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【花咲線】根室本線を乗り通す旅① 日本最東端 花咲線の旅(根室→釧路)

2021年11月6日

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みなさんこんにちは、tomotabitripです。

今回は滝川から富良野、釧路を経由して根室までを結ぶ根室本線。その第1弾として根室~釧路までの花咲線区間の乗車記をお届けします。

 

根室本線とは

函館本線の滝川から富良野、帯広、釧路を経由して根室までを結ぶ443.8㎞路線です。支線を含めない鉄道路線としてはJR北海道の中で最長路線となっています。

かつては函館から札幌経由根室行きの長距離特急が運行されていた時期もありました。

 

現在では大きく以下の区間に分けられて運行されています。

  • 滝川~東鹿越
  • 東鹿越~新得
  • 新得~釧路
  • 釧路~根室

 

今回はその中でも根室本線の末端区間である根室~釧路間の花咲線の愛称がついている135.4㎞の乗車記になります。

 

(引用:© OpenStreetMap contributors)

根室本線(花咲線) 乗車記

日本の最東端の駅から出発

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今回の根室本線全線乗車の旅の始まりは、JR線の有人駅の中で最東端駅となる根室駅から出発です。

 

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根室駅から徒歩約3分程度のところに「根室本線終点」の看板と車止めがありますので、見に行ってみました。根室駅から滝川、札幌、東京駅までのそれぞれの距離が看板に記載されていました。

東の端から線路はずっと続いていることを感じさせてくれます!

 

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ホームの端には日本最東端有人の駅の看板。日本地図を見ると本当に東の端にいることを感じさせてくれます。

 

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今回乗車した根室発釧路行き普通列車はキハ54形500番台 1両での運行です。

 

花咲線 車窓①(根室~茶内)

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8:24、列車は定刻通り根室駅を発車。釧路へ向けた約2時間30分の旅の始まりです。

 

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根室駅を出発して2分、隣の東根室駅に到着。駅は1面1線の無人駅です。

この東根室駅が日本最東端の駅として登録されている駅になっていて、ホーム上には日本最東端の駅碑が立っています。

 

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東根室駅を出ると車窓には放牧されている馬たちが・・・。

まるで日本ではないような景色を楽しめます。

 

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落石駅手前では遠くに風力発電が見えたり、海と切り立った崖の景色が見られます。

 

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落石駅を出ると花咲線で一番太平洋に近い区間になります。この落石海岸は花咲線でも景色が良く見どころの区間となっており、列車は徐行運転を行ったためゆっくり景色を楽しむことができます。

 

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根室駅を出発して34分、別当賀駅に到着。

1面1線の無人駅で、待合室は北海道でよく見かける車掌車を改造したものが使われています。


 

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根室駅を出発して50分、厚床駅に到着。1989年4月30日まで厚床駅は根室本線と標津線との分岐駅として2面3線を有する重要な駅でした。

標津線は廃止され、現在では1面1線の無人駅となってしまいました。

 

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厚床駅がかつて拠点となっていた様子はまだ残っており。かつてホームのあった後場所も残っていました。

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またかつて2面3線の後の分岐器の後も残っています。

右側の線路はすでに草で覆われており途中から見えなくなってきていましたが・・・。

 

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根室駅を出発して57分、姉別駅に到着。姉別駅は無人の駅で待合室しかありませんが、その待合室にはルパン三世のキャラクターが描かれていました。

 

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姉別駅の隣、浜中駅に到着。こちらにもルパン三世のキャラクターがお出迎え。

 

茶内駅で上下列車の交換

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根室駅を出発して1時間14分、茶内駅に到着。

 

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茶内駅では釧路発根室行きの普通列車と交換をします。根室行きの列車が先に茶内駅に到着しており、釧路行きの列車が出発すると同時に根室行きの列車も出発していきました。

花咲線の通常ダイヤではこの茶内駅で上下列車が交換するように設定されているようです。(快速はなさきに乗車した際も当駅で上下列車の交換をしました。)

 

花咲線 車窓②(茶内~東釧路)

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糸井沢駅~厚岸駅間では別寒辺牛(べかんべうし)湿原があり、列車はその中を走ります。ここはとても景色が良く「見どころ」となっており、列車は速度を落として走ってくれたので、ゆっくりと景色を楽しむことができます。

 

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湿原には水鳥たちの姿を見ることができ、北海道の自然を感じられるポイントです。窓を開けて景色を見られるのもキハ54形の旅ならでは・・・。

 

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湿原を過ぎると厚岸湖の側を列車は走ります。列車が通過する直前に鳥たちが一斉に逃げ去っていく光景はなんともいい景色でした。

 

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根室駅を出発して1時間36分、厚岸駅に到着。

厚岸駅は花咲線の中で拠点となる駅で、当駅を始終着する列車が設定されています。


 

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厚岸駅をでると海岸沿いには昆布を干している光景を見ることができました。

厚岸~門静間は厚岸湾の景色を眺められるように速度を落としての運行となりゆっくりと景色を眺めることができます。

 

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門静駅を通過すると花咲線は徐々に海から遠ざかり内陸へと進路を変えていきます。沿線には北海道らしい広い草原が広がります。

 

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根室駅を出発して1時間54分、尾幌駅に到着。

尾幌駅も無人の駅で、待合室はかつて車掌車として使われていたのを改造して使われています。外壁は動物などの絵が描かれていますが、ところどころ錆等が見られ、維持の大変さを感じます。

 

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根室駅を出発して2時間2分、上尾幌駅に到着。

上尾幌駅~別保駅間の約15キロは峠越え区間となり山の中を走ります。

 

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勾配やカーブが続く山の中を列車は40㎞/h程度の速度で走りです。

またカーブなどで先が見えない区間では野生動物との衝突を避けるためか頻繁に警笛を鳴らして走ります。

 

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根室駅を出発して2時間22分、武佐駅に到着。

上尾幌駅を出発してから続いていた山越え区間が終わり、釧路市のベッドタウンともいうべき駅に到着。

無人駅の為ホームから舗装された道路へ直結する階段が特徴的!

 

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東釧路駅直前で左側より釧網本線と合流します。

 

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根室駅を出発して2時間25分、釧網本線との分岐駅となる東釧路駅に到着。

 

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釧路市街を流れる釧路川を渡り、終点の釧路駅へと進んでいきます。

 

終点 釧路駅に到着

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根室駅を出発して2時間29分、終点の釧路駅に到着。

乗ってきた列車は降車確認したのち、回送列車として釧路運輸車両所へ回送されていきました。

 

見どころをゆっくり走る列車

・釧路発(8:18)→根室着(10:49)

・根室発(8:24)→釧路着(10:53)

上記の列車は以下の見どころで徐行運転を実施します。

 

・門静~厚岸間 見どころ:厚岸湾

・厚岸=糸井沢間 見どころ:別寒辺牛湿原

・別当賀~落石 見どころ:落石海岸

最後に

今回は根室本線の末端区間、根室→釧路までのローカル線の乗車記でした。

北海道らしい大草原の景色や厚岸湾や別寒辺牛湿原の景色等、北海道の自然を感じることができる路線でした。

 

花咲線は運行本数が少ない等ありますが、ぜひ乗ってみてはいかがでしょうか。

  • この記事を書いた人

tomotabi

北斗星の旅をきっかけに旅行好きになり鉄道・飛行機旅へ| 鉄道乗車記|飛行機の搭乗記|ホテルの宿泊記|お得なきっぷ|を中心に記事を書いています|

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