ちなみにUSBポートはファーストクラス・ビジネスクラスでは2個ありますが、プレミアムエコノミー・エコノミークラスでは1個しかついていません。
【大型テーブル】
テーブルは引き出し式となっており、使わないときはサイドテーブルの中に入っています。
テーブルは大きいのでパソコン作業も余裕でできますし、後で紹介する機内食をおいても余裕のある大きさになっています。
FLYING HONUからの景色
今回の座席からの景色です。ちょうど大きな翼の上の席だったので景色はどうなるのでしょうか。
隣にはJetStarのA320が停まっていますが、A380と比べるとかなり小さく見えます。
先ほど搭乗するときに横断幕を持っていてくれた方たちもお見送りをしてくれます。
乗客の搭乗が終わり、ドアクローズとなるとエンジンスタートとなりました。
ゆっくりゆっくり誘導路を進み滑走路へ進んでいきます。
途中には日本航空とChina Airlinesの飛行機を見ることができました。
減便しているので、今までにないくらい飛行機の数は少ないのでしょう。
滑走路に入る直前には後ろからChina Airlines CargoのB747が来ていました。
B747もA380と同じ4発機の機体です。
FLYING HONUは成田空港で最長(4,000m)のA滑走路から離陸となります。
離陸準備が整うと4基のロールスロイス製のエンジンが一気に機体を加速させます。
2階にいてエンジンより遠いせいかほとんどエンジンの音を感じることはありませんでした。
離陸途中には垂直尾翼の「Z」の文字が特徴的なZIP AIRの機体を2機見ることができました。
離陸をすると翼の先から白い雲?を引くようになりました。
機体は一度太平洋に出て進行方向をぐるっと180度回転し日本の西を目指します。
このまままっすぐ行けば本来の路線である成田-ハワイ路線になるのかな思ってしまいます。
機体はどんどん高度を上げていき雲の上まで上昇してきました。
フライトの日は残念ながら日本は全国で曇りぞらだったようで、終始白い雲が一面に広がっていました。
しかし、一面に広がる白い雲とその上にある青~濃紺のグラデーションになる空の景色を見ることができるのはとても良かったです。
窓と青い空と翼。翼の先端にはANAの文字の書かれたウイングレットを見ることができました。なかなかいい景色ではないでしょうか。
機内食
さて、巡航高度に達し機体が安定するとお待ちかねの機内食・機内サービスの開始となります。
今回の機内食です。
機内食はホノルル線限定メニューを一部アレンジしたものとなっているようです。ビジネスクラスではシャンパンも頼むことができたのでシャンパンをお願いしました。
機内食という特別な状況もあいまってどの料理もも美味しかったです。
今回のドリンクメニューになります。
抽選会タイム
食事の時間が落ち着くと機内で抽選会が始まりました。
当選者には座席番号を機内放送で案内があり、当選者には抽選会終了後ANA職員の方が景品を持ってきていました。
搭乗者数に対して、当選者はかなり少ないように感じたので、この抽選会で当選した方は本当にラッキーだと思います。
機外カメラからの映像
A380には機外カメラが垂直尾翼と胴体下にあるようで、座席モニターにてその景色を見ることができます。
まずは垂直尾翼からの景色。
機体下部からの景色では、離陸時に地面を見ることができます。
どちらも普通では見ることができない景色のためダイナミックに感じます。
天井のライトがカラフルに!!
抽選会タイムも終わると機内はひと段落します。
静かな感じになると天井のライトが七色へと変わりました。
着陸態勢
今回の約3時間のフライトもまもなく終了へと近づいていきます。
新潟県を周り福島県上空を経由しながら徐々に高度を下げていきます。次第に川や町などの景色が見られるようになりました。
福島県方面から成田空港への着陸態勢に入りました。
フラットもせり出してきます。いよいよ今回のチャーターフライトも終わりが見えてきました。
着陸
着陸した滑走路も離陸時と同じA滑走路となりました。
着陸後はゆっくり誘導路を進み、出発時と同じ場所に向かっていきます。
FLYING HONUは出発時と同じ場所に到着後、エンジン停止しタラップの準備が整うとファーストクラスの乗客から順に飛行機から降りるのを案内されました。
降りた後も記念写真を撮ってからバスに乗りました。
この後、バスに乗り国内線到着口へ向かい解散となりました。
最後に
最後まで読んでいただいたありがとうございました。
ANAの A380 FLYING HONUには乗る機会がないかなと思っていたところ、今回のチャーターフライトで乗ることができてよかったです。
今まで乗ったことがなかった2階建ての飛行機。思った以上に静かで快適な空の旅でした!!
また機会があれば世界最大の旅客機A380に乗りたいと思います。
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