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蟹田〜三厩間の津軽線が復旧断念 本州と北海道はどう移動する?  

2024年6月2日

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みなさんこんにちは、tomotabitripです。

2022年の大雨による被災で運休していた津軽線の蟹田駅〜三厩駅間の復旧断念と発表され廃止がほぼ確定となりました。
今後はバス・タクシーなどへ転換していくとのことです。

今回は津軽線の蟹田駅〜三厩駅間の復旧断念の話と、本州と北海道の移動方法について比較してお届けします。

本記事の概要

  • 津軽線はどんな路線
  • 蟹田駅〜三厩駅間復旧断念
  • 本州(青森)〜北海道の移動はどうする?

旅の参考になれば嬉しいです。

津軽線はどんな路線

津軽線は青森駅〜三厩駅間の55.8kmを結ぶローカル線。

1988年の青函トンネル開通後、青森駅〜新中小国信号場間は電化され本州と北海道を結ぶ多くの列車が通過する路線でした。一方で新中小国信号場〜三厩駅間は非電化で1日5往復列車の定期運行されるのみのローカル線。

電化・非電化の設備の都合もあり、運行形態は以下のようになっていました。

  • 青森駅〜蟹田駅:701系電車
  • 蟹田駅〜三厩駅:GV-E400系気動車

1日1往復だけ青森駅〜三厩駅間を直通する列車もありました。

蟹田〜三厩間の復旧断念

2022年8月の大雨被害により蟹田駅〜三厩駅間設備が損傷、区間運休・代行バスの運行がされていました。

復旧について検討されていましたが、元々の利用者減少・それによる赤字ローカル線、復旧する多額の費用がかかるということもあり、2024年5月23日に蟹田〜三厩駅間の復旧断念と表明されました。

今の所明確な廃止日の日付は決まっていませんが、復旧断念と表明された以上早々に話があがるかもしれません。

青春18きっぷ利用時の鉄道での本州〜北海道移動

青春18きっぷで本州から北海道へ移動する場合の従来ルートは以下の通り。

  1. 青森駅〜津軽線で津軽二股駅まで移動。
  2. 奥津軽いまべつ駅〜北海道新幹線で木古内駅まで移動。
  3. 木古内駅〜函館駅まだ道南いさりび鉄道で移動

今回発表された、蟹田駅〜三厩駅間の復旧断念によりこのルートの津軽線での青森駅〜津軽今別駅までの区間が鉄道で利用できなくなります。

本州〜北海道の移動ルートはどうするか?

青春18きっぷで本州〜北海道間を移動について従来通りの在来線+新幹線、フェリー、新幹線ワープした場合について比較してみます。

奥津軽いまべつ〜木古内間のみを新幹線利用する場合

2022年8月より青春18きっぷ+青春18きっぷ北海道新幹線オプション券を利用して移動する場合は以下のようなルートになります。

  • 青森駅〜蟹田駅:津軽線
  • 蟹田駅〜津軽二股駅:シャトルバスやタクシー
  • 奥津軽いまべつ駅〜木古内駅:北海道新幹線
  • 木古内駅〜函館駅:道南いさりび鉄道

蟹田駅〜奥津軽いまべつ駅までは代行バスもしくはわんタクの定期運行があり青春18きっぷを持っていれば追加料金なく利用することができます。代行バスなどがない時間帯ではタクシーなどを利用するしかありません。

各区間の料金と所要時間は以下のようになります。


区間
路線料金所要時間
青森駅〜蟹田駅津軽線青春18きっぷ約40分
蟹田駅〜津軽二股駅代行バス
わんタク
約30分
奥津軽いまべつ駅〜木古内駅北海道新幹線青春18きっぷ北海道新幹線オプション券
2,490円
34分
木古内駅〜函館駅道南いさりび鉄道+函館本線約65分

在来線+新幹線で移動する場合、乗り換え時間を含めると青森駅〜函館駅までの所要時間は約4時間程度、青春18きっぷに追加料金は2,490円になります。

青春18きっぷ利用者のために作られた北海道新幹線オプション券ももしかすると、蟹田駅〜三厩駅間の廃止にあわせて廃止になるかもしれません。


可能性としては値上げして新青森〜木古内間を利用可能にするとかバス転換後も利用可能にするなど方法はありそうです。

今のところはどのようになるのか分かりませんが引き続き注目したいところです。

新青森〜新函館北斗間で新幹線ワープを利用する場合

新青森駅〜新函館北斗駅まで北海道新幹線を利用して一気に移動してしまう場合のルートは以下の通り。

  • 青森駅〜新青森駅:奥羽本線
  • 新青森駅〜新函館北斗駅:北海道新幹線
  • 新函館北斗駅から函館駅:函館本線

このルートだと乗り換えも少なく、新函館北斗駅からさらに北上する場合でも乗り換えの利便性も良好です。

区間路線料金所要時間
青森駅〜新青森駅奥羽本線青春18きっぷ約4分
新青森駅〜新函館北斗駅北海道新幹線運賃:3,190円
指定席:4,530円
約1時間
新函館北斗駅〜函館駅函館本線青春18きっぷ約20分

青春18きっぷ利用時に新青森駅〜新函館北斗駅間を新幹線で乗り通すと別途乗車券と指定席券の料金が追加となりますが、えきねっと限定の割引きっぷ「新幹線eチケット(トクだ値14)」を利用すると最大で40%OFF(4,500円)になります。

北海道新幹線のオプション券が2,490円で奥津軽いまべつ駅〜木古内駅間のみの利用かつ全区間の所要時間が合計約4時間かかることを考えると「えきねっとのトクだ値14」を利用した方が所要時間の短縮にもなるので便利かもしれません。

フェリーを利用する場合

本州〜北海道間を鉄道を使わずフェリーを利用した場合はどうでしょうか。
本州と北海道を結ぶフェリーはいろいろありますが、今回は津軽海峡を渡り青森〜函館を結ぶフェリーに注目してみます。

フェリーを利用した場合は以下のようなルートになります。

  • 青森駅から青森港:徒歩やバス
  • 青森港から函館港:フェリー
  • 函館港から函館駅:徒歩やバス
区間路線料金所要時間
青森駅〜青森港徒歩またはバス約200円約20分
青森港〜函館港フェリースタンダード:
2,860円〜3,850円
約3時間30分
函館港〜函館駅徒歩またはバス約200円約20分

フェリー料金は季節や部屋のグレードに応じて料金が変わる上、「津軽海峡フェリー」と「青函フェリー」の2つの会社が運行していることもあり料金は微妙に異なります。

フェリーは24時間運行されているので日中の移動で利用しても良いですし、深夜便を利用してその日の宿にすることも可能なのもポイント!
青森駅からフェリーターミナルまではそんなに離れていないのでアクセス良好です。

所要時間は乗り継ぎ時間なども含めると4〜5時間程度かかります。

最後に

今回は津軽線の蟹田駅〜三厩駅間の復旧断念の話題から本州〜北海道の移動についてお届けしました。

ここまで紹介したものをまとめると以下の通り。

追加料金所要時間
青春18きっぷ北海道新幹線オプション券2,490円約4時間
新幹線ワープ4,500円〜7,720円約1時間30分
青函フェリー、津軽海峡フェリー2,600円〜8,280円約4〜5時間

青春18きっぷを利用して本州から北海道に移動する場合、費用を抑えたいならフェリー所要時間を重視するなら新幹線ワープを利用するのがおすすめです。
フェリーは景色を楽しめる一方、天候の影響を受けやすい点も注意が必要です。

費用や所要時間を見ながら自分の旅行にあったプランを選んでみてください。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

青函トンネル入り口広場の記事はこちら

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tomotabi

北斗星の旅をきっかけに旅行好きになり鉄道・飛行機旅へ| 鉄道乗車記|飛行機の搭乗記|ホテルの宿泊記|お得なきっぷ|を中心に記事を書いています|

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