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【山田線】山田線を走る観光列車 臨時快速「さんりくトレイン宮古」乗車記(盛岡→宮古)

2022年11月12日

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みなさんこんにちは、tomotabitripです。

今回は盛岡駅から宮古駅まで岩手県を横断するローカル線 山田線を走る臨時快速列車「さんりくトレイン宮古号」の紹介と乗車記になります。

さんりくトレイン宮古号とは

(引用:© OpenStreetMap contributors)

岩手県の内陸部盛岡駅と太平洋側の宮古駅間の102.1 ㎞を結ぶローカル線 山田線を走る臨時快速列車です。

土日・祝日を中心に1日1往復、運行されています。

使用車両はJR東日本が所有する観光用のハイブリッド型気動車 HB-E300系気動車(リゾートあすなろ 編成)が使われています。

停車駅・時刻表・運転日

停車駅 宮古行 盛岡行
盛岡 8:51発 15:55着
上米内 9:03着
9:07発
15:41着
15:42発
陸中川井 10:39着
10:40発
14:12着
14:12発
茂市 11:00着
11:00発
13:51着
13:52発
宮古 11:21着 13:32発

「さんりくトレイン宮古号」は山田線の途中3つの駅に停まり、約2時間30分で走ります。

しかし、この区間を普通列車では約2時間30分、快速「リアス号」では約2時間20分かかる区間なので停車駅の割に速度が速いというわけではありません。

運転日に関してはJR東日本の公式ホームページをご確認ください。

のってたのしい列車 ポータル>リゾートあすなろ:JR東日本

料金

・運賃:1,980円(盛岡~宮古)

・指定席:530円

さんりくトレイン宮古号は全車指定席の快速列車なので自由席はありません。乗車するには乗車券と必ず指定席券の購入が必要です。

指定席券は駅の指定席券売機、みどりの窓口やえきねっとから購入することができます。

オススメの座席は?

さんりくトレイン宮古号で使用されている車両は観光用列車ということで側面の窓が大きく景色をよく見ることができるようになっています。

オススメの席はもちろん窓側のA席・D席です。

さんりくトレイン宮古号 乗車記

盛岡駅から出発

今回の旅の出発は盛岡駅。

東北新幹線・秋田新幹線、東北本線、田沢湖線、山田線、いわて銀河鉄道線(花輪線)の乗り入れる岩手県のターミナル駅です。

今回乗車する山田線の臨時快速列車 さんりくトレイン宮古号は8時33分頃に回送列車として盛岡駅に入線してきました。

側面の行先表示は「臨時」と表示。

入線から出発まで約20分程度あるのでゆっくりと撮影することができました。

列車は時刻通り盛岡駅を出発。盛岡駅出発後、しばらくは田沢湖線、いわて銀河鉄道線を左側に見ながら並走。上から秋田新幹線の高架橋がカーブして下ってくるのが見えると右にカーブして進路を東へと変えます。

上盛岡・山岸駅と盛岡駅周辺から広がる住宅地の中を山田線は走りますが、山岸駅を過ぎると沿線の風景は住宅地から山へと変わり、いよいよ山越え区間へと入っていきます。

上米内駅~陸中川井駅間は約1時間30分ノンストップ運転

9時03分、最初の停車駅上米内駅に到着。ここでは4分の停車時間があり、盛岡行の普通列車と行き違いを行います。

本数の少ない山田線での行き違いは貴重な光景!

盛岡駅からの山田線 7本中3本(平日)が当駅止まり。ここから先、上米内~宮古間を走る定期列車は1日に4本とかなり本数の少ない区間へ。

次の停車駅である陸中川井駅まで約1時間30分ノンストップ

沿線の景色もかなり山の中に入ってきたという感じ。

山越えの峠道の路線でありますが、大変さを感じさせず登っていきます。

1・2号車の車端部には展望室があり、フリースペースとなっているので誰でも前面展望・後面展望の景色を楽しむことができます!!

車両上部のモニターからは運転席からの全面展望の様子が映し出されていました。

車両のどの席に座っても前面展望の様子を見ることができるのは観光列車ならでは!トンネル内の様子も見ることができます!!

区界駅を通過。

区界駅があるのは標高744mの地点。山田線最高地点であると同時に東北地方で一番高いところにある駅だそうです。

かつては2面2線の列車交換可能設備のあった駅のようですが、現在では線路ははがされホーム跡のみ残る状態に。

上米内駅~区界駅間には2016年まで大志田駅と浅岸駅がありましたが、ともに廃止となってしまった結果、駅間が25.7㎞もある区間が誕生しました。ちなみにこの駅間はJR東日本管内で最長の駅間距離とのこと。

10時20分、途中の川井駅で数分の運転停車。この駅で宮古発盛岡行の快速「リアス」と行き違いを行いました。

左右に蛇行する閉伊川を何度も鉄橋で越える山田線。

10時39分、陸中川井駅に到着。旧・川井村の中心部にあるとのことで、これまでで駅前はここまでの駅で一番大きく感じます。

駅もかつては2面3線を有する交換可能だったとか・・・。現在では1面1線の棒線駅となっています。

おそらく写真右側に何かしらの線路とホームがあったのでしょう。

上米内駅を出発して約1時間30分、ノンストップ運転が行われました。

岩泉線との分岐駅 茂市駅

11時00分、最後の途中停車駅の茂市駅に到着。

この茂市駅からはかつて岩泉線が発着していましたが、2010年7月の土砂災害で不通になって以来全線運休、2014年4月1日をもって廃止となってしまいました。

岩泉線が発着していた時は2面3線を有する茂市駅でしたが、岩泉線が発着していた1番線は不要とのことで線路ははがされホーム跡が残るのみとなっています。

そんな茂市駅を後に「さんりくトレイン宮古号」は終点の宮古駅を目指します。

区界駅辺りからずっと並走している閉伊川も徐々に川幅が広くなり水量も多くなってきました。

終点、宮古駅に到着

最後の通過駅、千徳駅を過ぎると沿線には家が立ち並び始め宮古市街が見えてきます。盛岡駅をでて以来の住宅密集具合!

進行方向左側より、久慈方面から来た三陸鉄道と合流し終点の宮古駅へ入線。

宮古駅構内で留置されている三陸鉄道の車両を眺めながら、最後の停車の時を待ちます。

11時21分、盛岡駅を出発して2時間30分で終点の宮古駅に到着。

2時間30分と長めの乗車でしたが、座席幅も広くとても快適に過ごすことができました。

この後、13時32分発盛岡行の「さんりくトレイン宮古号」として運行されます。

最後に

今回は土日・祝日を中心に山田線で運行される臨時快速「さんりくトレイン宮古号」の紹介と盛岡駅~宮古駅間の乗車記でした。

座席幅は広く快適、窓が大きく景色が良く、展望室まで備えた列車に530円の追加料金で乗ることができる個人的にとてもよい列車です。

快速列車ということで指定席券さえ購入すれば青春18きっぷなどでも乗れるのもポイント。

山田線全区間走る定期列車は1日4本しかありませんので、観光目的だけでなく盛岡駅~宮古駅間の移動手段としても便利な列車だと思います。

ぜひ、機会があれば乗ってみてはいかがでしょうか。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

  • この記事を書いた人

tomotabi

北斗星の旅をきっかけに旅行好きになり鉄道・飛行機旅へ| 鉄道乗車記|飛行機の搭乗記|ホテルの宿泊記|お得なきっぷ|を中心に記事を書いています|

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