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【特急北斗】約270㎞の大移動 キハ261系特急北斗の旅(函館→南千歳)

2021年11月28日

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みなさんこんにちは、tomotabitripです。

今回は北海道の南の玄関口、函館駅から南千歳駅まで函館本線・室蘭本線・千歳線を経由して走る北海道を代表する特急北斗15号の乗車記になります。

今回の行程

(引用:© OpenStreetMap contributors)

特急北斗は北海道の2大都市、函館と札幌を結び観光やビジネス特急として利用され北海道を代表する特急列車です。今回は函館駅から南千歳駅までの274.7㎞の乗車です。

特急北斗15号乗車記

北海道南の玄関口 函館駅から出発

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北海道の南の玄関口函館駅から乗車です。

2003年より駅舎が建て替わり近代的な外観となっています。

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函館駅の特徴的なカーブ状のホーム。青函連絡船時代に港まで続くように建設された名残です。遠くには函館運輸所に留置されるキハ281系やキハ261系の車両たちが見られます。

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機回し設備が残る函館駅8番線ホーム。北斗星・カシオペア・はまなす等青函トンネルを通って客車列車が走っていたころは、函館駅8番線に到着後反対側にDD51又はED79等機関車を付け替え出発していきました。

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今回乗車する特急北斗15号札幌行き、キハ261系1000番台5両編成での運行です。

函館列車を正面から見ることができるのは頭端式ホームとなっている函館駅ならではの景色。

車内

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今回は特急北斗の普通車を利用。座席配置は2-2の横4列の配置でシートピッチはJR北海道の特急列車の標準となる960㎜です。足も伸ばせるのでそこまで狭いという感じはありませんでした。

個人的には函館→札幌での利用の場合は進行方向右側の座席(D席)がオススメです。

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キハ261系1000番台では普通車の各座席には電源コンセントはないので、デッキ部分にはモバイル専用のコンセントが3つ装備した充電コーナーがありました。ここで携帯充電などしている間はこの場所から離れられません。


 

車窓①(函館本線:函館~長万部)

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14:54、特急北斗は時刻通り函館駅を出発。

函館駅を出るとすぐに進行方向左側には函館運輸所を見ることができます。ここではJR北海道の車両の他、第三セクター化した道南いさりび鉄道で使われているキハ40形車両たちも見ることができます。

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函館駅を出発して4分、函館駅の隣に位置し、JR北海道と道南いさりび鉄道の分岐駅となっている五稜郭駅に到着。

旅客列車の他、五稜郭駅では貨物列車の進行方向の変更や、函館貨物駅への入れ替え等で貨物列車でも重要な駅です。

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五稜郭駅を出ると進行方向右側には五稜郭機関区を見ることができます。ここではJR北海道内で活躍するDF200や五稜郭~東青森間で青函トンネル用のEH800機関車を見ることができます。

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七飯駅を過ぎると右側へ藤城支線と別れていきます。

北斗星や北斗等の優等列車が走っていた路線ですが、今では1日数本の普通列車と貨物列車が走る路線です。

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大沼駅手前で右側より七飯駅から別れた藤城支線と合流します。

大沼駅ではDF200が牽引する貨物列車と交換。貨物列車この後藤城支線を走り函館方面へと向かいます。

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函館駅を出発して28分、大沼国定公園の玄関口となる大沼公園駅に到着。

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大沼公園駅を出ると車窓の進行方向左側には小沼、右側には大沼を見ることができます。

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赤井川駅で函館行き特急北斗12号と交換を行います。

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赤井川駅手前より徐々に駒ケ岳が見え始めます。赤井川~森駅までの区間は左右にカーブしながら駒ケ岳の麓を走るので、様々な角度からの駒ケ岳を見ることができます。

大沼駅で別れた、砂原支線が森駅到着手前で右側より合流します。

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函館駅を出発して48分、森駅に到着。

当駅は函館本線の砂原支線と本線の分岐駅であり、当駅を始終着とする列車が設定される等、函館本線の主要な中間駅となっています。駅も大きく2面3線と留置線があります。

山間部はここで終わり、今度は内浦湾(噴火湾)沿いに沿岸部を走っていきます。

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内浦湾に沿って高速で走り抜けます。

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函館駅を出発して1時間11分、八雲駅に到着。

八雲駅は2面3線を有し、すべての定期特急列車は停車する駅です。2016年に隣の鷲ノ巣駅が廃止となったことで道内最西端の駅となっています。

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引き続き函館本線は内浦湾に沿って走ります。乗車した日が天気が良く、八雲駅を過ぎると遠くには先ほど麓を走ってきた駒ケ岳を見ることができます。

八雲駅を出て、長万部駅までの区間は線形が良い区間なので特急北斗も最高速度の120㎞/hで走ります。

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函館駅を出発して1時間31分、長万部駅に到着。
留置線には函館本線(山線区間)を走るH100形DECMOが留置。

函館本線(山線区間)乗車記

長万部駅は函館本線と室蘭本線の分岐駅となっており、室蘭本線は当駅を起点としています。また普通列車は当駅で運行系統が分かれており、函館・小樽・東室蘭方面へ始終着の列車が設定されています。

特急北斗は長万部駅から先、室蘭本線を走ります。


 

車窓②(室蘭本線、千歳線:長万部~沼ノ端~南千歳)

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長万部駅を出ると進行方向左側に函館本線が分かれていきます。函館本線はここから倶知安を経由して山越えし、小樽までを結びます。特急北斗が走る室蘭本線は引き続き内浦湾に沿って走ります。

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日本一の秘境駅といわれる小幌駅を通過。トンネルとトンネルの間にある駅で一瞬で通過してしまうので注意してみる必要があります。

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函館駅を出発して1時間56分、洞爺駅に到着。

洞爺駅は洞爺湖・洞爺湖温泉への玄関口となる駅で、洞爺湖温泉街まではバスで約21分の距離になります。

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洞爺駅を出ると森駅から始まった内浦湾をほぼ半周したぐらいになりますが、海の向こうにはまだ駒ケ岳の姿を見ることができました。

特急北斗が内浦湾に沿ってほぼ1周する様子を感じられる光景です。同じ列車に乗ってぐるっと湾を1周する列車はなかなかないのではないでしょうか。

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函館駅を出発して2時間6分、伊達紋別駅に到着。

1986年までは伊達紋別駅から函館本線の倶知安駅までを結ぶ胆振線との分岐駅となっていました。現在では室蘭本線のみが乗り入れ、すべての特急、普通列車が停車する駅となっています。

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伊達紋別駅の隣にある北舟岡駅を通過。

2面2線の無人駅ですが、海に近く、夕日の景色がとても良いところです。

また、駅周辺は直線区間となっており特急列車が高速で通過する等で写真撮影地としても知られています。

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稀府、黄金、崎守と通過し、進行方向右側に大きな橋「白鳥大橋」が見えてくるとまもなく東室蘭駅に到着。

沿線には徐々に大きなタンクやパイプラインなどの室蘭の工場地帯が広がります。

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函館駅を出発して2時間22分、東室蘭駅に到着。

東室蘭駅は2面4線を有し、室蘭本線と室蘭駅方面への支線の分岐駅となっています。当駅から室蘭本線は室蘭駅までの支線と沼ノ端駅までは電化され特急北斗の他特急すずらんが運行されています。

大きな街ということもあり、乗降客はこれまで停車していた駅の中で一番多かった印象がありました。

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東室蘭駅を出ると進行方向右側にはJR貨物の東室蘭駅が見られます。

現在でも高速貨物列車の発着があり、行先は隅田川駅、東京貨物ターミナル駅、名古屋貨物ターミナル駅、吹田貨物ターミナル駅、百済貨物ターミナル駅等があります。

多くのDF200を見ることができます。

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函館駅を出発して2時間35分、登別駅に到着。

登別温泉の玄関口となっている駅で、登別温泉まではバスで約20分の距離にあります。また温泉の他にも「のぼりべつクマ牧場」が有名な場所です。

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王子製紙のとっても大きな煙突が見えてきたら間もなく苫小牧駅に苫小牧駅に到着。

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函館駅を出発して3時間1分、苫小牧駅に到着。

苫小牧駅は2面4線と留置線を有し、当駅を起点とする日高本線と室蘭本線が乗り入れている駅です。

日高本線乗車記(苫小牧~鵡川)

苫小牧駅の隣、沼ノ端駅を過ぎると進行方向右側に室蘭本線が分かれていきます。室蘭本線はここからを安平・追分を経由し函館本線の岩見沢駅までを結びます。特急北斗は千歳線を走り、南千歳(札幌)を目指します。

南千歳駅到着

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函館駅を出発して3時間19分、今回の目的地である南千歳駅に到着。

南千歳駅は千歳線と千歳線支線(空港線)、当駅を起点とする石勝線の3路線の分岐駅となっています。特急北斗の他、特急おおぞら、とかち、すずらん等優等列車が停車する駅でとなっています。

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特急北斗は引き続き、新札幌・札幌駅の順に停車し札幌駅を目指します。

最後に

今回は北海道の2大都市函館と札幌を結ぶ特急北斗15号の函館~南千歳まで3時間19分の乗車記でした。

特急北斗は長距離を走るので車窓が次々と変わり、沿線には駒ケ岳や内浦湾(噴火湾)、大沼等の景色を見ることできる素晴らしい路線です。

また線形が良いのでディーゼル特急による120㎞/hの高速運転を体験することができ、こちらも楽します。

札幌~函館の利用だけでなく途中にある観光地へのアクセスにも利用してみてはいかがでしょうか。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

  • この記事を書いた人

tomotabi

北斗星の旅をきっかけに旅行好きになり鉄道・飛行機旅へ| 鉄道乗車記|飛行機の搭乗記|ホテルの宿泊記|お得なきっぷ|を中心に記事を書いています|

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