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【釧網本線】道東の都市間を結ぶローカル線 3時間越えの普通列車乗車記(釧路→網走)

2021年10月5日

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みなさんこんにちは、tomotabitripです。

今回は道東の2大都市釧路と網走を結ぶローカル線 釧網本線を走る普通列車の乗車記をお届けします。

(2022年3月のダイヤ改正で時刻が改定され、記事内の時刻と異なるところがあります)

釧網本線とは

(© OpenStreetMap contributors)

釧網本線は道東の太平洋側の釧路とオホーツク海側の網走を結ぶ目的で作られた路線です。

路線登録上では網走駅~東釧路駅間が釧網本線ですが、すべての列車が釧路駅まで乗り入れているので網走駅~釧路駅間の169.1㎞で運行されています。

沿線には釧路湿原国立公園や知床国立公園、阿寒摩周国立公園等の自然豊かな観光地があり、そのアクセスの役割も担っています。

釧網本線の時刻(2022年~)

釧網本線は運行本数が少なく網走~釧路間の全区間走る列車は1日5往復のみでそれ以外は釧路~摩周間、緑・知床斜里斜里~網走間の区間列車が設定されています。

時間帯によっては5時間近く列車が来ないときがあります。

釧路摩周知床斜里網走
6:45発
(北見行き)
7:30着
6:52発
(北見行き)
7:24着/7:26発8:14着
6:38発8:00着/8:00発8:35着/8:35発9:05着/9:06発9:51着
8:57発
(快速しれとこ摩周号)
10:11着/10:11発10:43着/10:43発11:11着/11:12発11:53着
14:14発15:29着/15:30発16:01着/16:02発16:31着/16:33発17:17着
16:32発17:58着/17:59発18:30着/18:31発18:58着/18:59発19:47着
17:40発10:43着
18:52発20:11着/20:12発20:49着/20:50発21:18着/21:19発22:00着
22:13発10:43着

網走知床斜里釧路
6:41発7:21着/7:25発10:00着
10:24発
(快速しれとこ摩周号)
11:08着/11:11発13:34着
15:10発15:54着/15:57発18:46着
16:17発17:08着/17:15発19:58着
18:54発19:39着/19:45発22:12着
20:14発
(北見始発)
21:00着
22:09発22:50着

釧網本線 普通列車 乗車記

出発は早朝の釧路駅から

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釧網本線の始発列車となる釧路6:03発の普通列車に乗車し網走を目指します。

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JR北海道の列車は本当に朝が早い!しかしこの次の列車は約3時間後なので乗り過ごしには注意が必要!

使用車両はキハ54形500番台 1両編成です。

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車内は転換クロスシートと車端部にロングシートを配置したセミクロスシートです。

今回は転換クロスシートの座席を利用しました。進行方向を向いた座席はいいですね!

上の写真のように座席と窓枠が合っておらず景色が見にくい座席もあります。

釧路湿原の中を走る区間

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時刻通り釧路駅を出発しすぐに釧路川を渡ります。車窓からは多数の住宅地並ぶ釧路市街を見ることができます。

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釧路駅を出発して4分、隣の東釧路駅に到着。釧網本線はこの東釧路駅が登録上の起点・終点駅

東釧路を出発すると花咲線は直進、釧網本線は左へカーブしてそれぞれの方面へと別れていきます。

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釧路駅を出発して18分、釧路湿原を見渡せる展望台「細岡展望台」への最寄り駅となる釧路湿原駅に到着。

駅は1面1線の無人駅ですが、駅舎はログハウスをイメージした造りでお洒落!

駅から徒歩約5分のところには釧路湿原の四季の写真の展示やお土産などを売っている「細岡ビジターズ・ラウンジ」もこの駅が最寄り。

細岡展望台・細岡ビジターズラウンジのについて

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釧網本線の遠矢駅~茅沼駅間は釧路湿原の東側を走るため遠くまで広がる釧路湿原の景色を見ることができます。

今回は進行方向右側の景色を見ていましたが、進行方向左側の方がより釧路湿原を見ることができると思います。

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釧路を出発して31分、塘路駅に到着。ここで摩周発釧路行きの列車と交換を行います。

塘路駅は塘路湖の最寄り駅であり塘路湖周辺の観光の拠点。また塘路駅は臨時列車「くしろ湿原ノロッコ号」の始終着駅となっています。

くしろ湿原ノロッコ号の乗車記はこちらをご覧ください

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塘路駅を出発してしばらくすると右側にシラルトロ沼が見えてきます。いかにも「湿原」という景色。

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「たんちょうの来る駅」として有名な茅沼駅に到着。駅長が居た時代では駅長の仕事の一つにタンチョウへの餌やりがあったそう。

今でも冬季には駅前の土地にタンチョウがやってきて、「SL冬の湿原号」からの観光スポットにもなっています。

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釧路駅を出発して53分、標茶駅に到着。標茶駅では4分の停車があり釧路行きの列車と交換します。

標茶駅は釧路~標茶間を冬季に走る臨時列車「SL冬の湿原号」の終着・始発駅になっています。

DLが代走したSL冬の湿原号の乗車記はこちら

平坦な土地を快走

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標茶駅を出ると線形の良い直線区間を走るため列車は速度を上げ約70㎞/hぐらいで走ります。窓を開けて過ぎ去る車窓を楽しみます。

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釧路駅を出発して1時間22分、摩周駅に到着。

摩周駅は2面3線を有する釧網本線の中間の拠点駅で、当駅を始発・終着にする列車の設定もあります。

(別日に撮影)

摩周駅は「阿寒摩周国立公園」の観光の玄関口。駅前には源泉かけ流しの足湯「ぽっぽ湯」があります。

野上峠を越えオホーツク管内へ

釧路駅を出発して1時間41分、川湯温泉駅に到着。硫黄山(アトサヌプリ)のほか川湯温泉の最寄り駅です。

夏季に運行される「釧路湿原ノロッコ号」の一部の列車で当駅まで延長運転されることがあります。

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川湯温泉駅~緑駅間は釧網本線の中で一番の難所、野上峠越えの区間へと入っていきます。

最大25‰の急勾配や曲線半径300mの急カーブがあるなど線形は厳しく、また多雪区間でもあるため基本的にキハ54形の単行での限定運用となっています。

キハ54でも列車はエンジンをうならせながら約40㎞/h程度のゆっくりとした速度で峠を登っていきます。

この区間を走る列車は、釧路~網走間全線を直通する1日5往復のみと非常に本数の少ない区間です。

野上峠を境に釧網本線の管轄が釧路管内とオホーツク管内へ分けられています。

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釧北トンネルを通過すると峠越えが終わり、列車は下り坂を軽快に下っていきます。

トンネル通過前は晴れていた空も、トンネル通過すると雨が降っているという天気の変わりよう。

峠を越えてオホーツク海を目指す

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野上峠越えが終わり最初の停車駅、緑駅に停車。この駅では釧路行きの列車と交換。

この駅でも上下ホームの移動は構内踏切!昔ながらのローカル線の駅の雰囲気を感じます。

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北海道らしい広大な平野部を走っていきます。

札弦駅~中斜里駅区間では天気が良ければ進行方向右側には斜里岳を見ることができるはずでしたが、今回は雲が厚く見ることができませんでした。

知床観光の拠点 知床斜里駅

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釧路駅を出発して2時間28分、知床斜里駅に到着。

知床斜里駅は2面3線を有する有人駅で釧網本線の中でも大きな中間駅です。知床観光の玄関口でもあり、ここから羅臼・ウトロ方面「知床国立公園」へのバスが発着します。

ここから先網走~知床斜里駅間では冬季に流氷観光用の臨時列車「流氷物語号」が運行されています。

オホーツク海沿いを走る

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知床斜里駅を出発すると列車はオホーツク海沿いに走ります。進行方向右側にはオホーツク海の景色を見ることができます。

今回は天気も悪く白波が立つ、少し荒れたオホーツク海が広がっていました。

(別日撮影)

オホーツク海に一番近い駅 北浜駅に到着。無人駅ですが駅舎内には喫茶店「停車場」があります。ここはぜひ行ってみたい!

(別日撮影)

「オホーツク海に一番近い駅」と言われ、冬季には流氷がホームから見えるほど!

駅には展望デッキがあるのでそこからオホーツク海やまだまだ伸びる線路の様子などを眺めてみてください。

釧網本線の普通列車・快速列車では北浜駅での長時間停車はありません。
冬季の臨時列車「流氷物語号」では当駅で10分程度停車し、流氷見学ができるようなダイヤが組まれています。

終点 網走駅到着

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釧路駅を出発して3時間14分、列車は終点の網走駅3番線に到着。

列車は折り返し10:24発釧路行き快速「しれとこ摩周号」として運転されるため、車内清掃・ヘッドマークの掲出等出発の準備が行われました。

一度改札を出て、網走駅の写真を撮影!

網走といえばこの縦に描かれた駅名標。いろいろな思いを込めて縦文字にしたそう。

最後に

今回は道東の都市の釧路と網走を3時間以上かけて結ぶ釧網本線 普通列車の乗車記をお届けしました。

沿線には釧路湿原国立公園、阿寒摩周国立公園、知床国立公園などの豊かな自然の中を走り北海道の広大さを感じさせてくれる路線です。

道東で南北に線路を結ぶ役割を担う路線ですが、最初にお伝えしたように列車の運行本数がとても少ないです。なので、乗り通す際には時刻の確認を忘れずに行ってください。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

  • この記事を書いた人

tomotabi

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