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【2024年春のダイヤ改正】北陸新幹線延伸だけではない!JR各社で新車導入・増発・減便さまざまな動きが起こりそう!

2023年12月18日

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みなさんこんにちは、tomotabitripです。

2023年12月15日、JR各社より2024年3月に行われるダイヤ改正について発表がありました。

今回の春のダイヤ改正では目玉ともいうべき北陸新幹線の敦賀延伸の他、山形新幹線へのE8系の導入、臨時列車に格下げされていた列車の定期復活、自由席の廃止と全sh指定席化などJR各社で新規投入・増発する列車、定期運用から引退する車両など様々な動きがありそうです。

JR各社からの発表について

JR各社からのダイヤ改正の発表は以下の通りです。(2023年12月16日時点)

JR北海道

エアポート快速の改正

新千歳空港〜札幌・小樽を結ぶエアポート快速の増発・停車駅変更が行われます。

主な改正点は以下の通りです。

  • 日中時間帯(9〜16時)は特別快速1本・快速3本・区間快速2本の毎時6本運転
  • 特別快速・快速・区間快速は全て「先発・先着」を原則とし追い抜きはしない
  • 特別快速1本と快速1本の毎時2本が小樽直通
  • 区間快速は北広島〜新千歳空港間の各駅に停車
  • 新千歳空港19・23時台に特別快速「エアポート」を新設

今まで早朝・深夜帯にしかなかった特別快速「エアポート」が日中にも運転されるようになります。

引用:2024年JR北海道プレスリリースより

今まで22:53の快速「エアポート」が最終でしたが、この後ろに23:21発の特別快速「エアポート」が運行されます。これにより新千歳空港に到着する最終の飛行機からも乗り継ぐことができ、さらに、南千歳からは苫小牧行き、札幌では岩見沢行き、あいの里公園行きにそれぞれ接続できるようになります。

JR北海道プレスリリースより

札幌〜小樽間の快速エアポートでは桑園の停車手稲〜小樽間全ての駅に停車となり、特別快速だと手稲の次は小樽築港まで通過する現状の快速エアポートと同じ停車駅になります。

737系電車を函館本線に導入、721系の置き換え

室蘭本線の苫小牧〜室蘭間に導入されたワンマン運転可能な737系電車が函館本線の岩見沢〜旭川間に導入されます。これにより同区間の721系電車やキハ40形普通列車を置き換えと、岩見沢〜滝川間でワンマン運転が開始されます。

この置き換えによりキハ40形で運行されていた滝川発旭川行き普通列車では最大14分も所要時間が早くなります。

下り滝川旭川所要時間
現行6:33発7:29着56分
改正後6:45発7:27着42分

737系はロングシート車なので転換クロスシートが好きな人にとっては残念な変更になるかもしれませんね。

石北本線・釧網線にH100形を導入

徐々に運行範囲が少なくなってきたキハ40形

少しずつ増備が進んでいたH100形気動車がついに石北本線、釧網線に導入され全てのキハ40形・54形を置き換えるとのことです。

【石北本線】
・上川〜網走間の全てをH100形に置き換え
・キハ40形と比べて、留辺蘂〜北見間で最大6分、北見〜網走間で最大9分速達化
・旭川〜北見間の快速「きたみ」を1両から2両へ増車

【釧網線】
・網走〜釧路間の全てをH100形に置き換え
・釧路発網走行き「しれとこ摩周号」で車窓が楽しめる区間の減速運転の実施

引用:JR北海道プレスリリースより

今回の石北本線・釧網線へのH100形の導入でJR北海道の多くの路線でH100形が走るようになりました。また一部ではありますが函館線にもH100形が導入され札幌駅まで運転されるようです。

非電化区間でキハ40形・54形が残るのは根室本線の滝川〜富良野・釧路〜根室間、宗谷本線の名寄〜稚内間、函館本線の函館〜長万部間となりました。国鉄時代より続いてきたキハ40形・54形気動車の時代も終わりが近づいているようです。

JR東日本

北陸新幹線の敦賀延伸

2024年3月のダイヤ改正後より北陸新幹線が敦賀まで延伸され、東京〜敦賀間を速達タイプの「かがやき」は朝夕を中心に9往復運行、停車タイプの「はくたか」は日中に5往復が運行される予定です。

【最速達列車】
下り:かがやき503号 東京(7:20発)→敦賀(10:28着)
上り:かがやき514号 敦賀(17:13発)→東京(20:23着)
途中停車駅:大宮、長野、富山、金沢、福井、敦賀

1日1往復の最速達タイプの「かがやき」では東京〜敦賀間を3時間8分〜3時間10分で結び、東京から福井・敦賀までの所要時間がそれぞれ36分・50分程度短縮されるのでよりアクセスしやすくなりそうです。また東京から直通する「はくたか」は金沢〜敦賀間は各駅停車になり、新規開業した区間へのアクセスを担います。

山形新幹線にE8系の導入

引用:JR東日本プレスより

E3系が活躍する山形新幹線にも新たにE8系新幹線が導入されます。これにより一部の列車で宇都宮〜福島間の最高速度を275km/hから300km /hに上がり、所要時間の短縮が図られます。

【最速達列車】
下り:つばさ131号 東京(9:24発)→新庄(12:31着)
上り:つばさ124号 山形(7:12発)→東京(9:35着)
新幹線内途中停車駅:大宮、福島

【E8系で運転する列車】
下り:つばさ131号 東京(9:24発)→新庄(12:31着)
   つばさ149号 東京(17:00発)→山形(19:45着)
   つばさ149号 東京(19:16発)→新庄(22:45着)

上り:つばさ122号 新庄(5:40発)→東京(9:12着)
   つばさ124号 山形(7:12発)→東京(9:35着)
   つばさ144号 新庄(13:18発)→東京(16:48着)

*つばさ131号、122号、124号はE8系で運転しますが、車両運用の都合でE3系で運転する場合があります。

このE8系の導入・最高速度の引き上げにより東京〜福島間に併結される「やまびこ号」もE2系からE5系・H5系に変更されるでしょう。

255系が定期列車からの引退

今回のダイヤ改正で房総特急が大きく変わります。

東京〜銚子までを結ぶ特急「しおさい」に、E259系を投入するほか、特急「わかしお」「さざなみ」は全てE257系5両での運転に変更されます。
これにより5編成ある255系は全て定期列車の運用から引退となります。

列車名現行改正後
しおさい255系 9両
E257系 10両
E259系 6両
E257系 5両
わかしお255系 9両
E257系 5両
E257系 10両
E257系 5両
さざなみ255系 9両
E257系 10両
E257系 5両

E259系では全面・側面に「N'EX」と書かれていたのを、2023年から始まったリニューアルで「SERIES E259」へ変更となっていました。成田エクスプレス以外の導入を想定してのデザイン変更と噂されていたのが現実となりました。

【255系特急しおさい1号の乗車記はこちらをご覧ください】

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【特急しおさい 1号】東京と銚子を結ぶ255系特急の旅(東京→銚子)

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スーパーつがるの誕生

奥羽本線を走り秋田〜青森を結ぶ特急「つがる」の停車駅を見直され所要時間が短縮されます。それに合わせて名称も1往復が「スーパーつがる」に変更となります。

最近のJRでは「スーパー」の名称ははことごとく外されてきたので、ここにきて復活という珍しい展開でした。

名称変更は以下の通り。

現行改正後
つがる1号つがる41号
つがる3号スーパーつがる1号
つがる5号つがる43号
つがる2号つがる42号
つがる4号スーパーつがる2号
つがる6号つがる44号

【スーパーつがる時刻・停車駅】
・スーパーつがる1号:秋田(12:49発)→青森(15:20着)11分短縮
・スーパーつがる2号:青森(12:40発)→秋田(15:12着)14分短縮
途中停車駅:東能代、鷹ノ巣、大館、大鰐温泉、弘前、新青森

【E751系特急つがる号の乗車記はこちらをご覧ください】

【特急つがる】1日3往復 本州最北 秋田と青森を結ぶ特急(青森→秋田)

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八王子発着の成田エクスプレスが廃止

早朝・深夜帯に八王子〜成田空港間を結んでいた中央線直通の成田エクスプレスが新宿駅発着になり、中央線への乗り入れを取り止めます。少し前までは河口湖や高尾まで乗り入れていてた成田エクスプレスもついに中央線から撤退という結果になりました。

下り八王子発新宿発成田空港着
現行成田エクスプレス3号5:556:347:58
成田エクスプレス7号6:287:078:37
改正後成田エクスプレス3号6:347:58
成田エクスプレス7号7:078:37
上り成田空港発新宿着八王子着
現行成田エクスプレス50号19:4821:1922:00
成田エクスプレス52号20:4422:1022:50
改正後成田エクスプレス50号19:4921:18
成田エクスプレス52号20:4422:09

朝の通勤ラッシュの時間帯に座って移動できる特急列車はとても便利だったのに残念でした。

【八王子始発 特急成田エクスプレス号の乗車記はこちらをご覧ください】

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JR東海

のぞみの増発・最終列車の繰り下げを実施

JR東海では早朝・夜間帯の臨時「のぞみ」の増発、最終列車の繰り下げ、運転区間の延長が行われます。

【最終列車の繰り下げ】
臨時のぞみ488号 新大阪(21:30発)→東京(23:51着)

現行では「のぞみ64号」新大阪(21:24発)→東京(23:45着)が最終列車ですが、この6分後に東京行きの最終列車が増設されます。繁忙期では最終の「のぞみ64号」が非常に混雑することは有名で、全車指定席になった場合に乗れなくなった人の救済措置でもあるのでしょう。

【新横浜発博多行きが新設】
臨時のぞみ97号 新横浜(6:03発)→博多(10:40着)
*新大阪行きで運転する日は「のぞみ497号」で運行
*新大阪から先の途中停車駅:新神戸・岡山・広島・新山口・小倉

2023年3月のダイヤ改正で相鉄新横浜線・東急新横浜線の開業に合わせて新設した、新横浜始発新大阪行きの臨時「のぞみ」を連休初日などの繁忙期に博多行きとして運転します。通常通り新大阪行きとなる場合には列車番号が変わるというのも面白いところですね。

特急「しらさぎ」は名古屋〜敦賀間の運転に変更

北陸新幹線の敦賀延伸に伴い、名古屋発着する特急「しらさぎ」の運転区間が名古屋〜敦賀間に短縮されます。

また、自由席を廃止し全車指定席での運行になります

JR西日本

北陸新幹線の延伸・速達タイプの「つるぎ」が誕生

引用:西日本プレスリリースより

北陸新幹線の敦賀延伸に伴い主な変更点は以下の通り。

・サンダーバードの運転区間を大坂〜敦賀に変更・全車指定席化
・しらさぎの運転区間を名古屋・米原〜敦賀に変更・全車指定席化
・つるぎの運転区間を敦賀〜金沢・富山に変更
・速達型「つるぎ」の誕生

北陸新幹線開業に伴い、中京圏・関西圏と北陸を結んでいた特急「しらさぎ」「サンダーバード」は運転区間が敦賀までとなり、敦賀から先は主に「つるぎ」に乗り換えるダイヤとなります。「しらさぎ」「サンダーバード」の本数はほぼ維持されますが、乗り換えが必要なるのは少し手間に感じるかもしれませんね。

敦賀延伸に伴い、これまで富山〜金沢間でしか運転されていなかった「つるぎ」が富山・金沢〜敦賀で運転され、速達タイプ・各駅停車タイプが設定されます。

引用:西日本プレスリリースより

25往復あるうち、9往復が速達タイプ、残りの16往復が各駅停車タイプなので敦賀・福井・金沢以外で降りる場合には乗る列車に気をつける必要がありそうです。

特急「やくも」に273系が導入・新幹線との乗り継ぎを見直し

引用:JR西日本プレスリリースより

岡山〜出雲市を結ぶ特急「やくも」では2024年4月6日より新型車両の273系が導入されます。6月までに順次置き換えが行われ、定期運行から381系が引退する予定となりました。

4月6日から新型車両の273系で運転する列車は以下の通りです。

引用:JR西日本プレスリリースより

この他にもダイヤ改正では以下の点で変更があります。

・新幹線との接続の見直し
・臨時列車を毎日運行に変更し、1日15往復体制に
・全車指定席化

特急「スーパーはくと」のダイヤ見直し

京都・大阪〜鳥取・倉吉間を結ぶスーパーはくとでは以下の点で変更があります。

・大阪〜鳥取間で1往復増発
・京都〜大阪間、鳥取〜倉吉間の運転区間の見直し
・全車指定席化
・姫路駅での新幹線乗り継ぎ時間の見直し

現行(下り)改正後(下り)
列車名運行区間列車名運行区間
スーパーはくと1号京都〜倉吉スーパーはくと1号京都〜倉吉
スーパーはくと3号京都〜倉吉スーパーはくと3号京都〜倉吉
スーパーはくと5号京都〜倉吉スーパーはくと5号大阪〜倉吉
スーパーはくと7号京都〜倉吉スーパーはくと7号大阪〜倉吉
スーパーはくと9号京都〜鳥取スーパーはくと9号大阪〜鳥取
スーパーはくと11号京都〜倉吉スーパーはくと11号大阪〜鳥取
スーパーはくと13号京都〜鳥取スーパーはくと13号大阪〜倉吉
スーパーはくと15号京都〜鳥取
現行(上り)改正後(上り)
列車名運行区間列車名運行区間
スーパーはくと2号倉吉〜京都スーパーはくと2号倉吉〜大坂
スーパーはくと4号倉吉〜京都スーパーはくと4号倉吉〜大坂
スーパーはくと6号倉吉〜京都スーパーはくと6号鳥取〜大坂
スーパーはくと8号倉吉〜京都スーパーはくと8号倉吉〜大坂
スーパーはくと10号倉吉〜京都スーパーはくと10号倉吉〜大坂
スーパーはくと12号倉吉〜京都スーパーはくと12号倉吉〜大坂
スーパーはくと14号鳥取〜京都スーパーはくと14号倉吉〜京都
スーパーはくと16号鳥取〜京都

毎日運転の臨時列車として「スーパーはくと10号・13号」の1往復が増発され毎日8往復運転体制になります。一方で現行では「スーパーはくと13号」を除く全ての列車が京都〜倉吉間で運転されていますが、改正後は多くの列車が大阪駅発着となり京都〜大坂間の運転が取りやめになります。それに伴い京都〜倉吉間を運行する列車は「スーパーはくと1・3・14号」だけになります。

最後に

今回は2024年3月16日に実施されるJR各社のダイヤ改正について個人的に気になる内容についてお届けしました。

2024年のダイヤ改正では新路線開業や新しい車両の導入・既存車両の引退などの他、旅行需要の回復に伴い臨時列車に格下げされていた列車が定期列車に戻されたり、最終列車の増発や運行区間の延長などJR各社ともに話題豊富なダイヤ改正になりそうです。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

  • この記事を書いた人

tomotabi

北斗星の旅をきっかけに旅行好きになり鉄道・飛行機旅へ| 鉄道乗車記|飛行機の搭乗記|ホテルの宿泊記|お得なきっぷ|を中心に記事を書いています|

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