みなさんこんにちは、tomotabitripです。
今回は山形駅と左沢駅を結び山形県内で完結するローカル線 左沢線の乗車記になります。左沢(あてらざわ)なんて初見ではなかなか読むことのできない難読文字も特徴です。
左沢(あてらざわ)線とは
左沢線は北山形駅と左沢駅までの24.3㎞を結ぶ全線非電化・単線のローカル線です。全列車が山形駅まで乗り入れており山形駅~左沢駅間で運行されています。
「フルーツライン」の愛称が付けられており、フルーツライン左沢線なんて記載されているものもあるようです。
左沢線(特に山形駅~寒河江駅間)では学生の利用が多く、日中は2両編成で運行されていますが、通学ラッシュ時には6両まで増結され運行されることも。
普通列車の気動車で6両編成の長編成はなかなか見れないので貴重です!
使用車両
左沢線で使用されている車両はキハ101形気動車で、左沢線専用の車両です。
キハ100形をベースにしつつ、朝夕の混雑に備えて座席はオールロングシート、運行距離も比較的短いとのことでトイレは省略されています。
まるで首都圏の通勤電車のよう・・・。
車体側面には「FRUITS LINER」の文字が書かれています。
左沢線乗車記
出発は山形駅から
奥羽本線、仙山線、山形新幹線が乗り入れる山形駅から出発です。
使用車両はキハ101形気動車2両編成。
朝の通学ラッシュ時間帯は6両編成での運行もあるようですが、日中は基本的に2両編成での運行になります。
キハ101形の6両編成での運行も見てみたいところ…。
車体側面の行先表示器はフルカラーLED化され、左沢行きの時には左沢線の車両が描かれていました。
列車は時刻通り山形駅を出発。
一つ隣の北山形駅までは奥羽本線区間を走ります。
山形駅を出発して4分、ポイントを渡り転線しながら北山形駅に到着。
北山形駅からは左にカーブしながら奥羽本線と別れます。
元々北山形駅は左沢線の駅として開業後、奥羽本線にも駅が建設された経緯があり、奥羽本線と左沢線のホームは離れ「Y字」のような特徴的な駅となっています。
沿線は一面に真っ白に積もった雪と遠くに見える雪をかぶった奥羽山脈の山々の姿。
羽前長崎駅と南寒河江駅の間に最上川にかかる最上川橋梁を渡ります。
この最上川橋梁の歴史は古く、フラワー長井線の最上川橋梁と合わせて現在使用されている国内最古の鉄道橋で明治時代に作られたもので、近代化産業遺産として選定されました。
元々、左沢線建設のために作られたわけではなく、以下の路線から移設され、
・羽前長崎側3連は、明治38年(1905年)に架設された筑豊本線遠賀川橋梁から移設
・南寒河江側5連は、明治19年(1886年)に架設された東海道本線初代木曽川橋梁から移設
大正10年(1921年)に竣工しました。
寒河江(さがえ)駅到着
12時23分、山形駅を出発して37分 寒河江駅に到着。
寒河江駅の駅名標は普通のJRの駅名標の他、さくらんぼを模したかわいい駅名標もありました。
寒河江(さがえ)という読み方もなかなかの難読文字に入るのではないでしょうか。
寒河江駅は左沢線の中心駅。
当駅を始発・終着する列車の設定や列車の増解結が行われたりしています。
寒河江駅でほとんどの乗客が降りてしまい、ほぼ満席だった車内には数名の乗客が残るだけに・・・
左沢駅の一つ隣の柴橋駅に到着。
待合室の屋根の上に積もる雪の高さが雪深さを物語っています。
柴橋駅~左沢駅間では車窓から最上川が見えます。
最上川が大きくカーブするところを高台から見下ろすような感じになり、景色がよかったのでぜひ見過ごさないように!
終点 左沢駅到着
12時37分、山形駅を出発して42分 終点の左沢駅に到着。
列車は折り返し12時54分発の山形行きとなります。
雪に埋もれていますが、線路には車止めが設置され行き止まり。
左沢駅にも通常の駅名標の他、左沢駅のある大江町の特産品のラ・フランスを模した大きな駅名標が設置されていました。
駅舎は大江町交流ステーションとの合築で建物内には売店や展示ホールが併設しています。
12時54分発山形行きの列車で戻ります。これを逃すと16時15分まで列車がないので大変なことに。
側面の行先表示器には山形行きの場合には山形新幹線の絵が出ていました。
この後は、再び山形行き左沢線に乗り山形へ戻りました。
最後に
今回は山形県内で完結するローカル線の左沢線の乗車記でした。
山形・北山形駅からしか乗り継ぎはできないので、少し大変なとことはありますが、オールロングシートのキハ101形車両や朝ラッシュ時は最大6両編成での運行、寒河江、左沢といった難読文字を有する特徴的のある路線でしたのでぜひ乗ってみてはいかがでしょうか。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。