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【指定席化】JR北海道特急で自由席廃止、指定席化の動きでどうなる

2023年12月3日

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みなさんこんにちは、tomotabitripです。

11月15日、JR北海道より一部の特急列車において自由席を廃止し全車指定席へ変更すると発表がありました。

それに伴い「おトクなきっぷ」のリニューアルや「えきねっと」限定の割引きっぷなどを統一し、わかりやすい商品体系にしていくとのことです。

今回はこの指定席化の動きについて発表されているところを紹介します。

全車指定席化・指定席が増える列車について

今回の発表ではJR北海道の主要な特急「北斗」、「すずらん」、「おおぞら」、「とかち」の4列車が全車指定席になります。また、「カムイ」、「ライラック」に関しては自由席減少で指定席拡大になります。

指定席の増える特急

  • 特急「北斗」、「すずらん」、「おおぞら」、「とかち」:全車指定席
  • 特急「ライラック」、「カムイ」:自由席車両を4両から2両へ、指定席車両が増加

各列車での自由席数、指定席車両数の変化については以下の表を参照ください。

列車名現行改正後
普通車自由席普通車指定席グリーン車普通車自由席普通車指定席グリーン車
北斗221041
すずらん320050
おおぞら121031
とかち121031
ライラック3.530.523.50.5
カムイ410230

上の表は基本編成ですので繁忙期などで増車される場合には車両数が変わることもあります。車両数が増えても全車指定化した4列車に関しては増結車両についても全て指定席になります。

一方で、特急「宗谷」、「サロベツ」、「オホーツク」、「大雪」に関しては現行のままとなります。

全車指定席化に伴うきっぷの変更に関して

お得なきっぷはえきねっとでの「えきねっとトクだ値」に統一

全車指定席化される特急「北斗」、「すずらん」、「おおぞら」、「とかち」の4列車に関しては「往復割引きっぷ」や「オプション券」などの発売を終了し「えきねっとトクだ値」に統一するとのことです。

発売終了するきっぷ

  • 乗車券往復割引きっぷ
  • 北斗オプション特急券
  • すずらんオプション特急券

えきねっとトクだ値に関しては設定区間の拡大などが行われます。

新たに発売するきっぷ

  • えきねっとトクだ値の設定区間拡大
  • お先のトクだ値の通年化
  • 「北斗」、「すずらん」、「おおぞら」、「とかち」の4列車に設定
  • イールドマネジメントシステムの導入

イールドマネジメントシステムは予測乗車率に応じて設定価格が変動するシステムです。乗車率が高いと予想される場合には設定価格が高くなり、低いと予想される場合には安くなるようになるそうです。

特急定期券「かよエール」は「かよエール+(プラス)」に変更

全車指定席化する特急「北斗」、「すずらん」、「おおぞら」、「とかち」の運転区間では、特急定期券「かよエール」は「かよエール+(プラス)」として普通車指定席の空席をできる他、乗車日の3日前から話せる券売機やみどりの窓口で追加料金なく座席指定を受けられるように変更されます。

かよエールかよエール+(プラス)
自由席
指定席
(別途、指定席料金が必要)

空席は利用可能、3日前から指定可能
グリーン車
(別途、指定席料金が必要)

(別途、特急料金、グリーン料金が必要)

ただし、自由席の残る特急「カムイ」、「ライラック」、「宗谷」、「サロベツ」、「オホーツク」、「大雪」に関しては、引き続き自由席を利用してください。

全車指定席の特急には「座席未指定券」を導入

全車指定席化する特急「北斗」、「すずらん」、「おおぞら」、「とかち」では乗車する列車、利用する座席を指定しない「座席未指定券」が導入されます。

座席未指定券の概要

  • 列車・座席の指定をしない座席未指定券(指定席特急券と同額)
  • 未指定券で乗車の場合、普通車指定席の空席を利用できる
  • 空席がない場合はデッキ等を利用
  • 乗車前であれば指定席券売機等で追加料金なく座席指定が可能

JR東日本で導入されている座席指定サービスの方法がJR北海道でも導入されるようです。

特急「すずらん」、石勝線の特例区間に扱いについて

現在、特急「すずらん」は札幌〜東室蘭間は特急列車として運行し東室蘭〜室蘭間は普通列車として運行されていますが、2024年の春より札幌〜室蘭間の全区間を特急列車として運行します。

それにあわせた東室蘭〜室蘭間の扱いと、全車指定席の特急列車しか走らなくなる石勝線の新夕張〜新得間の特例区間については以下のように変更になります。

特例区間について

  • 東室蘭〜室蘭間の相互乗車に限り、乗車券のみで普通車指定席の空席が利用できる
  • 新夕張〜新得間内で乗降される場合に限り、乗車券のみで普通車指定席の空席に利用できるよう見直します

特急「おおぞら」、「とかち」が全車指定席となっても新夕張〜新得間を青春18きっぷなどで乗り通す際、特に変わりなく利用することができそうです。

JR北海道のフリーパスはどうなるか

私個人的な気になる点とすると、JR北海道が発売しているフリーパスの扱いです。

現在JR北海道では「北海道フリーパス」、「ひがし北海道フリーパス」、「きた北海道フリーパス」の3種類のフリーパスで特急列車の普通車自由席が乗り放題、普通車指定席については回数指定がありますが乗ることができます。

今回の全車指定席化により旅行の行程によっては指定席の使用回数が足りなくなってしまうのではないかということが気になります。

フリーきっぷ名指定席使用回数料金(大人)有効期間
北海道フリーパス6回27,430円7日間
ひがし北海道フリーパス5回20,000円4日間
きた北海道フリーパス4回16,200円3日間

札幌〜函館間、札幌〜帯広・釧路間を特急列車で移動した場合には、指定席使用回数を必ず1回は使うことになりそうですね。

きた北海道フリーパスについては以下の記事で詳しく紹介しています。

きた北海道フリーパス発売 エリア内のJR線が3日間乗り放題のきっぷ(2024年度版)

続きを見る

最後に

今回は11月に発表されたJR北海道の一部の特急列車で指定席拡大の話題とそれに伴うフリー乗車券での指定席利用について現時点でわかっていることをお届けしました。

変動性の料金体系についてもまだ発表がないので今後とも見て行きたい話題でした。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。

  • この記事を書いた人

tomotabi

北斗星の旅をきっかけに旅行好きになり鉄道・飛行機旅へ| 鉄道乗車記|飛行機の搭乗記|ホテルの宿泊記|お得なきっぷ|を中心に記事を書いています|

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