みなさんこんにちは、tomotabitripです。
JR各社は10月21日、2022-23年冬の臨時列車(2022年12月1日~2023年2月28日)について発表しました。
去年までは快速だった初詣臨時列車が特急へ格上げや、水郡線でのDL重連運転の他路線で多くの臨時列車が設定されました。
JR各社からの発表
JR各社からの発表は以下のようになっています。
○JR北海道 冬の臨時列車のお知らせ~12月から2月に運転する列車です~
・JR北海道 12月から2月の臨時列車追加について(11月17日 発表)
・JR東日本 追加で運転する列車(新幹線)(11月30日 発表)
・JR東日本 追加で運転する列車(在来線)(12月1日 発表)
JR北海道
毎年運行されている「SL冬の湿原号」と「流氷物語」は今年の冬も運行されます。
2年ぶりの復活!SLで運行の冬の湿原号
2022年の運行より1・5号車のリニューアルが行われ「たんちょうカー」としてデビューしていました。2023年は残る2~4号車はリニューアルが行われ、「ストーブカー」としてデビューすることになりました。
【SL冬の湿原号】
運転日:1/21、22、27-29、2/3-12、17-19、23-26、
3/3-5、10-12、17-19、21日
時刻:釧路発(11:05)→標茶着(12:35)
標茶発(14:00)→釧路着(15:42)
途中停車駅:東釧路、釧路湿原、塘路、茅沼
試運転の際、牽引予定だった蒸気機関車C11 171号機が故障し、2022年の冬の運行はすべてDE10が代役を果たしていましたが2023年は2年ぶりにC11 171号機での運行です。
今年も「流氷物語号」は「北海道の恵みシリーズ」の車両で運行
今年も2022年運行と同様に、一部指定席の設置とキハ40形(北海道の恵みシリーズ)での運行になるようです。
【流氷物語号】
運転日:1/28-31、2/1-26
時刻:
1号:網走発(9:52)→知床斜里着(10:42)
2号:知床斜里発(11:30)→網走着(12:30)
3号:網走発(12:45)→知床斜里着(13:35)
4号:網走発(13:48)→知床斜里着(14:46)
途中停車駅:北浜、浜小清水
徐々に北海道から数を減らしつつあるキハ40形に乗って流氷を見る貴重なチャンスになるかもしれません。
JR東日本
今年は年末年始に運行される初詣臨時列車が様々な方面から多数設定される他、各路線で多くの特急・快速臨時列車が設定されました。
ビューわかしお、ビューさざなみ
特急さざなみ、わかしお号運行開始50周年を記念してリバイバル列車が運転されます。
【ビューさざなみ】
運転日:2/4
運転区間:東京発(9:23)→館山着(11:18)
館山発(15:06)→東京着(17:02)
【ビューわかしお】
運転日:2/11
運転区間:東京発(7:54)→館山着(9:54)
館山発(14:55)→東京着(17:02)
使用車両:255系 9両(全車指定席)
運航開始50周年を記念して2005年のダイヤ改正まで使用されていた「ビューわかしお・さざなみ」の名を復活しての運行です。
運行区間は定期列車と同じですが、往年の名を冠してのそれぞれ1往復限りの運行です。
八王子から草津・四方温泉方面へ 特急「はちおうじ草津号」
今回の臨時列車で新規設定された八王子と長野原草津口を結ぶ特急「はちおうじ草津号」。西東京方面から群馬方面への観光アクセスに便利そうな列車です。
【はちおうじ草津】
運転日:
八王子→長野原草津口(1/28)
長野原草津口→八王子(1/29)
運転区間:
八王子発(10:42)→長野原草津口着(13:57)
長野原草津口発(14:06)→八王子着(17:08)
使用車両:E257系 5両(全車指定席)
八王子と草津温泉・四方温泉を結ぶ臨時特急が設定されました。E257系の吾妻線への入線は初めてではないでしょうか。
今回の設定を機にに651系1000番台の進退が気になるところではあります。
茨城プレデスティネーションキャンペーンにあわせて、快速「DLすいぐん号」を運転
【快速 DLすいぐん号】
運転日:12/3、4
運転区間:水戸発(10:10)→常陸大子着(11:52)
常陸大子発(15:23)→水戸着(16:59)
使用車両:DL重連牽引 12系客車 5両(全車指定席)
鉄道開業150周年並びに茨城プレデスティネーションキャンペーンにあわせて水郡線にディーゼル機関車牽引の快速列車が運転されます。
なんといってもこの列車の特徴は、ディーゼル機関車を2機連結した「重連」での運行というところです。
今ではほぼ見ることのできない重連運転が水郡線を走るということでとても話題になりそうです。
▼DLすいぐん号に乗ってきました。乗車記はこちら▼
初詣臨時列車のまとめ
成田山新勝寺や鹿島神宮への初詣に便利な臨時列車が各地から運行されます。
【早春成田山おうめ号】
運転日:1/7
運転区間:
青梅発(8:43)→成田着(10:43)
成田発(15:05)→八王子着(17:17)
使用車両:E257系 9両(全車指定席)
【早春成田山やまなし号】
運転日:1/8
運転区間:
小淵沢発(7:23)→成田着(10:43)
成田発(15:04)→小淵沢着(18:27)
使用車両:E257系 9両(全車指定席)
【早春成田山むさしの号】
運転日:1/9
運転区間:
府中本町発(9:45)→成田着(11:37)
成田発(15:28)→府中本町着(17:28)
使用車両:E257系 5両(全車指定席)
【成田山初詣とちぎ号】
運転日:1/7、8
運転区間:
宇都宮発(8:26)→成田着(11:07)
成田発(14:57)→宇都宮着(17:24)
使用車両:E257系 5両(全車指定席)
【成田山初詣ぐんま号】
運転日:1/7、8
運転区間:
前橋発(8:56)→成田着(11:37)
成田発(15:28)→前橋着(17:59)
使用車両:E257系 5両(全車指定席)
【高尾山初詣ぐんま号】
運転日:1/2、3
運転区間:
高崎発(7:22)→高尾着(9:17)
高尾発(16:05)→高崎着(17:59)
使用車両:E257系 5両(全車指定席)
【開運初詣号】
運転日:1/2、3、7-9
運転区間:
新宿発(8:23)→鹿島神宮着(10:46)
鹿島神宮発(15:30)→新宿着(17:43)
使用車両:E257系 5両(全車指定席)
2022年との大きな変更点は2023年の初詣臨時列車は全て「特急」での種別に格上げされました。
また、去年は高崎と高尾間で485系リゾートやまどりで運行された「新春初詣やまどり号」の設定はなくなり、同区間をE257系による「高尾山初詣ぐんま号」での運行に変わりました。これによりリゾートやまどりでの年末・年始の臨時列車の設定は今のところなくなりました。
E257系を使用した臨時列車の設定が多くなった印象です。
水戸~小牛田間で運行「冬を丸ごと仙台松島号」
水戸駅から常磐線経由で仙台以北の小牛田まで運行する臨時特急列車は去年に引き続き今年も運行されます。
【冬を丸ごと仙台松島号】
運転日:12/17、24
時刻:水戸発(8:39)→小牛田着(13:02)
小牛田発(18:24)→水戸着(23:26)
途中停車駅:勝田、日立、高萩、泉、いわき、原ノ町、仙台、松島
使用車両:E653系 7両で運行(全車指定席)
去年よりも水戸駅の出発時間が12分繰り下げられましたので、「特急ひたち1号」から乗り換え時間にはかなり余裕ができました。
土浦~小牛田間で運行「冬の宮城ホッと温泉号」
この列車も土浦駅から常磐線経由で仙台を経て小牛田までを結ぶ列車になっています。
【冬の宮城ホッと温泉号】
運転日:
(下り:土浦→小牛田):1/14、21
(上り:小牛田→土浦):1/15、22
時刻:
土浦発(7:53)→小牛田着(13:02)
小牛田発(12:27)→土浦着(18:06)
途中停車駅:石岡、友部、赤塚、水戸、勝田、日立、高萩、泉、いわき、原ノ町、仙台、松島
使用車両:E653系 7両で運行(全車指定席)
土浦~小牛田間で運行される「冬の宮城ホッと温泉号」は運行時間が5時間を超える長距離特急列車となります。
去年よりも土浦駅での出発時間が1分早くなりましたので、入線から出発までの時間が少し慌ただしくなりそうです。
小牛田駅では約30分の待ち時間ありますが、鳴子温泉行き陸羽東線へ乗り換えられるようなダイヤになっています。
JR東海
特急しなの 松本・白馬への運転
名古屋と長野を結ぶ特急しなの号ですが年末年始の臨時列車では、松本止まりの列車や松本から大糸線に入り白馬まで乗り入れる列車が設定されました。
【名古屋~白馬】
運転日:1/2、3
運転区間:しなの81号 名古屋発(8:29)→白馬着(11:57)
しなの84号 白馬発(14:49)→名古屋着(18:33)
【名古屋~松本】
運転日:12/29~31、1/2~4
運転区間:しなの85号 名古屋発(10:29)→松本着(12:57)
しなの82号 松本発(15:01)→名古屋着(17:20)
特急ひだ 臨時列車は全てHC85系で運転
名古屋~高山までに増発される臨時列車はすべて最新型のHC85系での運転となるようです。
運転日:12/29~31、1/2~4、7~9、2/23
運転区間:ひだ81号 名古屋発(10:18)→高山着(12:58)
ひだ82号 髙山発(17:33)→名古屋着(20:02)
運転日:12/29~31
運転区間:ひだ83号 名古屋発(13:38)→高山着(16:23)
最後に
2022-2023年冬の臨時列車についてJR各社からの発表でした。
発表時点ではJR各社ともにコロナウイルス減少の影響もあり、去年よりも臨時列車の運転本数が多く、様々な方面への列車旅が楽しめそうです。
E257系(5両、9両)を使用した列車は多数発表された一方で、去年はあった485系(やまどり・華編成)による列車の設定がないことや吾妻線へのE257系の入線等今後の動きが気になる発表でもありました。
今後も徐々に追加情報の発表があると思いますので、引き続き見ていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。