みなさんこんにちは、tomotabitripです。
今回は1日2往復のみ運行されている中央線の八王子から成田空港まで、乗り換えなしで結ぶ八王子始発の特急成田エクスプレスの乗車記になります。
八王子発着の成田エクスプレス
成田エクスプレスの多くは大船・新宿・大宮など~成田空港を結ぶ空港アクセス特急として運行されていますが、早朝・深夜に1日2往復のみ八王子発着の列車があります。
・成田エクスプレス3号 八王子発:5:55⇒成田空港着:7:56
・成田エクスプレス7号 八王子発:6:27⇒成田空港着:8:37
【上り】
・成田エクスプレス50号 成田空港発:19:48⇒八王子着:21:59
・成田エクスプレス52号 成田空港発:20:44⇒八王子着:22:50
中央線を走る成田エクスプレスは2021年3月まで、2駅隣の高尾始発となっていましたが、ダイヤ改正とともに運行区間が短縮され八王子始発となりました。
成田エクスプレス7号乗車記
特急はちおうじ2号が入線中
今回乗車したのが平日だったため、成田エクスプレス7号が出発する3番線には6時16分発特急はちおうじ2号東京行きが入線していました。
出発は八王子駅から
今回乗車したのはJR東日本E259系です。
ダイヤ改正で八王子始発となったため、八王子駅中線である3番線に6時20分ごろに入線してきました。
毎日運行されていますが早朝・深夜と限られた時間にしかE259系は中央線を走っていないため珍しく感じます。
車内
座席は黒地に赤のヘッドレストが付いたものとなっております。
車内の天井には液晶モニターが付いており、列車名・行先・到着駅などの案内が日本語・英語・中国語・韓国語で写し出されます。主に外国人へ向けた設備ですね。
また、この液晶モニターでは千葉駅を過ぎた辺りから、成田空港を出発・到着する飛行機の行先や出発時間・到着時間・欠航・遅延・ターミナル案内などが流れます。
車端部には大型の荷物を置くスペースも設置されています。
横浜線を横目に八王子を出発。八王子から成田空港まで2時間10分、123.5㎞の成田エクスプレスの旅のスタートです。
八王子を出発した後は豊田、日野を通過し朝日に照らされた多摩川を渡ります。
中央線を走行
八王子を出発して8分、立川に停車します。
立川からは意外と乗車があり、私の乗っていた車両では窓際の席は全て埋まるくらいでした。通勤で利用している方もいるようです。
立川を出ると成田エクスプレスは、中央線特急では止まらない国分寺・三鷹・吉祥寺の順に停車し新宿へ向かいます。
高架を下り、三鷹駅手前にある三鷹車両センターを横目走ります。
車両センターでは、朝の通勤ラッシュに備えて総武線・東西線の車両がスタンバイしています。
三鷹から先、中央線は総武線との複々線区間を走ります。
複々線区間では総武線との並走や追い抜きなどを見ることができます。
こちらは特急なのでどんどん追い抜いていくかと思いきや、前の列車に合わせて速度を落としたりするので各駅停車に抜かれることもありました。
中野を過ぎると進行方向右側に新宿のビル群が見えてくるとまもなく新宿に到着です。
埼京線・湘南新宿ラインを走行
新宿到着直前に成田エクスプレスは中央線から埼京線・湘南新宿ラインの線路へ転線します。この転線を行う定期列車は中央線を直通する成田エクスプレスしかないのでぜひ乗った際には転線の様子を見てください。
転線後、成田エクスプレスは新宿駅6番線に入線しました。
渋谷駅に停車。
以前まで埼京線・湘南新宿ラインの渋谷駅のホームは山手線のホームと離れた位置にありましたが、渋谷駅再開発の一環でホームの位置が移動され山手線との乗り換えが便利になりました。
大崎駅を通過。湘南新宿ラインとはここでお別れ。
東京車両センターへ通じる線路を超えて横須賀線(品鶴線)と合流していきます。
右手から横須賀線(品鶴線)が迫ってきます。
この後、近年では珍しい平面交差となっている目黒川信号場にて横須賀線(品鶴線)と合流します。
東京駅で大船始発と増結
東京駅では総武線の地下ホームに到着。
連結を行う関係で1度停車したのち、再度前進。先に到着していた大船始発の成田エクスプレス7号と連結し12両編成となり成田空港へ向かいます。
東京駅からは総武快速線を走行します。
東京駅では八王子・立川から乗っていた乗客のほとんどが降りていき、私の乗っていた車両には私を含め3人のみが残りました。
総武快速線を走行
東京駅を出発後、総武快速線は両国駅横から地上区間となり、総武緩行線とは新宿以来の再会となります。
錦糸町から千葉駅間では総武線は快速線と緩行線の複々線区間となります。途中では総武緩行線の電車と並走や追い越しを頻繁に行い、複々線ならではの走りとなります。
中央線や埼京線・湘南新宿ラインを走っていた間ではどちらも電車の本数が多く、なかなか速度を上げることができませんでしたが、総武快速線に入ると特急列車らしい高速での運転となります。
途中の幕張車両センターでは2021年3月のダイヤ改正で房総地区に導入されたE131系の車両も見られました。
成田エクスプレス7号は千葉駅を通過します。
千葉駅のカーブが結構きついようで、列車はゆっくり千葉駅を通過していきます。
四街道~佐倉間で上り成田エクスプレス2号 大船行きとすれ違います。
佐倉駅では快速成田空港行きを追い越します。今回は新型のE235系1000番台による運用でした。
成田線(空港支線)
成田駅を通過し成田線は本線と空港支線に分かれます。
空港支線は右にカーブしながら遠くに見える成田新幹線建設予定だった高架区間を走行していきます。
京成成田スカイアクセス線と合流します。
この区間は単線区間ですが、もともと新幹線計画で建設されたこともあり高規格で建設されているため、成田エクスプレスは130㎞/hの高速運転を行います。
単線区間のため上下列車交換の場所として堀之内信号場があります。成田エクスプレス7号はここで上り成田エクスプレス4号と行き違いを行いました。
空港第2ビル駅に到着。
空港第2ビル駅では、LCCの発着する第3ターミナルを利用するためと思われる人が降りていきました。
終点成田空港到着
八王子を出発してから2時間10分、終点の成田空港に到着。
成田空港で降りる乗客は空港第2ビル駅よりも少なく、広いホームが寂しく感じられました。国際線がほとんど運行されていないと成田空港を利用する人はLCCか一部の国内線利用する人に限られるのでしょうがないですね。
乗ってきた成田エクスプレス7号は車内清掃を行った後、成田エクスプレス6号大船行きとなります。
成田空港の特急成田エクスプレスの出発案内板になります。
国際線減便の影響で成田エクスプレスは2020年より日中の運行が見合わせとなっており、8時50分発成田エクスプレス6号大船行きの後が約8時間後の成田エクスプレス40号17時17分発となっていました。この間のすべてが運休になっている状態です。
最後に
今回は1日2本だけ運行されている中央線八王子駅始発の特急成田エクスプレスの乗車記でした。
八王子・立川~新宿・東京間では通勤利用をされている方もいて思った以上に乗車があった印象でしたが、東京~成田空港間では空気輸送といわれてしまうのも納得するくらい利用している人がいませんでした。
一日でも早く成田空港を発着する国内・国際線の飛行機の便数が戻り、成田エクスプレスも元のような本数で運行になることを願うばかりです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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