みなさんこんにちは、tomotabitripです。
10月20日、JR各社より2023年-2024年冬に運行予定の臨時列車【2023-2024年冬の臨時列車(2023年12月1日~2024年2月29日)】について発表がありました。
新規設定された列車の他、リゾートあすなろを改造した「ひなび(陽旅)」のデビュー、初詣臨に185系の使用等多数の臨時列車が運行予定です。
今回は発表された臨時列車の中から気になる列車を紹介します。
JR各社からの発表は以下の通り
10月20日にJR各社より発表された情報は以下の通り。今後も追加で走る臨時列車の情報が出次第追加していきたいと思います。
JR各社の臨時列車の発表はこちら
- JR北海道 - 冬の臨時列車のお知らせ~12月から2月に運転する列車です~(10/20発表)
- JR東日本 - 冬の臨時列車の運転について(10/20発表)
- JR東日本秋田支社 - 冬の増発列車のお知らせ(10/20発表)
- JR東日本盛岡支社 - 冬の増発列車のお知らせ(10/20発表)
- JR東日本東北本部 - 冬の臨時列車のお知らせ(10/20発表)
- JR東日本水戸支社 - 冬の臨時列車のお知らせ(10/20発表)
- JR東日本新潟支社 - 冬の臨時列車のお知らせ(10/20発表)
- JR東日本長野支社 - 冬の臨時列車のお知らせ(10/20発表)
- JR東海 - “冬”の臨時列車のお知らせ(10/20発表)
- JR西日本 - 2023年【冬】の臨時列車の運転について(10/20発表)
- JR西日本 - 2023年冬の臨時列車(岡山・広島・山口・山陰エリア)(10/20発表)
- JR四国 - 冬の臨時列車運転のお知らせ(10/20発表)
- JR九州 - 2023年冬季期間(12月~2月)の臨時列車運転のお知らせ(10/20発表)
JR北海道
釧路湿原を走るSL列車「SL冬の湿原号」
SL冬の湿原号 概要
- 運転日:1/20、21、26-28
2/2-12、16-18、23-25 (3月も運行予定) - 時刻:釧路(11:05発)→標茶(12:35着)
標茶(14:00発)→釧路(15:42着)
途中停車駅:東釧路・釧路湿原・塘路・茅沼 - 使用車両:C11 171+5両編成(全車指定席)
釧路駅~標茶駅間を根室本線・釧網本線経由で走る観光列車「SL冬の湿原号」が2024年も運行されます。
2021年から客車のリニューアルが開始され、2022年の運行より全5両全ての客車のリニューアルが完了しました。
この日本最北端を走るSLの旅では真冬の釧路湿原・茅沼駅でのタンチョウを見ることができます!
オホーツク海の流氷観光列車「流氷物語号」
流氷物語号 概要
- 運転日:1/27-31
2/1-25 (3月も運行予定) - 時刻:1号:網走(9:52発)→知床斜里(10:42着)
2号:知床斜里(11:30発)→網走(12:30着)
3号:網走(12:45発)→知床斜里(13:35着)
4号:知床斜里(13:48発)→網走(14:46着)
途中停車駅:北浜・浜小清水 - 使用車両:2両編成(一部指定席)「北海道の恵みシリーズ」車両で運行予定
冬季には流氷が押し寄せることで知られる網走。
オホーツク海のそばを走る網走駅~知床斜里駅間には流氷観光の臨時列車「流氷物語号」が運行されます。
「オホーツク海に一番近い駅」として知られる北浜駅には10分程度の停車時間が設けられ、駅に設置してある展望台から押し寄せる流氷の様子を見ることもできます。
流氷物語号については以下の記事もご覧ください
JR東日本
ひなび(陽旅)がデビュー
「リゾートあすなろ」として運転してたHB-E300系が改造され「ひなび(陽旅)」として今回の冬の臨時列車よりデビューします。あわせてこの「ひなび(陽旅)」を使用した臨時列車の設定がされました。
盛岡駅~釜石駅間を東北本線・釜石線経由で運行される快速「ひなび」。
快速 ひなび 概要
- 運転日:
①:12/30
1/3、6、7、20、27
2/17、23、24
②:12/31
1/8、21、28
2/18、25 - 時刻:
①:盛岡(10:40発)→釜石(13:26着)
釜石(16:28発)→盛岡(19:39着)
②:盛岡(9:45発)→釜石(13:26着)
釜石(14:48発)→盛岡(17:45着)
途中停車駅:花巻・新花巻・土沢・宮守・遠野・上有住・陸中大橋 - 使用車両:HB-E300系「陽旅(ひなび)」2両編成(全車指定席)
土曜日・休前日と日・祝日でダイヤが若干異なります。特に下り列車の場合、釜石駅出発時刻が1時間30分ほど繰り上がり、盛岡駅到着も約2時間ほど早く着くようなダイヤが組まれています。
秋田県大館市で開催される「大舘あめっこ市」に合わせて、「陽旅(ひなび)」を使用した臨時列車快速「ひなび奥羽1号・2号」が奥羽本線を走ります。
快速 ひなび奥羽号 概要
- 運転日:2/10、11
- 時刻:1号:秋田(8:43発)→大舘(10:36着)
2号:大舘(12:44発)→秋田(14:41着)
途中停車駅:泉外旭川・土崎・追分・大久保・井川さくら・八郎潟・鹿渡・森岳・二ツ井・鷹ノ巣 - 使用車両:HB-E300系「陽旅(ひなび)」2両編成(全車指定席)
一方、秋田県男鹿市で開催される「なまはげ芝灯まつり」に合わせて、「陽旅(ひなび)」を使用した臨時列車快速「ひなびなまはげ1号・2号」が男鹿線を走ります。
快速 ひなびなまはげ号 概要
- 運転日:2/10、11
- 時刻:秋田(15:07発)→男鹿(15:58着)
男鹿(21:59発)→秋田(22:49着)
途中停車駅:泉外旭川・土崎・追分・二田・舟越・脇本 - 使用車両:HB-E300系「陽旅(ひなび)」2両編成(全車指定席)
高尾発伊豆急下田行き みなみの桜・河津桜号
河津川沿いに早春に咲く河津桜。その最寄り駅である河津駅周辺では例年河津桜まつりが開催されます。
今回設定された臨時列車は、中央線の高尾駅から伊豆急行線の終点伊豆急下田駅までを結び、途中の河津駅では河津桜観光ができるようになっています。
特急 みなみの桜・河津桜号 概要
- 運転日:2/16
- 時刻:高尾(9:36発)→伊豆急下田(13:24着)
伊豆急下田(16:54発)→高尾(20:43着) - 使用車両:E257系 5両編成(全車指定席)
経路としては立川から南武線に入り、武蔵野貨物線経由で東海道線に入るものと思われます。これまでは高尾発熱海行きの臨時列車はありましたが、伊豆急下田駅までは今回が初でしょう。
高崎発勝田行き 冬を満喫!海浜公園号
高崎駅から勝田駅まで高崎線・武蔵野線・常磐線経由で結ぶ臨時列車が設定されました。
夏はネモフィラや秋はコキアで有名なひたち海浜公園ですが、冬には水面に浮かぶ「アイスチューリップ」が見ごろになります。
特急 冬を満喫!海浜号 概要
- 運転日:12/23、24
- 時刻:高崎(7:22発)→勝田(10:16着)
勝田(16:24発)→高崎(19:22着)
途中停車駅:高崎・本庄・熊谷・鴻巣・上尾・大宮・南浦和・南越谷・吉川美南・水戸・勝田 - 使用車両:E653系 7両編成(全車指定席)
京葉エリアから鬼怒川温泉へ直通列車が運行
千葉県の海浜幕張駅から栃木県の鬼怒川温泉駅まで京葉線・武蔵野線・宇都宮線・東武線経由で結ぶ臨時列車が設定されました。
東武線直通ということで使用車両は、特急「日光」・「鬼怒川号」で使用されている253系が使用されます。
特急 マリンきぬがわ号 概要
- 運転日:海浜幕張発:2/17、鬼怒川温泉発:2/18
- 時刻:海浜幕張(12:11発)→鬼怒川温泉(15:04着)
鬼怒川温泉(13:19発)→海浜幕張(16:13着) - 使用車両:253系 6両編成(全車指定席)
長野地区の観光列車が増発!
長野地区では小海線の観光列車「HIGH RAIL 1375」、飯山線の観光列車「おいこっと」が増発します。
快速 HIGH RAIL 1375 概要
- 運転日:12/2、3、9、10、16、17、23、24
1/6-8、13、14、20、21、27、28
2/3、4、10-12 - 時刻:1号:小淵沢(10:40発)→小諸(12:56着)
2号:小諸(14:33発)→小淵沢(16:57着)
HIGH RAIL 星空:小淵沢(18:17発)→小諸(21:02着)
途中停車駅:
1・2号:清里・野辺山・信濃川上・小海・八千穂・臼田・中込・岩村田・佐久平
HIGH RAIL 星空:清里・野辺山・小海・中込・佐久平 - 使用車両:キハ100・110系 2両編成(HIGH RAIL 1375)(全車指定席)
HIGH RAIL 1375は秋までと同様1・2号・星空の1日3本体制で運行予定。2022年度までは1号は運行されなかったので今回が冬季初運行です。
快速 おいこっと、雪のおいこっと 概要
- 運転日:12/2、3、9、10、16、17、23、24
1/6-8、13、14、20、21、27、28
2/3、4、23-25 - 時刻:長野(9:17発)→十日町(11:42着)
十日町(13:05発)→長野(16:02着)
途中停車駅:替佐・飯山・北飯山・戸狩野沢温泉・上境・森宮野原・津南 - 使用車両:キハ110系 2両編成(おいこっと)(全車指定席)
「おいこっと」、「雪のおいこっと」の冬季の運行は少なかったですが、今回は12月の週末には「おいこっと」、1月の週末と2月の月初・月末に「雪のおいこっと」が多数運行されます。
豪雪地帯を走ることで知られる飯山線を走るので、車内からは豪雪の様子を楽しむことができそうです。
関東各方面からの初詣臨はE257系・E653系が担当
成田山新勝寺の最寄り駅成田駅まで関東各方面からの運行される初詣臨。今年の初詣臨を担当するのはE257系とE653系です。
成田山初詣臨時列車 概要
特急「開運成田山初詣青梅号」
- 運転日:1/6
- 時刻:青梅(8:39発)→成田(10:43着)
成田(15:04発)→青梅(17:23着) - 使用車両:E257系 9両編成(全車指定席)
特急「開運成田山初詣八王子号」
- 運転日:1/7
- 時刻:高尾(8:52発)→成田(10:43着)
成田(15:04発)→高尾(17:00着) - 使用車両:E257系 9両編成(全車指定席)
特急「開運成田山初詣武蔵野号」
- 運転日:1/8
- 時刻:府中本町(9:45発)→成田(11:38着)
成田(15:28発)→府中本町(17:19着) - 使用車両:E257系 5両編成(全車指定席)
特急「開運成田山初詣栃木号」
- 運転日:1/6、7
- 時刻:宇都宮(8:26発)→成田(11:07着)
成田(15:27発)→宇都宮(18:03着) - 使用車両:E653系 7両編成(全車指定席)
特急「開運成田山初詣群馬号」
- 運転日:1/13、14
- 時刻:前橋(9:06発)→成田(12:08着)
成田(15:57発)→前橋(18:57着) - 使用車両:E653系 7両編成(全車指定席)
冬の臨時列車でも185系を使用した列車が運行
定期列車からの引退後、波動用として今なお活躍し根強い人気のある185系。今回の冬の臨時列車にもこの185系を使用した臨時列車が多数設定されました。
特急「開運初詣号」 概要
- 運転日:1/2、3
- 時刻:新宿(8:27発)→鹿島神宮(11:42着)
鹿島神宮(15:30発)→新宿(17:44着) - 使用車両:185系 6両編成(全車指定席)
鹿島神宮への初詣臨時列車として2024年新年早々に2日間185系を使用した臨時列車が運行します。
特急「犬吠初日の出号」 概要
- 運転日:1/1
- 時刻:1号:高尾(1:30発)→銚子(4:18着)
3号:大宮(1:46発)→銚子(4:45着)
5号:新宿(2:45発)→銚子(5:17着) - 使用車両:1号:E257系 5両編成(全車指定席)
3号:185系 6両編成(全車指定席)
5号:255系 9両編成(全車指定席)
房総エリアからの初日の出を見るために高尾・大宮・新宿駅から臨時列車が運行されます。このうち特急「犬吠初日の出3号」は185系での運行予定です。新年早々185系に乗って、1年を始めるのもいいかもしれません!
特急「きらきら足利イルミ号」 概要
- 運転日:12/16、23
1/13、20、27
2/10、11 - 時刻:西船橋(14:40発)→足利(16:51着)(12/16、23)
足利(19:58発)→西船橋(22:30着)(12/16、23)
西船橋(13:50発)→足利(16:11着)(1/13、20、27、2/10、11)
足利(19:58発)→西船橋(22:30着)(1/13、20、27、2/10、11) - 使用車両:12/16、23:253系 6両編成(全車指定席)
1/13、20、27、2/10、11:185系 6両編成(全車指定席)
あしかがフラワーパークで開催されている日本三大イルミネーションの一つ「光と花の庭」。このイルミネーションの為に西船橋駅~足利駅間に臨時列車が設定されました。
このうち1月、2月の運行では185系が使用されるとのことです。
特急「氏家雛めぐり号」 概要
- 運転日:2/3
- 時刻:海浜幕張(8:00発)→氏家(10:30着)
氏家(14:47発)→海浜幕張(17:21着) - 使用車両:185系 6両編成(全車指定席)
栃木県さくら市で開催される「氏家雛まつり」に合わせて運行される臨時列車に185系が使用されます。
特急「185(いっぱーご)」 概要
- 運転日:12/9、17、22
1/14、19、28 - 時刻:川崎(11:41発)→伊東(13:16着)(12/22、1/19)
伊東(14:41発)→川崎(16:12着)(12/22、1/19)
横浜(8:50発)→伊東(10:16着)(12/9、17、1/14、28)
伊東(13:35発)→横浜(14:59着)(12/9、17、1/14、28) - 使用車両:185系 6両編成(全車指定席)
2023年「夏・秋の臨時列車」でも運行された特急「185(いっぱーご)」が12月・1月にも運行されます。
一部の列車では運行区間を川崎駅~伊東駅間に延長しての運行です!
特急「水上」はE653系で運行
年末年始にのみ上野駅~水上駅間で運行される特急「水上号」。2022年度の運行では651系が使用されていましたが、651系が2023年3月18日のダイヤ改正で全編成引退となり2023年度はE653系での運行になります。
特急「水上号」 概要
- 運転日:上野発:12/29-31、水上発:1/2、3
- 時刻:上野(12:43発)→水上(15:24着)
水上(11:12発)→上野(13:44着) - 使用車両:E653系 7両編成(全車指定席)
651系のときは一部自由席もありましたが、E653系に変わったことで全車指定席になりました。
年末年始の2.5往復しか走らない特急列車ですが、渋川以北を走る定期特急列車はなく貴重な存在です。この時期の水上駅周辺では積雪が見られ、雪をかぶったE653系の姿を見ることができそうです。
上野発水上行き特急「水上」の乗車記はこちらもご覧ください。
最後に
今回、JR各社より発表された「2023-2024年冬の臨時列車」について、新規設定された列車を中心にお届けしました。
人気の観光地に向けて新規発着駅の設定や運転日(運行本数)の増加、また今冬も185系を使用した列車の設定等、昨年度に比べて全体的に臨時列車の運行本数がかなり増えていました。
これから開催される各地のお祭り・イベントに鉄道を利用して旅に出たいですね!
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。