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【1日1往復のみ】釧網本線の定期列車で唯一の優等列車快速「しれとこ摩周号」乗車記

2021年10月17日

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みなさんこんにちは、tomotabitripです。

今回は網走と釧路を結ぶ釧網本線に1日1往復だけ運転される唯一の優等列車、快速「しれとこ摩周号」の乗車記をお届けします。

快速「しれとこ摩周号」とは

快速「しれとこ摩周号」は網走駅~釧路駅間を釧網本線・根室本線を経由して走る唯一の快速列車で、1日1往復のみ運行しています。

2018年3月16日以前は快速「しれとこ」として運行されていましたが、2017年に阿寒国立公園の名称が阿寒摩周国立公園になったことに伴い、沿線自治体からの要望もあり列車名称が快速「しれとこ摩周号」に変わりました。

2023年3月のダイヤ改正で細岡駅が季節営業の臨時駅へ変更となった結果、「しれとこ摩周号」の停車駅は普通列車とほぼ同じになりまし。その後、2024年3月のダイヤ改正にて種別が「快速」から「普通」となり、釧網本線を走る快速列車は無くなってしまいました。

快速だけどほぼ各駅停車(2023年3月までの話)

快速「しれとこ摩周号」は快速の種別となっていますが、停車駅は他の普通列車とほとんど変わりません。

通過する駅

  • 原生花園駅:5月1日~10月31日の間は停車
  • 細岡駅:通年で通過
  • 釧路湿原駅:下り(網走行き)は通年停車、上り(釧路行き)は5月1日~11月30日までは停車

網走駅~釧路駅間にある25駅中通過するのは3駅。そのうち通年通過するのは1駅のみ!

快速「しれとこ摩周号」乗車記

出発は網走駅から

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今回はこの網走駅から釧網本線の定期列車で唯一の優等列車 快速「しれとこ摩周号」に乗って釧路駅を目指したいと思います。

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改札の上にある案内板には出発時刻・出発番線が表示されています。今回乗る快速「しれとこ摩周号」は3番線から10:24発です。

改札は出発の15分前から始まりました。

網走駅発の列車の場合、出発が10:24と早く札幌・旭川方面から乗り継ぐことができません。網走で前泊する必要があるので注意してください。

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じゃらんで予約する

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使用車両はキハ54形500番台の1両での運行です。

釧路駅発の始発列車として網走駅までやってきた後、快速「しれとこ摩周号」で釧路駅まで戻るダイヤが組まれています。

ヘッドマークには斜里岳や摩周湖・釧路湿原などが描かれていました。

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車両中央部の側面には【釧路行き】を示すサボ(列車行先札)が取り付けられています。

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乗降口付近には【快速】の種別札が取り付けられていました。

オホーツク海に沿って走る

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列車は定刻通り10:24に網走駅を出発。網走の街を後にし釧路を目指した旅が始まります。

今回は釧路湿原を見たかったので進行方向右側の座席を選択しました。

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網走駅を出発して16分 北浜駅に到着。

北浜駅は釧網本線の中で一番オホーツク海に近い駅、また2、3月頃になると流氷を見ることができる駅として知られいます。展望台も設置されているので高いところからも見ることができます。

北浜駅からの流氷の様子は以下の記事をご覧ください。

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かつての駅事務室を改装した喫茶店「停車場」が営業しており、次回訪問した際には訪れてみたいところです。

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北浜駅~知床斜里駅間の進行方向右側は濤沸湖、左側はオホーツク海を見ることができます。今回は右側の濤沸湖を見ながら進みます。

また北浜駅~浜小清水駅間には臨時駅「原生花園駅」があり、5月1日~10月31日までの営業期間中はこの列車も停車します。

進行方向左側の景色。オホーツク海を見ることができます。

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網走駅を出発して26分 浜小清水駅に到着。

浜小清水駅は無人駅ですが道の駅「はなやか(葉菜野花)小清水」が併設されています。

知床斜里駅で反対方面の快速「しれとこ摩周号」と行き違い

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網走駅を出発して37分 知床国定公園への玄関口、知床斜里駅に到着。この駅では対向列車待ち合わせの為3分間停車します。

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しばらくすると釧路駅を8:57に出発した網走行き快速「しれとこ摩周号」がやってきました。ここで釧網本線唯一の優等列車同士の行き違いが行われます。

オホーツク海沿岸を走る区間もここでで終わり、釧網本線は釧路を目指し進路を南へと変えていきます。

峠越えに挑む区間

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知床斜里駅~札弦駅辺りまで釧網本線はは平野部を走るので、どこまでも続きそうな広大な北海道の景色。

清里町駅付近で天気が良ければ、進行方向左側に標高1,547mの斜里岳を見ることができます。

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網走駅を出発して1時間18分 緑駅に到着。

この先、緑駅~川湯温泉駅までは、急勾配・急曲線・多雪区間と釧網本線の中でも険しい野上峠越え区間に入ります。

野上峠では最大25‰の急勾配もあり、列車は40㎞/hぐらいのゆっくりとした速度で登っていきます。これまでの平坦な区間では80㎞/hぐらいの速度で走っていたのでかなり遅く感じます。

オホーツク管内から釧路管内へ

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網走駅を出発して1時間36分、野上峠を通過し川湯温泉駅に到着。

2面2線を有する駅で駅間の移動にはホーム途中にある構内踏切を利用するという、昔ながらの方法がとられています。(構内踏切にわくわくしてしまいます!)

摩周湖・屈斜路湖への最寄り駅にはなりますが、各湖への路線バスなどの運行はなくレンタカーやタクシーを利用するしかありません。

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車掌車を改造した駅舎

網走駅を出発して1時間44分、美留和駅に到着。

美留和駅の駅舎はJR北海道でよく見かける車掌車を改造したものです。2019年に塗り直され、また花壇を含め継続的な維持が行われているようでとてもきれいな外観でした。

阿寒摩周観光の拠点 摩周駅

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網走駅を出発して1時間57分 摩周駅に到着。

かつては貨物ホームや多くの側線があったこと感じさせる広い敷地(別日撮影)

当駅を始発・終着とする列車設定されるなど釧網本線の中でも拠点となる駅です。

また阿寒摩周観光の拠点でもあり、摩周湖・屈斜路湖方面への路線バスも運行されていますが、どちらも快速「しれとこ摩周号」には接続しないダイヤになっているので、タクシーやレンタカーを利用するしかありません。

中標津・根室方面へも分かれていた標茶駅

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網走駅を出発して2時間17分、標茶駅に到着。

2面3線を有する駅で冬季に運行される臨時列車「SL冬の湿原号」が発着します。

2・3番線ホーム上に建つ標津線起点の碑(別日撮影)

かつて標茶駅からは中標津を経由してオホーツク海側の根室標津駅までを結ぶ標津線が走っていましたが、今では2・3番線上に残る「標津線起点の碑」のみ。

釧路湿原の中を走行

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標茶駅を出発してしばらくすると釧路湿原の中を走行していきます。両側の車窓には遠くまで広がる釧路湿原と釧路川・湖の景色が楽しめます。

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進行方向右側には釧路川が釧網本線に並行して流れます。蛇行して流れる釧路川とは何度か近づいたり離れたりを繰り返していきます。

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網走駅を出発して2時間39分 塘路駅に到着。

塘路駅では4月〜10月に運行される臨時列車「釧路湿原ノロッコ号」が発着します。

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塘路駅~細岡駅間でも釧路川と釧網本線が接近するところが何か所かあり、とても緑に色づく景色がいい区間した。窓を開けて景色を眺められたのも良かったです。

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快速「しれとこ摩周号」唯一の通年通過駅である細岡駅を通過。細岡駅は2023年3月のダイヤ改正で臨時駅となり4月25日~11月30日までの季節営業となりました。

釧路湿原を過ぎると根室本線(花咲線)と合流

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釧路湿原駅を通り過ぎ、進行方向右側に2つの塔(岩保木水門)が見えてくると釧路湿原も終わりになります。

沿線には徐々に道路や住宅などが見え始め、釧路市街へと入っていきます。

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網走駅を出発して3時間8分 東釧路駅に到着。釧網本線はこの東釧路駅までで、東釧路駅~釧路駅間は根室本線を走ります。

この東釧路駅では4分間の停車。釧路方面からの根室本線(花咲線)の普通列車根室行きと接続します。ここで乗り換えれば根室方面に向かうこともできます。

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新釧路川を渡ると終点の釧路駅はもう間もなく。

終点釧路駅到着

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網走駅を出発して3時間12分 169.1㎞を走破し終点の釧路駅に到着。

快速「しれとこ摩周号」の旅はここで終わりです。乗ってきた列車は乗客の降車が確認でき次第、回送列車として札幌方にある釧路運輸車両所へ引き上げていきました。

さて、釧路駅からは13:42発根室本線特急「おおぞら8号」札幌行きに乗り継ぐことができ、この先さらに札幌・帯広方面へ移動することができます。

最後に

今回は釧網本線を走る定期列車で唯一の優等列車快速「しれとこ摩周号」の網走駅から釧路駅までの乗車記をお届けしました。

2024年のダイヤ改正から種別が快速から普通になり、優等列車としての運行は終了していますが名称は引き継がれています。

車窓にはオホーツク海、斜里岳、釧路湿原などを見ることができるとても景色が良いところを走る路線でした。窓枠と座席のあった景色が良い席から埋まるので駅には早めに到着することがおすすめです。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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釧路駅〜根室駅を結ぶ根室本線の末端区間を走る優等列車 快速「はなさき」に乗車記です。

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tomotabi

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