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【乗車記】特急「あづま(福島さくら紀行)」 2時間ノンストップ・3駅のみで結ぶ新宿〜福島の臨時特急

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みなさんこんにちは、tomotabitripです。

2026年4月12日、約41年ぶりに名称が復活した臨時特急「あづま(福島さくら紀行)」に乗車してきました。新宿から福島まで在来線で直通、大宮〜白河間157.9kmをノンストップで走り抜ける迫力満点の1日限り臨時列車です。

この記事では、

  • 特急あづまの運行概要(使用車両・停車駅・時刻表)
  • 新宿駅出発から福島駅到着までの乗車レポート
  • 池袋通過や交直切り替えなど、この列車ならではの見どころ

を写真とともに詳しくお届けします。ぜひ最後までご覧ください。

【特急あづま】約41年ぶりに名称が復活した福島行き臨時列車とは

特急「あづま(福島さくら紀行)」は、JR東日本が福島デスティネーションキャンペーンに合わせて設定した1日限りの臨時特急です。新宿〜福島間を湘南新宿ライン・東北本線経由で直通し、満開の桜が咲く福島の春へと乗客を運びました。

「あづま」という名称はもともと、1964年3月20日に国鉄が上野〜福島間で運行を開始した急行列車が起源で、東北新幹線の上野延伸に伴い1985年3月14日のダイヤ改正で廃止されました。列車名は福島県と山形県にまたがる吾妻連峰から採られています。

今回はその廃止から約41年ぶりの名称復活となりました。ただし、かつての急行「あづま」とは発着駅(上野→新宿)も種別(急行→特急)も異なる、令和版の「あづま」として生まれ変わっています。

【使用車両・停車駅・時刻表】特急あづまの基本情報

使用車両

今回充当されたのはE653系1000番台の水色カラー編成(7両編成・全車指定席)です。

東北本線は黒磯駅の北側で電化方式が直流(1,500V)から交流(20,000V)に切り替わります。そのため、在来線で首都圏と東北エリアを直通するには、両方の電流に対応できる交直流車両が必須です。今回はその条件を満たすE653系が使用されました。

停車駅・時刻|新宿〜福島の運行ダイヤ

駅名下り(福島行)上り(新宿行)
新宿駅6:47 発20:51 着
大宮駅7:15 着
7:16 発
20:22 着
20:23 発
白河駅9:25 着
9:25 発
18:10 着
18:10 発
郡山駅9:55 着
10:05 発
17:32 着
17:41 発
福島駅10:41 着16:54 発

大宮駅を出ると白河駅まで約2時間・157.9kmをノンストップで走り抜けます。新幹線停車駅の小山・宇都宮・那須塩原・新白河はすべて通過するのが、この列車最大の特徴です。

乗車記|福島まで直通する特急「あづま」

新宿駅|早朝6時47分発の旅立ち

旅の始まりは新宿駅6番線ホーム。到着したのは早朝5時50分で、普段は多くの人が行き交う新宿駅もこの時間はまだ静かです。

列車案内板にはすでに「あづま 福島行き」の表示が出ており、普段では見られない行き先に気分が高まります。

6時30分、回送列車として水色のE653系がホームに静かに入線。ホームでは専用の横断幕を手にした関係者の方々が出迎え、1日限りの特別な列車の雰囲気を盛り上げていました。

6時47分、定刻通りに新宿駅を出発。福島への旅が始まります。

池袋駅|定期列車では見られない通過シーン

出発し山手線と並走しながら北上していくと、列車は池袋駅をゆっくりと通過していきます。

都心と福島を直通で結ぶ列車にとって途中の池袋停車は不要と判断されたのでしょうか。ほぼすべての在来線列車が停車する池袋駅を、営業列車が通過するのはなかなか珍しい光景です。

池袋駅を過ぎると山手線と別れて京浜東北線と合流し、大宮駅を目指して北へ向かいます。

大宮駅|都心最後の停車駅から東北本線へ

7時16分、大宮駅を出発。

ここから列車は東北本線へと進路を取り、いよいよ長いノンストップ区間が始まります。北上してきた各路線が枝分かれするターミナル駅を後にすると、車窓の景色は少しずつ郊外らしさを増していきます。

東北本線北上|普通列車を追い越しながら宇都宮へ

大宮駅を出発した列車は東北本線をひた走ります。途中駅では先行する普通列車を追い越していく場面も。臨時列車が定期の普通列車を追い越すのは、なかなか見られない光景です。

東武日光線との乗り換え駅・栗橋駅を通過し、利根川を渡ると埼玉県から茨城県へ。

東北新幹線停車駅の小山駅を通過。久喜駅に続いて小山駅でも先行する普通列車を追い越しました。小山駅を過ぎると左側に両毛線が分かれていきました。

しばらく走り左側より日光線が合流すると、宇都宮駅は間もなくです。

8時16分、栃木県の中心駅・宇都宮駅に運転停車。東北本線の拠点的の一つである宇都宮駅でも乗客の乗降は行わず静かに出発します。

鬼怒川を渡ります。

鬼怒川を渡ると車窓の景色は一変。田畑と山が広がる東北らしい風景へと変わっていきます。

黒磯駅|交直切り替えが行われる重要ポイント

9時02分、黒磯駅に運転停車。乗務員交代が実施されました。

黒磯駅は東北本線における運行系統の境界駅で、電化方式も直流(1,500V)から交流(20,000V)へと変わる重要なポイントです。かつては駅構内で地上切り替えが行われていましたが、現在は黒磯駅北側(高久駅寄り)に車上切り替えセクション(デッドセクション)が移設されています。

9時05分、黒磯駅を出発。間もなくデッドセクションを通過し、車内の照明と空調がいったん停止。一瞬の静寂が車内を包んだ後、交流区間に切り替わって照明と空調が復旧しました。

那須川を渡り、那須高原を列車は北上し続けます。

白河駅|大宮から157.9kmノンストップで到着

豊原〜白坂間で黒川を渡ると、いよいよ福島県に入ります。

東北新幹線停車駅・新白河駅を通過し、新幹線と分かれると9時25分、白河駅に到着。大宮駅出発からおよそ2時間、157.9kmをノンストップで走り抜けました
た。

白河はかつて「白河の関」が置かれた歴史ある土地。駅前には「白河小峰城」がそびえ立ち、ちょうど桜祭りが開催中でした。石垣を縁取る満開の桜が青空に映え、福島の春の訪れを告げる美しい光景でした。

白河駅を出発すると矢吹・鏡石駅と通過し、広大な田園地帯を走り抜けます。

水郡線が右から合流すると安積永盛駅を通過。左手には「ビッグパレットふくしま」の建物が見えてきました。

郡山駅|臨時列車で賑わう交通の要衝

郡山駅手前、踏切上で列車が一旦停止。再出発するも再び停止。車内放送では「停止信号のため停車中」とのアナウンスが流れます。

反対側の上り列車が遅れていた影響で停止信号が出ていたようです。しばらく待機した後、6分遅れで郡山駅に入線しました。

10時01分、6分遅れで郡山駅に到着。磐越西線・磐越東線・水郡線が集まる交通の要衝です。国鉄時代から残る独特なフォントの駅名標が、臨時特急の雰囲気を盛り立てます。

この日はちょうど磐越西線でSL臨時列車「SLしあわせの風ふくしま号」も運転されており、ホームには大勢の鉄道ファンや見送りの方々が詰めかけていました。

本来10分間の停車時間が設定されていましたが、遅延分を吸収する形で1分遅れの10時06分に、大勢の見送りを受けながら列車は郡山駅を後にしました。

郡山〜福島間|安達太良山を望みながら終点へ

郡山駅を出ると二本松駅を通過。車窓左手には標高約1,700mの安達太良山が雄大な姿を見せてくれました。

二本松城の最寄駅・二本松駅を通過。霞ヶ城とも呼ばれる二本松城は日本百名城の一つで、春の桜、秋の紅葉の名所として知られる観光スポットです。城跡の霞ヶ城公園は「日本さくら名所100選」にも選ばれた桜の名所で、約2,500本のソメイヨシノが山城を彩ります。乗車日はちょうど桜まつり期間中(4月3日〜5月6日)。車窓からは見えませんが、駅周辺は桜の見頃を迎えていた頃だと思います。

荒川を渡ると、いよいよ終点の福島駅が近づいてきます。

福島駅|新宿から約3時間56分の旅の終点

10時42分(1分遅れ)、新宿駅から約3時間56分で終点・福島駅3番線に到着。ホームでは横断幕を手にした関係者の方々が出迎えてくださいました。

福島駅到着後、車両は一旦南福島方面に進み、構内の留置線で復路の発車時刻(16時54分)まで待機しました。

そして気になったのが福島駅の発車案内板。すでに復路「新宿行き」の表示が出ていたのですが、なぜか行き先欄には「新宿」ではなく「出発」という表示が。新宿行きの表示が出せないシステム上の制約なのか、思わず二度見してしまう、小さな発見でした。

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【まとめ】在来線で行く春の福島、特急あづまは乗り応え十分

今回は新宿駅〜福島駅間を結ぶ臨時特急「あづま(福島さくら紀行)」の乗車記をお届けしました。

「あづま」という名前が41年の時を経て復活し、新宿発着・特急という新しい形で生まれ変わったことの特別感も、この列車に乗る価値を高めてくれる要素でした。

小山・宇都宮といった東北新幹線停車駅を通過し、約2時間ノンストップ・3駅のみ停車という破格のダイヤは、定期列車では絶対に実現できない特別感そのものでした。また機会があれば、ぜひ乗ってみたい列車です。

今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

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