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【吾妻線】終点までは1日4本 関東圏にあるローカル線 吾妻線完乗の旅

2021年8月15日

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みなさんこんにちは、tomotabitripです。

今回は青春18きっぷを利用して、渋川駅から大前駅までを結ぶ吾妻線の乗車記をお届けします。

本記事の概要

  • 吾妻線とは
  • 吾妻線の終点はどんな感じ
  • 終点まで行くなら何時発がおすすめ
  • 吾妻線の乗車記

旅の参考になれば嬉しいです。

吾妻線とは

渋川駅から大前駅までの55.3kmを結ぶ路線で、全区間電化・単線の路線です。

沿線には草津温泉、四万温泉、川原湯温泉などの温泉地があり、上野駅から長野原草津口駅まで直通の特急列車が運行されています。

普通列車は全て上越線経由で新前橋駅または高崎駅まで直通運転しています。

吾妻線の末端区間、長野原草津口駅〜大前駅間を走る列車は1日4往復しかない運行本数が非常に少ない区間です。

吾妻線 乗車記

出発は高崎駅から

高崎駅からは上越線・吾妻線・信越線・両毛線・八高線・上野東京ラインが乗り入れるターミナル駅です。駅名標は上越線・信越線で運行されている蒸気機関車をイメージしたデザインとなっています。

吾妻線は途中の長野原草津口や万座・鹿沢口行きの列車は1~2時間に1本ありますが大前行きの列車は本数が非常に少なく以下の通り。

下り(大前行き)上り(高崎・新前橋行き)
新前橋 6:23発(新前橋始発)7:17発(高崎行き)
高崎 8:53発(高崎始発)8:32発(新前橋行き)
新前橋 15:20発(新前橋始発)10:50(新前橋行き)
高崎 18:10発(高崎始発)17:32(新前橋行き)
20:11(高崎行き)

新前橋 6:23発の列車は都内から乗りに行くことは無理なので、今回は高崎駅 8:53発 大前行きの列車で終点の大前駅まで乗車します。

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今回の大前行きとなる車両は211系3000番台4両編成になります。

渋川駅から吾妻線へ

高崎駅を出ると渋川までは上越線を走ります。渋川駅までは割と乗車率が高めで車窓の写真が撮れませんでした。

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渋川駅を出発すると上越線と分かれ吾妻線に入ります。写真奥に見える複線の線路が上越線の線路です。

単線の吾妻線と異なり、関東と日本海側を結ぶ重要路線のため上越線は複線。

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金島駅と祖母島駅との間で上越新幹線の線路と交差します。上越新幹線に乗っているとあっという間に通り過ぎてなかなか気づかない場所ですが、吾妻線に乗っているとしっかり見ることができます。

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吾妻線は単線の線路を吾妻川に沿って走ります。

上の写真の「第一吾妻線橋梁」は線路の横に人が通る橋があり、電車との距離が非常に近い!

鉄道写真の撮影地としても有名な場所です。

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特急「草津」の停車駅でもあり四方温泉の玄関口、中之条駅に到着。単線の吾妻線の中でも2面3線のある大きい駅。

ホームには風鈴が吊り下げられていて、ドアが開いている間は風鈴の心地よい音を聞くことができます。

ダム建設のため移設された区間へ

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岩島駅を出るとコンクリート作りの立派な高架区間に入ります。

岩島駅~長野原草津口間は、八ッ場ダム建設のため2014年に新線への路線変更が実施されました。現在では、吾妻線旧線区間はダムの底に沈んでしまっています。

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長いトンネルを抜けると八ッ場ダム建設で移転することになった川原湯温泉駅に到着。ホームや設備が真新しい!

この駅では上下列車交換のため3分の停車時間がありました。

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駅を出ると進行方向右側に八ッ場ダムを見ることができました。割とダム湖の近くを走ります。

岩島駅~長野原草津口駅の移設区間は大部分がトンネル区間で、川原湯温泉駅周辺のみ地上区間。

草津温泉の玄関口 長野原草津口駅に到着

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長野原草津口駅に近づくと進行方向右側より、移設前の旧吾妻線の線路が見えてきます。現在、旧線部分は留置線として使われているようですがこの時は留置車両は特になし。

高崎駅を出発して1時間26分。草津温泉の玄関口 長野原草津口駅の2番線に到着。

この先、大前までの線路は2番線からしか繋がっていません。

乗客はそこまで多くはありませんでしたが、ほぼ全員がこの長野原草津口駅で降りていきました。

いよいよ吾妻線の末端区間へ

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廃線跡は見どころ

長野原草津口駅を出ると進行方向右手に白砂川にかかる旧太子線砂川橋梁を見ることができます。

太子支線とは、1971年まで長野原草津口駅から北方にある「太子駅」までの5.8 ㎞を結んだ路線でした。廃線となり約50年経過していますが現在でもしっかり鉄道遺構として残っています。

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長野原草津口駅を出発して最初の停車駅 群馬大津駅に停車。

1面1線の無人駅となっています。ホームの待合室は真新しくきれいでした。

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列車はゆっくりと走り、羽根尾駅に到着。

この羽根尾駅が長野原草津口駅と大前駅の間で唯一上下列車が交換可能な駅となっていて、この駅の他は全て単線の1面1線の駅となっています。

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羽根尾駅を出ると景色が今までとがらっと変わり山の中を走っていきます。

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袋倉駅に到着。1面1線の無人駅です。

秘境駅とまではいかないですが、なかなかのローカル駅です。

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袋倉駅を出てしばらくすると土砂災害予防のためか、コンクリート製のトンネルの中を走ります。

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トンネルを抜けると万座・鹿沢口に到着。

温泉やスキーの観光地となっている万座・鹿沢口駅ではかつて特急も乗り入れていましたが、現在の定期列車は普通列車のみ。

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駅は高架になっているので、吾妻川と町の様子をよく見ることができます。

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ここで、わずかに乗っていた乗客も降りてしまい、私が乗っていた車両は誰もいなくなってしましました。

万座・鹿沢口を出ると次は終点の大前駅に停車します。

吾妻線の終点 大前駅に到着

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高崎駅を出発して1時間48分。吾妻線の終点 大前駅に到着。

大前駅は1面1線の駅で、線路も駅から少し先に行った所で行き止まりになっています。

線路の先には「651系 7両」の停車位置目標があります。かつて万座・鹿沢口駅まで特急が乗り入れていた時に大前駅まで回送され留置されていた名残です。

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ホームにはトイレ・待合室・乗務員用休憩室が設置されていました。

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待合室の中はこんな感じで、ベンチがあるだけの簡易的なものになっています。無人駅ですが駅舎は比較的きれいな感じでした。

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大前駅の時刻表。大前駅を出発する列車は5本のみ。今回乗ってきた電車も10:41に到着したのち11:02に出発します。

その後、大前駅を出る列車は17:32までありません。

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無人のホームにたたずむ4両の211系。秘境駅感を感じますね。

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駅前は広場と電話ボックスがあるのみです。もちろん無人駅なので改札などもありません。

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駅を出るとすぐに吾妻川にかかる橋があり、写真左上の高台の方に民家や嬬恋村役場等があります。

この後、折り返し11:02発の新前橋行きに乗車し高崎へと戻りました。

最後に

今回は関東圏にあるローカル線 吾妻線の乗車記をお届けしました。

吾妻線の終点 大前行きの列車は1日4本と少なく乗り通すには計画立てていく必要があるので気をつける必要がありそうです。

吾妻線の沿線には草津温泉をはじめ多くの温泉地があるので、途中で温泉に入っていくのも良さそうですね。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

【特急「草津」の乗車記はこちら】

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