みなさんこんにちは、tomotabitripです。
今回は新潟駅から吉田駅を経由して柏崎駅までを結ぶローカル線 越後線全線の乗車記をお届けします。
越後線とは
越後線は新潟駅から柏崎駅までの83.8㎞を結ぶ全線電化されたローカル線です。時期によっては臨時快速列車の運行がありますが基本的には普通列車のみの運行です。
運行本数は住宅が多く利用者人口が多い新潟駅~内野駅間は本数は2本/時、新潟駅~吉田駅まで直通する列車は1本/時ですが、吉田駅~柏崎駅間ではかなり少なくなり3~4時間運行がない時間帯もあるほどと区間によって極端に運行本数が変わります。
新潟駅と柏崎駅が信越本線と接続しているので、信越本線が不通になった場合の迂回路として利用されたこともありました。
越後線 普通列車乗車記
高架化された新潟駅から出発
今回の旅は2022年6月に高架化が完了した新潟駅から出発。
ホームは新しくなりましたが、駅舎・駅周辺はまだまだ工事中!今後どのような駅になるのかが楽しみです!
まずは吉田駅行きの普通列車に乗車。新潟地区の115系を置き換えたE129系6両編成での運行でした。
E129系の車内はロングシートと4人掛けのボックスシートを組み合わせたセミクロスシートタイプで。通勤・通学も鉄道旅にも良い車両だと思います。
11時20分、時刻通り新潟駅を出発。この列車を逃すと次の吉田駅行きは約1時間後になりこの先の行程に響いてしまいます。
新潟駅を出ると真新しい高架区間を下り、右に大きくカーブすると新潟県を代表する河川「信濃川」が見えてきます。
越後線はこの信濃川を渡る直前で線路が複線から単線となり、単線の信濃川橋梁を渡っていきます。
住宅街から田園風景へ
11時28分、関谷駅に到着。
越後線は単線なので途中駅で対向列車との行き違いがあります。反対側には新潟行きのE129系 6両編成がやってきました。
11時37分、寺尾駅に到着。ここでも対向列車と行き違いがありました。
沿線にはまだ市街地が広がり列車の本数も多く、人の乗り降りも比較的ある区間が続きます。
11時44分、内野駅に到着。内野駅では6分間の停車時間がありホームに降りることもできました。
越後線ではこの駅を始発・終着としている列車が多数設定されており、越後線の中でも主要な中間駅です。
内野駅を出発してしばらくすると、沿線から住宅街が消え一面田園風景が広がってきました。初夏には水の張った水田の間を列車が走る光景が見れるのでしょう!
また遠くには弥彦神社を有する弥彦山が見えてきました。
内野駅周辺まで住宅街が広がりその先では田園地帯が広がるのを見ると、内野駅に始発・終着とする列車が多数設定されていることがわかりますね。
4つの方面に分かれる 吉田駅に到着
12時24分、新潟駅から乗ってきた列車の終点 吉田駅に到着。この吉田駅は越後線と弥彦線の2路線、4方向へ向かう拠点駅。
越後線はこの先、運行本数がとても少なくなる区間になります。
今回は、柏崎駅行き列車に8分の接続で乗り換えることができましたが、時間を間違えると2時間待ちなんてことも・・・。
4つの方面に線路が出ているので駅の案内板は「X字」のような表示に。
吉田駅からはE129系普通「柏崎行き」に乗車。再びE129系に乗車ですが車両数は6両から2両へ少なくなりました・・・。
12時32分、時刻通り吉田駅を出発。
吉田駅を出発すると進行方向右側に弥彦線が分かれていきました。
本数の減る越後線区間
吉田駅出発後はしばらく越後平野の田園風景広がる中を走り抜けていきます。新潟駅~吉田駅間と異なり線路の敷設状況が悪いのか電車が揺れる揺れる!
定尺レールを使用しているので継ぎ目を通る際、「ガタンゴトン」とローカル線らしい雰囲気を感じさせてくれます。
分水駅を出ると信濃川から分かれた「大河津分水路」を渡ります。越後平野を水害から守るために建設された水路で新潟駅出発後に見た「関谷分水路」と合わせて、信濃川の豊富な水量を感じられるところですね!
窓に加工がされているので少し色がついて見えるのが残念なところ・・・。
出雲崎駅から先はこれまでの田園景色と異なり、周囲には森が広がります。
運行本数が少なくなったため上下列車を交換する必要が少なくなり途中駅の多くが棒線駅になっていました。
刈羽駅に到着。ここは東京電力の原子力発電所 柏崎刈羽原子力発電所の最寄り駅。
かつては対向列車との交換設備があるえきでしたが、現在は1面1線の無人駅。ここまで来ると終点の柏崎駅まであと少し!
終点 柏崎駅に到着
東柏崎駅まで来るとここまでの田園風景から住宅が増えてきました。
柏崎駅到着手前で進行方向左側より信越本線と合流。
13時41分、吉田駅を出発して1時間9分、新潟からだと2時間21分で終点の柏崎駅に到着。
柏崎駅では頭端式の0番線に入線。乗ってきた列車は折り返し吉田行き普通列車になります。
最後に
今回は新潟県の南側を縦断するローカル線 越後線全線の乗車記でした。
全区間新潟県内にある路線ですが、新潟駅~吉田駅と吉田駅~柏崎駅で大きく輸送形態が変わる特徴のある路線でした。
沿線の風景は住宅街~田園風景と地方ローカル線というところです。
もし全区間乗り通すのであれば、水田に水を張ったばかりの初夏、稲が実った晩夏~初秋、雪が降り積もり一面白くなる冬に乗ると沿線の景色を楽しむことができるのかなと思いました。
機会があれば季節にあわせて乗りに行ってみてはいかがでしょうか。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。