みなさんこんにちは、tomotabitripです。
今回は、2026年冬に2日間限定で札幌〜旭川間を富良野経由で運行された、臨時特急「雪のはまなす号」の乗車記をお届けします。
札幌〜旭川間を結ぶ定期特急「ライラック」「カムイ」とは異なり、根室本線・富良野線を経由する内陸ルートを走るのが大きな特徴です。
雪のはまなす号とは

「雪のはまなす号」は、2026年冬に2日間限定で運転された臨時特急列車です。
観光列車としての側面を持つ一方で、根室本線を含む内陸ルートにおける輸送需要を検証する目的もあわせ持っています。
2025年には、札幌〜富良野駅間を旭川経由で結ぶ臨時特急「冬のラベンダー号」が同じく2日間限定で運転されましたが、今回はそれとは異なるルートを設定し、別の角度から利用状況の調査が行われる形となります。
今回の臨時列車の利用状況次第では、将来的に冬季における定期的な直通列車の設定可否が検討される可能性もありそうです。
運転日・運転区間
- 運転日:2026年1月31日(土)・2月1日(日)
- 運転区間:札幌〜富良野〜旭川
(函館本線・根室本線・富良野線経由)
今回の運転は札幌〜旭川間に1日1往復で2日間の設定です。
停車駅・ダイヤ概要
| 下り(旭川行き) | 上り(札幌行き) | |
|---|---|---|
| 札幌 | 7:41 発 | 17:22 着 |
| 滝川 | 8:44 着 8:44 発 | 16:19 着 16:19 発 |
| 赤平 | 8:56 着 8:57 発 | 16:06 着 16:06 発 |
| 芦別 | 9:10 着 9:11 発 | 15:52 着 15:53 発 |
| 富良野 | 9:42 着 9:47 発 | 15:12 着 15:24 発 |
| 美瑛 | 10:16 着 10:17 発 | 14:32 着 14:41 発 |
| 旭川 | 10:38 着 | 14:06 発 |
※ 途中の富良野駅で進行方向が変わります。
使用車両|261系5000代「はまなす」編成
使用車両は 261系5000番台「はまなす」編成。
4両編成で1号車がフリースペース、2〜4号車が普通車指定席になります。
車内イベント|地域による「おもてなし」

下り列車(旭川行き)の滝川→富良野駅間では沿線自治体による地域のお菓子配布(滝川市、赤平市、芦別市、富良野市)が予定されています。
きっぷ・料金について
「雪のはまなす号」では通常料金のほか、えきねっと限定で 「特急トクだ値1」 が設定されます。
| 設定区間 | 特急トクだ値1 (30%OFF) | 運賃+指定席特急料金 |
|---|---|---|
| 札幌〜富良野 | おとな 3,800円 こども 1,890円 | おとな 5,440円 こども 2,720円 |
| 札幌〜美瑛 | おとな 4,680円 こども 2,330円 | おとな 6,690円 こども 3,340円 |
| 札幌〜旭川 | おとな 4,990円 こども 2,490円 | おとな 7,130円 こども 3,560円 |
※「特急トクだ値1」は片道乗車券+指定席特急券のセット価格です。
雪のはまなす号 乗車記|札幌〜旭川(富良野経由)
大雪に包まれた札幌駅から旅は始まる

今回の旅の出発地は札幌駅。
数日前から降り続いた大雪の影響で、札幌圏のJR線はダイヤが大きく乱れていました。そのため、今回乗車する「雪のはまなす号」が本当に運行されるのか、正直なところ不安もありましたが、無事に運転されることが確認でき、まずは一安心です。

少し早めに札幌駅9番線ホームへ。案内板にはしっかりと「臨時特急 雪のはまなす号」の表示が出ていました。途中停車駅は赤平・芦別・富良野・美瑛と、札幌発着の特急列車としてはかなり珍しい顔ぶれです。

7時24分、列車到着のアナウンスとともに、苗穂方面からキハ261系「はまなす」編成が姿を現しました。


今回の「雪のはまなす号」では、専用のヘッドマークや側面の案内表示が用意されており、2日間限定の臨時列車ながら、かなり力の入った運行であることが伝わってきます。
雪による遅延を抱えつつ札幌を出発

この日も大雪の影響で、新札幌駅付近では列車が雪のため動けなくなるトラブルが発生しており、札幌駅を発着する列車には遅延が出始めていました。
7時53分、「雪のはまなす号」は定刻より11分遅れで札幌駅を出発。

平和駅を通過して千歳線と分かれたあともなかなかスピードが上がりません。先行する岩見沢行き普通列車を追い越さない運転が行われてるとのことでした。
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車窓には雪で覆われた夕張川が流れます。川面は雪に覆われ、流れているのか凍っているのか分からない状態です。
北海道の厳冬期らしい光景が広がります。

岩見沢駅を通過。
先行していた普通列車をようやく追い越すと、本来の特急列車らしい高速運転が始まります。床下からはディーゼルエンジンの力強い回転音を感じられました。
滝川駅で函館本線から根室本線へ

岩見沢駅を過ぎると、空は一面灰色の雲に覆われ、次第に雪も強くなってきました。隣町に移動しただけで天候が大きく変わるのは、広い北海道ならではです。列車は雪を巻き上げながら北へと進みます。

9時00分、最初の停車駅である滝川駅に到着。遅れは回復せず、16分遅れでの到着となりました。
ここから列車は函館本線を離れ、根室本線へと進路を変えます。かつては滝川駅から富良野駅を経由し、帯広・釧路方面まで線路がつながっていましたが、現在では富良野駅〜新得駅間は分断され、地域輸送を担うローカル線となっています。
今回の「雪のはまなす号」は、この根室本線・富良野線をどのように活用できるかを検証する目的も兼ねた運行とされています。
特急が走るローカル線区間

滝川駅を16分遅れで出発し、ポイントを渡って根室本線へ。
この先の区間は定期特急列車の運行はなく、臨時の「フラノラベンダーエクスプレス」のみが特急列車として走っています。
2025年3月に廃駅となった旧東滝川駅(現・東滝川信号場)を通過。元駅舎だった建物や交換設備が残り、かつての役割を静かに物語っていました。

空知川を渡ると、水面にはしっかりと氷が張っている様子が見えました。
炭鉱の街、赤平・芦別を経て富良野へ


9時14分、赤平駅に停車。
赤平駅への特急列車停車は、おそらく初めてではないでしょうか。ホームの向こう側には、かつて使われていた広い敷地や、今は使われなくなった入換信号機などが立ち並んでいます。

赤平駅を出発すると、まるで水墨画のような景色の中を進みます。
降ってくる雪も大きくなり、車外の過酷な環境を感じながら流れる景色を眺めていました。

9時29分、芦別駅に停車。
芦別駅には臨時特急フラノラベンダーエクスプレスも停車するため、季節限定ではありますが特急列車が定期的に停車する駅です。
赤平と同様、芦別も炭鉱の街として栄えました。駅前には採掘で出た不要な岩を積み上げた「ずりやま」があり、日本一の階段(777段)を持つ人工の山として観光スポットにもなっています。
芦別駅を出発すると、空知川に沿って進み、滝里トンネル・島ノ下トンネルという約8.4kmに及ぶ長大トンネル区間を抜けて、富良野盆地へと入っていきます。
富良野駅での方向転換

9時59分、富良野駅に到着。
富良野駅では進行方向が変わるため、車内アナウンスで譲り合って座席の向きを変更するよう案内がありました。
本来であれば富良野駅では5分間の停車時間が設けられていましたが、すでに17分遅れで到着していたこともあり、乗降終了とともに出発となりました。
ホーム上で撮影していた乗客も、すぐに車内に戻るようアナウンスがありました。

列車は進行方向を変え、根室本線から富良野線へと進みます。富良野駅を出ると、左側にこれまで走ってきた根室本線が別れていく様子が見えました。
富良野線を特急車両で駆け抜ける

足元からは短尺レールの「ガタンゴトン」という小気味良い音が響きます。


富良野線は基本的に普通列車のみが運行される路線です。そんな路線を特急車両に乗り、普段は停車する駅を次々と通過していくのは不思議な感覚でした。

10時32分、最後の途中停車駅である美瑛駅に停車。美瑛は青い池やパッチワークの丘など、観光地として有名な場所です。

美瑛駅を出ると、次はいよいよ終点の旭川駅です。途中の駅はすべて通過し、神楽岡駅を過ぎると高架線を駆け上がり、忠別川を渡って旭川駅へと滑り込みました。
終点・旭川駅に到着

10時53分、定刻より15分遅れで「雪のはまなす号」は終点の旭川駅に到着しました。到着ホームは富良野線の一番端、1番線でした。
列車は到着後、すべての乗客の降車を確認すると、早々に稚内方面へと回送されていきました。
まとめ|【乗車記】臨時特急「雪のはまなす号」に乗る|大雪の札幌から富良野経由で旭川へ
今回は、「【乗車記】臨時特急「雪のはまなす号」に乗る|大雪の札幌から富良野経由で旭川へ」についてお届けしました。
大雪の影響で遅延は発生したものの、普段は特急列車が走らない根室本線や富良野線を「はまなす編成」の特急車両で走るという、貴重な体験ができた旅となりました。
2日間限定の運行という条件もあったとは思いますが、札幌〜富良野間、富良野〜旭川間のいずれも指定席3両は概ね満席での運行でした。冬の富良野へのアクセス手段として、今後は季節臨時列車の設定に加わってもよいのではないでしょうか。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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