みなさんこんにちは、tomotabitripです。
今回はこの青春18きっぷ1回分(2,410円)で東京から小倉まで1,000km以上を普通列車で乗り継いでいく旅の後編になります。
(※2022年3月12日のダイヤ改正で現在この行程はできなくなっています)
▼東京駅→神戸駅までの東海道本線の旅はこちら▼
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【19時間半の旅①】青春18きっぷ1回分で行く東京から小倉までの普通列車の旅(東京→神戸)
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山陽本線の旅の始まり
14時10分に山陽本線の起点駅となる神戸駅を出発。乗っている列車は姫路行なのでそのまま乗り通します。路線上は東海道本線と山陽本線の起終点駅として重要な駅ですが運行上は「神戸線」の途中駅という感じです。
神戸を出てしばらくすると左側の車窓には海と明石海峡大橋を見ることができる景色の良い区間を走ります。特に舞子駅通過するときに瀬戸大橋の下をくぐるのでその大きさを間近で見ることができます!
14時26分、新幹線の接続駅でもある西明石駅に到着。この駅で草津駅から約120㎞続いた日本最長の複々線区間は終わり、この先は再び複線区間に戻ります。
14時47分、米原駅を出発し途中にある京都・新大阪・大阪・三ノ宮・神戸と京阪神を代表するターミナル駅を全て通り過ぎ終点の姫路駅に到着。
ここまでで東京駅を出発して約10時間が経ちました。
ここまで慌ただしく乗り換えてきましたが、この姫路駅では16分の乗り継ぎ時間(休憩タイム)がありますので昼食をとるにはもってこいの時間でしょう。
(在来線ホームの駅そばが有名らしいですが、残念ながら今回は食べませんでした。次は食べてみたいところ!)
9本目は15時03分発 山陽本線 普通 播州赤穂行に途中の相生駅まで乗車します。列車は先ほどまでの新快速と同じ223系ですが8両編成での運行です。
車内は結構混んでいて座席はほぼ満席、立っている人もちらほらいました。
列車は時刻通り姫路駅を出発。
姫路駅から20分ほど列車に揺られ、15時23分に相生駅に到着。姫路から乗ってきた列車は相生から赤穂線に入ってしまうためここで反対側のホームに停車している山陽本線へ乗り換えます。
10本目は15時25分発 山陽本線 普通 糸崎行に終点の糸崎駅まで乗車します。115系 4両編成の運行です。この普通列車も155.4㎞を2時間40分かけて走るロングラン運転になるので座席の確保は重要です!
ここでの乗り換え時間2分、8両から4両編成への乗り換えということで慌ただしい乗り換えとなりました。
先ほどまで乗ってきた播州赤穂行の列車を先に見送り、時刻通り相生駅を出発。
18きっぷの旅も関西を抜けて中国地方へと入っていきます。
旅はついに中国地方へ
相生~岡山間の山陽本線は山間を縫って走るように線路が敷かれているため右へ左へ曲がりながら進みます。関東では115系電車は全て引退したため国鉄型115系の独特なモーター音を聞くのはなんとなく懐かしい感じ。
この間、上郡~三石間にある船坂トンネル内に兵庫県と岡山県の県境があり、列車は岡山県へと入っていきます。
16時31分に岡山駅に到着。ちょうど帰宅時間と重なり車内はかなり混雑する状況に(座席は満席、立客多数)。
岡山駅には3分ほど停車。終点の糸崎駅まではまだ2時間ほどありますので、列車としても一休みといったところでしょうか。
列車は時刻通り16時34分に出発。引き続き西を目指します。
岡山駅出発時には、ほぼ同時刻出発する〔松山行 特急しおかぜ号〕との並走が見られました。同時出発は多方面への路線が乗り入れるターミナル駅ならではの光景です。
17時34分に福山駅に到着。気が付けば岡山県を後にし広島県へと入っていました。
岡山から混み合っていた車内も福山駅に着くころにはだいぶ落ち着き空席も少し見られるほどになりましたが、福山駅で多数の乗車があり再び立客の姿も見られるほどの混雑具合に。
17時56分に尾道観光の拠点、尾道駅に到着。観光客で賑わう駅も夕方ともなれば静かなところに…。
東尾道~尾道間は尾道水道沿いを走るので左側の方が景色はよさそうでした。
尾道を出ると次はこの列車の終点、糸崎駅です。
最後の休憩場所 糸崎駅
18時05分に列車は終点の糸崎駅に到着。ここでの乗り換え時間が20分以上あるので一度改札を出て近くのコンビニまでご飯を調達しに行きます。
早朝4時30分頃の東京駅に入って以来、約13時間30分ぶりに駅の外へやってきました。糸崎駅の駅舎は独特なフォントで書かれた駅名看板や木造駅舎がレトロな趣を感じさせてくれるところでした。
11本目は18時29分発 山陽本線 普通 徳山行 に終点の徳山駅まで乗車します。227系 3+3の6両編成での運行です。
227系は「Red Wing」の愛称があり、広島地区の115系を置き換える目的で導入され現在ではその主力として活躍しています。
さて、この徳山行は1日1本のみの運転で、各駅に停まりながら途中の三原・広島・五日市・岩国といった主要駅を全て通り過ぎ、終点の徳山まで184kmを3時間29分かけて走る超ロングラン運転の列車です。
糸崎駅の隣、新幹線接続駅でもある三原駅に到着。
三原駅から呉線が分かれ、広島駅まで呉線経由でも行くことができますが、時間がかかるので今回の旅では無しです。
八本松駅に到着。ここから先、八本松~瀬野駅間には「セノハチ」と呼ばれる急勾配区間に入ります。
特に瀬野から八本松にかけての上り線では最大22.6‰の急勾配区間となっており、現在でも貨物列車では最後部に補機を付けて2台の機関車で峠越えを行っています。
最新の227系電車では険しい峠もいとも簡単に越えていきます。
19時50分、中国地方最大のターミナル駅広島駅に到着。
帰宅時間帯と重なったためか降車するお客さんがいる一方で、多数の乗車するお客さんがいて車内はまだ混雑している状況でした。
広島駅では4分間の停車ののち、19時54分時刻通り出発。
広島駅出発後は横川・五日市・廿日市駅でかなりの降車があり、車内は空席ちらほらある状況に。
宮島観光の玄関口・宮島駅に到着。日中は観光客で賑わう駅も20時半近い時間では静かな駅に。列車は静かに駅を後にします。
いよいよ山口県に突入
20時45分に岩国駅に到着。
列車はいよいよ広島県を抜け山口県へと入りました。広島方面から来る列車のほとんどがこの岩国駅止まりとなりますが、今回乗っている列車はさらに先の徳山駅まで走ります。
岩国駅での停車時間は6分間と少し長めに取られていたので、ホームに降りて少し外の空気を吸うことにしました。
今まで乗っていた乗客もこの岩国駅でほとんどが降りてしまい車内はかなり空いている状態に。
20時51分、時刻通り列車は出発。
南岩国~柳井港間の山陽本線は海沿いを走る区間になりますが、外が暗くて全く見せません。
途中駅ではドアは開くものの誰も降りず、また誰も乗ってこないという状況が続きます。これが本当に「本線」と名の付く路線なのかと感じてしまいます。
21時58分に終点の徳山駅に到着。
ここでは対面ホームにいる列車に乗り換えますがその時間は1分で接続です。乗ってきた列車のドアが開くとほぼ同時にこれから乗る列車の出発メロディーがなるという…。慌ただしい乗り換えです。
12本目は21時59分発 山陽本線 普通 下関行に終点の下関駅まで乗車します。115系 4両編成での運行です。
ここで再び黄色の115系のお出迎え。しかしよく見ると相生~糸崎駅まで乗ったのは3ドア車でしたが、徳山駅からは2ドア車で少しタイプが違うようです。
115系の顔で2ドア車を見るとまるで急行型車両のような感じ見えますね。
車内は転換クロスシートがほとんどを占め、ドア横や車端部にロングシートが設置されていました。
さて、この座席ですがばねがしっかり入っており座り心地は良かったです。
23時50分、この列車の終点で本州最後の停車駅である下関駅に到着。
下関で最後の乗り換え
今回の旅最後の列車となる13本目は23時51分発 山陽本線 普通 小倉行に終点の小倉駅まで乗車します。415系 4両編成での運行です。ここでついにJR西日本の車両からJR九州の車両へと変わります。
最後の乗り換えも対面ホーム乗り換えですが、乗り換え時間は1分と慌ただしい乗り換えとなりました。
小倉行最終列車というせいか車内が意外と混みあっていて驚きました。
時刻通り列車は出発。外が真っ暗でわかりませんでしたが、下関駅を出発後割とすぐに関門トンネルへと入ったようでした。
門司駅到着直前に交直流を切り替えるため、電気の流れていないデッドセクションを通過する関係で車内の照明がいったん消灯され暗くなるはず・・・でしたが、乗っていた車両ではそれは起こらず。
時刻通り23時58分に門司駅に到着。ここで神戸駅から続いた山陽本線が終わり、隣の小倉駅まで1駅区間だけですが鹿児島本線を走ります。
終点 小倉駅到着
0時05分、列車は終点の小倉駅に到着。
東京駅を4時41分に出発し普通列車を乗り継いだ19時間24分の旅もここで終わりになります。
ドアが開き、ホームに降り立った途端何とも言えない達成感に包まれました!
最後に
今回は青春18きっぷ1回分(2,410円)で行くことができる東京駅から小倉駅までの1,124.9kmの乗車記でした。
12回の乗り換えを行い13本の列車に揺られること約19時間30分の普通列車の旅はなかなかに大変ですが、終わった後の達成感がすごいです。また思い出にも残るかと思います。
ぜひ、機会があれば始発から終電まで普通列車に乗り続ける青春18きっぷの旅をしてみてはいかがでしょうか。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
▼小倉駅到着後に泊まったホテルはこちら▼
(駅近なので便利でした!)
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