JR各社で2021年春の臨時列車(3月~6月)の発表がありました。
この期間では春休みやゴールデンウイークなどの連休があり、例年JR各社は臨時列車の増発や観光列車の運転などが行われてきましたが、2021年はコロナウイルスの影響で先行き不透明なこともあるようです。
今回は1月22日に発表された時点で個人的に気になる列車を見ていきたいと思います。
JR北海道
特急「北斗」を「はまなす編成」で運転
主に特急「宗谷」・「サロベツ」の運用についているキハ261系5000番台「はまなす」編成を用いた臨時特急「北斗」が札幌~函館間を運転します。
・北斗84号 札幌 7:44発⇒函館 12:07着(5月1日)
特急「北斗」の運用に就くのは2020年の北海道鉄道140周年記念イベント以来となるでしょうか。
この他にも5月2~4日は北斗5号、14号がはまなす編成で運転されるようです。
急行「花たび そうや」号を旭川~稚内間で運転
コロナウイルスの影響で2020年の運転を見合わせた急行「花たび そうや」号が2021年旭川~稚内間で運転します。
・稚内 8:31発⇒旭川 14:40着(5月16、23、30日。6月6日)
2020年では旭川~音威子府間と音威子府~稚内間で分かれておりましたが、今回の発表では宗谷本線(旭川~稚内間)254.9㎞を走破する長距離列車となるようです。
使用車両は今のところ発表はありませんが、昨年と同じであればキハ40「山明号」「紫水号」を連結した「山紫水明号」が使用されるのではないでしょうか?今後の発表が気になります。
特急「フラノラベンダーエクスプレス」号に使用車両はどうなる?
札幌と富良野を函館本線・根室本線経由で結ぶフラノラベンダーエクスプレスは今年も運転されるようです。
ただ、クリスタルエクスプレスとノースレインボーエクスプレスが活躍していた時のように1~4号の振り分けはされていないようなので1日1往復だけの運転になりそうです。
・富良野 16:51発⇒札幌 18:50着
2020年まではノースレインボーエクスプレスが運用されていましたが、「はまなす編成」の投入もあり2021年の運用にはどの車両で運用されるのか気になるところです。
JR東日本
「ムーンライトながら」の運転を終了!
東京~大垣間を走る「大垣夜行」から親しまれていた「ムーンライトながら」が運転終了と発表されました。
2020年の夏・冬はコロナウイルスの影響で運転がなく、185系の定期列車から引退とのことで今後の運用が注目されていたところの発表でしょうか。
ムーンライトながらの廃止によって、これまで様々な種類のあった「ムーンライト」シリーズが全て廃止となってしまいました。
増便のため185系での特急「踊り子」運転あり!
2021年3月13日のダイヤ改正で特急「踊り子」の定期運用から撤退する予定の185系ですが、増発時にはまだ運転されるようです。
・伊豆急下田~東京:踊り子52・56・20号(3月6、7日)
・伊豆急下田~東京:踊り子14号(3月1~10日)
215系ホリデー快速ビューやまなしの運転は?
新宿~小淵沢間を週末を中心に結び、乗車券だけや青春18きっぷでも利用できる中央本線の長距離列車として便利な「ホリデー快速ビューやまなし」号ですが、1月22日時点での運転発表がありませんでした。
使用されていた車両は全車2階建てという特徴的な215系です。
2021年3月のダイヤ改正で通勤ライナーが廃止されるとともに185系と同様、定期運用がなくなる215系ということもあり、車両の動向も含めて今後の動きが気になるところです。
快速「谷川岳もぐら・ループ」号の発着が大宮へ変更
上越線のトンネル内にある「もぐら駅」として有名な土合駅や急勾配を避けるために作られたループ線「湯檜曽ループ線」などを楽しむことができる列車です。
使用車両は485系「リゾートやまどり」を使用します。
土合駅は下り線のホームから改札まで486段の階段を上らなければならず、時間にして約10分程度かかるホームと改札がとても遠い駅です。
・谷川岳もぐら:大宮 9:36発~越後湯沢 13:32着
・谷川岳ループ:越後湯沢 13:53発~大宮 17:21着
2020年までは上尾駅発着となっていましたが、今回は大宮駅発着となるため利便性は上がりそうですね!
JR九州
「かわせみ やませみ・いさぶろう しんぺい」が好評のため運転延長
2020年7月の豪雨によって被災した肥薩線を応援する企画として、肥薩線を走っていた特急「かわせみ やませみ」、「いさぶろう しんぺい」が併結して週末を中心に門司港~博多間を1日1往復、2020年8月より運転されていました。
現在でも肥薩線は八代駅と人吉駅間が不通区間となっており、鉄道で復旧されるのかすらもわからない状態となっています。
当初の予定では2021年2月まで運転予定とのことでしたが、好評ということもあり今回の春の臨時列車の発表にて運転期間の延長が発表されました。
(※3月6、7日のみ 博多10:40発⇒門司港12:14着)
・かわせみ やませみ91号 いさぶろう91号:門司港15:19発⇒博多17:00着
(※3月6、7日のみ 門司港15:21発⇒門司港17:12着)
運転日
3月6、7、13、14、20、21、27、28
4月3、4、10、11、17、18、24、25、28~30
5月1~9、15、16、22、23、29、30
6月5、6、12、13、19、20、26、27
週末やゴールデンウィークを中心に運転されるようなので、この機会に乗ってみるのもありかもしれません。
まとめ
今回は1月22日発表時点での「春の臨時列車」について気になる列車をまとめてみました。
フラノラベンダーエクスプレスやホリデー快速ビューやまなしなど、まだ使用車両が発表されていないものや、例年なら運転予定がある列車が発表されていないなど続報が気になるところです。
JR東海や西日本は新型コロナウイルスの影響がどうなるかわからないとのことで当面の間、指定席発売は見合わせるとのことです。
JR各社の「春の臨時列車」の公式ホームページ
JR各社の「2021年春の臨時列車(1月22日発表時点)」のURLは以下になります。(PDF形式で開きます。)
JR北海道
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20210122_KO_haurin2021.pdf
JR東日本
https://www.jreast.co.jp/press/2020/20210122_ho01.pdf
JR東日本秋田支社
https://www.jreast.co.jp/press/2020/akita/20210122_a01.pdf
JR東日本盛岡支社
https://www.jreast.co.jp/press/2020/morioka/20210122_mr01.pdf
JR東日本仙台支社
https://www.jreast.co.jp/press/2020/sendai/20210122_s01.pdf
JR東日本水戸支社
https://www.jreast.co.jp/press/2020/mito/20210122_mt01.pdf
JR東日本千葉支社
https://www.jreast.co.jp/press/2020/chiba/20210122_c01.pdf
JR東日本新潟支社
https://www.jreast.co.jp/press/2020/niigata/20210122_ni01.pdf
JR東海
https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000040932.pdf
JR西日本
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/210122_00_haru_rinji.pdf
JR四国
https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2021%2001%2022%2002.pdf
https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2021%2001%2022%2001.pdf
JR九州
https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2021/01/22/210122_haru_rinjiressha.pdf