みなさんこんにちは、tomotabitripです。
2025年9月2日、JRグループより10月14日の「鉄道の日」に合わせて【秋の乗り放題パス】を発売すると発表がありました。
今回は日本全国のJR線普通列車・快速列車が連続する3日間乗り放題となるきっぷ「秋の乗り放題パス」についてお届けします。
日本全国のJR線普通・快速列車が乗り放題となる「秋の乗り放題パス」ですが、その分様々な制限や特例などルールが細かくありますが、そのルールを知ってしまえば、「秋の乗り放題パス」は一人旅も複数人旅、親子旅でも楽しめますので、ぜひ記事を参考にしてみてください。
秋の乗り放題パスとは

「秋の乗り放題パス」は例年10月14日の「鉄道の日」にあわせて発売され、JR線全線の普通列車・快速列車とBRT、一部の船舶が連続した3日間乗り放題となるきっぷです。
青春18きっぷの発売のない「秋」に普通・快速列車での旅ができるように発売されます。
新幹線や特急には乗れない、連続した3日間の利用などの制限がありますが、大人は1日たった2,617円で北海道から九州までのJR線全線乗り放題になります。
グルメ・観光・乗り鉄等と様々な旅行プランが立てることができます!
発売期間、利用期間(2025年)
「秋の乗り放題パス」は1年中使えるわけではなく、9月中旬に発売開始され10月14日の「鉄道の日」前後1週間ずつの利用可能期間が設けられています。
2025年は以下の通り。
- 発売期間:2025年9月12日〜10月17日
- 利用期間:2025年10月4日〜10月19日
発売開始日と利用開始日、発売終了日と利用終了日は異なるので注意してください。
秋の乗り放題パスには利用期間が設けられていますが、期間内の連続した3日間で使う必要があります。
きっぷの値段(2025年)
- 大人:7,850円
- 子ども:3,920円
秋の乗り放題パスは連続する3日分での発売のみで、1日分など分割した発売はありません。
1回分(1日分)の値段は大人:2,617円、子ども:1,319円になります。
青春18きっぷでは大人・子ども関係なく一律の料金ですが、秋の乗り放題パスでは子ども料金でのきっぷの発売があるのもポイントです!
購入方法
秋の乗り放題パスの主な購入できるところは以下の通り。
- 全国のJRの主な駅のみどりの窓口
- JRの主な駅の指定席券売機(一部除く)
- 提携販売センターおよび主な旅行会社 等
旅行会社等で購入することができますが、JRの指定席券売機もしくは駅窓口などで購入するのが早いでしょう。
指定席券売機でも購入することができますが、もし迷ってしまったら駅の窓口で「秋の乗り放題パス」の購入希望を伝えれば購入可能です。
乗れる列車・乗れない列車

「秋の乗り放題パス」で乗れるのは以下の通り。
- JR全線の普通列車(快速含む)の普通車自由席及びBRT、並びにJR西日本宮島フェリーに乗車可能
- 普通列車(快速含む)の普通車指定席を利用する場合には別に座席指定券を、ライナー列車にご乗車される場合は、別にライナー券または乗車整理券を購入すれば乗車可能
- 普通列車(快速含む)グリーン車自由席を利用する場合は、別にグリーン券を購入すれば乗車可能
先述の通り基本的にJR線全線の普通列車・快速列車が乗り放題になります。一方で新幹線、特急列車、急行列車、グリーン車指定席には乗ることができません。
また、元々はJR線だったところが新幹線開業などで第三セクターへ移管された区間も基本的には乗れません。
道南いさりび鉄道線、青い森鉄道線、IGRいわて銀河鉄道線、三陸鉄道線、北越急行線、しなの鉄道線、えちごトキめき鉄道線、あいの風とやま鉄道線、IRいしかわ鉄道線、ハピラインふくい線、伊勢鉄道線、京都丹後鉄道線、智頭急行線、土佐くろしお鉄道線及び肥薩おれんじ鉄道線等の他、JR線と直通運転をしている路線並びにJRバス(日田彦山線BRTは除く)
別途、ご利用になる区間に有効な乗車券類が必要
一部、特急列車、第三セクターでも利用可能な特例もあるので後ほど紹介します。
「快速」・「普通」種別の臨時列車には乗れる

JR各社が運行する臨時列車には「快速」・「普通」種別での運行があり、これらの列車の「普通車指定席」を利用したい場合には別途指定席券の購入することで、秋の乗り放題パス利用時でも乗ることができます。
そのため、別途指定席券を購入すれば蒸気機関車を使った臨時列車にも秋の乗り放題パスで乗ることができます。一方で臨時列車の中には「特急」、「急行」種別での運行もありますが、こちらは指定席券を購入しても秋の乗り放題パスでの乗車はできません。
秋の臨時列車
普通列車・快速列車のグリーン車には注意!

普通・快速列車のグリーン車には2種類あるので利用する際には注意が必要です。
注意点は以下の通り
- 普通・快速列車の自由席グリーン車:秋の乗り放題きっぷ+グリーン券で利用可能。
- 普通・快速列車の指定席グリーン車:グリーン券購入しても利用不可
普通・快速列車の自由席グリーン車はグリーン券を別途購入することで「秋の乗り放題パス」でも利用できますが、指定席グリーン車は利用できません。
上記の列車に連結されている2階建てグリーン車は「自由席グリーン車」ですので秋の乗り放題パス+グリーン券で乗ることができます。
JR神戸線・JR京都線・琵琶湖線(網干・姫路~草津・野洲駅間)で新快速に連結されている「Aシート」も秋の乗り放題パスで利用可能です。ただしe5489でのチケットレス指定席券での購入は除きます。
特急列車に乗車可能な区間(特例)
「秋の乗り放題パス」では基本的に特急列車には乗車できませんが、極端に普通列車の本数が少ない場合や普通列車が走っていないなどの一部区間では特例として、秋の乗り放題パスのみで特急列車に乗ることができます。
特例区間は以下の通り。
路線 | 区間 | 利用可能な列車 |
---|---|---|
石勝線 | 新夕張〜新得 | おおぞら とかち |
室蘭本線 | 室蘭〜東室蘭 | すずらん |
奥羽本線 | 青森〜新青森 | つがる リゾートしらかみ |
宮崎空港線 | 宮崎〜宮崎空港 | にちりん ひゅうが にちりんシーガイア |
佐世保線 | 早岐~佐世保 | みどり |
・石勝線の新夕張〜新得間、東室蘭〜室蘭間を走る特急は全て全車指定席の列車ですので、普通車指定席の空いている座席を利用することができます。
・奥羽本線の青森~新青森間には全車普通車指定席の「リゾートしらかみ」が運行されており、この列車の場合でも空いていれば普通車指定席を利用することができます。
・宮崎〜宮崎空港、早岐〜佐世保間は普通車自由席にのみ利用可能
この特例は、特例で指定された区間内の乗車のみ有効ですので、この区間を越えて乗車した場合には別途乗車した全区間の運賃+指定席、自由席料金が必要になりますので注意してください。
また、特例区間で乗車できるのは普通車自由席(一部列車では普通車指定席も可)です。グリーン席を利用することはできません。
第三セクターも一部利用可能

基本的に「秋の乗り放題パス」では第三セクターの路線は乗車することができませんが、一部の路線では通過利用の特例として乗り通す場合に限り乗車できる区間があります。
新幹線開業などによりJRから運行を移管された区間の途中に別のJR線があり、他のJR線と接続できない取り残されてしまった路線へ乗車できるようにするためです。
特例区間は以下の通り。
鉄道会社 | 区間 | 途中下車可能駅 |
---|---|---|
青い森鉄道 | 青森~八戸 | 青森・八戸・野辺地 |
あいの風とやま鉄道 | 富山〜倶利伽羅 | 高岡・富山 |
IRいしかわ鉄道 | 倶利伽羅〜津幡 | 津幡 |
ハピラインふくい | 敦賀〜越前花堂 | 越前花堂・敦賀 |
この区間を普通列車(快速含む)普通車自由席に乗車して通過利用する場合、または途中下車可能駅で下車する場合に限り別途運賃を払うことなく利用することができます。
この特例は、第三セクター移管により発生したJR線の取り残された路線(例:大湊線など)の接続が目的ですので、途中下車・乗車可能駅以外で乗降した場合は別に全乗車区間の運賃が必要になります。
2025年発売では第三セクター通過特例に関する細かいルールが廃止されたようです。
北海道へ渡るには北海道新幹線オプション券が必要

北海道へ鉄道で渡るには青函トンネルを通る必要がありますが、この区間では北海道新幹線の開業により在来線の定期運行は無く新幹線に乗る必要があります。
また、木古内〜五稜郭間はJRから第三セクター「道南いさりび鉄道」へ移管され、「秋の乗り放題パス」だけでは乗ることができません。
この区間に乗るには「秋の乗り放題パス北海道新幹線オプション券(大人:4,650円、子ども:3,920円)」を別途購入する必要があります。
オプション券の効果は以下の通り
- 北海道新幹線:新青森~木古内間の普通車指定席の空いている席が利用可能
- 道南いさりび鉄道:木古内~五稜郭間の普通列車に乗車可能
このオプション券にもいくつかルールがあるので注意が必要です。
- 有効な秋の乗り放題パスと併用する場合にのみ利用可能
- 北海道新幹線と道南いさりび鉄道の利用行程は、同一の乗車日で連続していることが必要
- 道南いさりび鉄道は木古内〜五稜郭間を通過する場合に限り利用可能。途中下車した場合は別に乗車区間の運賃が必要
結論、オプション券を使えるのは
秋の乗り放題パスを使っている日に新青森~木古内~五稜郭まで通過する場合
に限られます。
飛行機や特急もあわせて利用しよう!

「秋の乗り放題パス」は有効期間が3日間があるといっても普通・快速列車だけで移動となると出かけられる範囲も限られます。
例えば、九州に行こうとすると片道で1日以上かかってしまうので往復だと2日程度かかります。そうすると自由に使えるのは1日しかなくなく、観光などを考えるとほとんど移動できなくなってしまいます。
そんな時は一部の行程(片道など)を飛行機や新幹線・特急などを一部利用すると一気に範囲が広がります。
LCCなどとあわせた旅行についてはこちらの記事を参考してみてください。
飛行機併用について
また、県境や峠越えなどの区間では普通・快速列車の本数が非常に少なく移動に難渋する区間がいくつかあります。
そんなときは特急列車などを活用して一気に移動してしまいましょう。「秋の乗り放題パス」では乗ることができず、別途乗車券・特急券が必要になりますが時間の短縮やその先の乗り継ぎが非常に楽になる場合もあります。
特急・新幹線ワープについてはこちらの記事を参考にしてみてください
特急・新幹線ワープ
まとめ|秋の乗り放題パス
今回は、『【秋の乗り放題パス】JR全線の普通・快速列車が連続した3日間乗り放題のきっぷ(2025年版)』についてお届けしました。
様々な制限がありますがルールさえ知ってしまえば、普通・快速列車に限りますが大人は1日たった2,617円で北海道から九州までJR全線が乗り放題の旅に行くことができます。
ぜひ、「秋の乗り放題パス」で秋の鉄道の旅を楽しんでください!
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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道東方面