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【水郡線】全線乗り通しで3時間越えのローカル線 水郡線の旅!(水戸→郡山)

2021年9月12日

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みなさんこんにちは、tomotabitripです。

今回は茨城県の水戸駅と福島県の郡山駅を結ぶローカル線 水郡線の乗車記をお届けします。

途中には久慈川の作った山間が見せる四季折々の景色が綺麗だったり、日本三大瀑布の一つ「袋田の滝」の最寄り駅もあるような路線です。

 

水郡線とは

路線について

茨城県の水戸駅から福島県の安積永盛駅と途中の上菅谷駅から分岐し常陸太田駅を結ぶ路線です。

登録上は水戸駅~安積永盛駅までですが、安積永盛駅を通る列車は全て郡山駅まで直通運転を行っており、運行上は水戸駅~郡山駅までを走る路線となっています。

水郡線の路線

  • 水戸駅~安積永盛駅(本線 137.5 km)
  • 上菅谷駅~常陸太田駅(支線 9.5 km)

※運行上は水戸駅~郡山駅まで

水郡線は大部分を久慈川に沿って走る路線で「奥久慈清流ライン」の愛称がつけられています。

使用車両・ダイヤについて

使用車両は全ての区間でキハE130系が使用されています。時間帯により1~4両で運行され需要に応じて両数を変えています。

全ての列車は普通列車で運行。

運行本数は水戸駅~上菅谷・常陸大宮駅間では1時間に1~2本程度ありますが、常陸大子駅~郡山駅駅間の運行本数は少なくなり時間帯によっては2~4時間程度間が空くこともあります。

常陸大子駅で系統分離されており水戸駅~常陸大子駅、常陸大子駅~郡山駅間で運行されるされる列車が多く、水戸駅~郡山駅を直通する列車は下り(郡山行き)5本、上り(水戸行き)6本のみになります。

水戸駅~郡山駅間を直通する列車の時刻は以下の通り。

水戸駅発(下り) 郡山駅発(上り)
7:28発→10:50着 6:06発→9:13着
9:23発→12:33着 7:15発→10:47着
13:15発→16:24着 9:18発→12:40着
15:15発→18:28着 13:43発→17:14着
19:12発→22:16着 15:55発→19:07着
18:18発→21:44着

この列車以外では、常陸大子駅で常陸大子駅始発の郡山駅行の列車に乗り継ぐ必要があります。

 

運賃と所要時間

水戸駅から主な駅までの運賃と所要時間はこちら。

区間 運賃 所要時間 距離
水戸~上菅谷 240円 18分 10.1 km
水戸~常陸大宮 510円 33分 23.4 km
水戸~西金 860円 60分 44.1 km
水戸~袋田 990円 69分 51.8 km
水戸~常陸大子 1,170円 76分 55.6 km
水戸~磐城石川 1,980円 141分 105.3 km
水戸~郡山 2,640円 151分 142.4 km

※所要時間については、水戸駅~郡山駅間直通列車を参考しているので、途中乗り換え時間などある場合はより時間がかかります。

水郡線 普通列車 乗車記(水戸→郡山)

水戸駅から出発

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水戸駅までやってきました。

今回乗車するのは9:23発 郡山行きの普通列車です。使用車両はキハE130 系気動車。

前面や側面がカラフルなのとステンレス車体・密着式連結器装備ということもあり気動車には見えない外観です。

水戸駅出発時は4両編成ですが、郡山駅まで直通するのは前寄り1両のみで、後ろ3両は途中の常陸大子駅止まりになるので乗車車両には注意してください!

 

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車内はボックスシートとロングシートが並ぶセミクロスシート。ボックスシートは4人掛けと2人掛けタイプでした。

また車内にはバリアフリータイプのトイレも設置。

 

市街地から山間部へ

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9:23、時刻通り水戸駅を出発。

水戸駅を出発するとすぐに水郡線は左へカーブしながら常磐線と別れます。

別れた後は水戸城のお堀跡を通り抜け那珂川を渡ります。

 

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水戸駅を出発して3分、隣の常陸青柳駅に到着。改札も券売機もないホームだけがある駅。

ここからは住宅地と畑が混在する中を走ります。駅周辺は住宅がありますが駅間は畑が広がる景色。

 

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水戸駅を出発して17分、常陸太田方面の分岐駅である上菅谷駅に到着です。上菅谷駅の乗降客数は水郡線の中で第3位となっており、乗っていた列車でも降車していく人が多かったです。

 

水戸駅~上菅谷駅間は郡山方面・常陸太田方面の列車が走ることもあり時間帯によっては1~2本/時の運行があります。

 

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水戸駅を出発して33分、水郡線で乗降客数第2位の常陸大宮駅に到着。

簡易Suica精算機が設置されていますが、駅舎を含めレトロな雰囲気の駅でした。

ここで乗っている車両の半分の乗客が降りていき、乗客は大分まばらに。

 

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常陸大宮駅を過ぎると沿線には住宅が減り、林が広がるようになり始めました。

線形が良いためローカル線と言えど平野部では90km/hぐらいの速度で走り抜けるので、なかなか疾走感が味わえます。




久慈川に沿って走る

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山方宿駅辺りから久慈川と並行して走るようになります。

郡山行きの場合は主に進行方向右側に久慈川が見られます。

 

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左右に曲がりながら流れる久慈川を鉄橋で越えていきます。

乗車した時は天気が良かったので景色がとても綺麗でした。

 

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水戸駅から1時間9分、袋田駅に到着。

駅舎は進行方向左側でしたので今回は見れませんでしたが、右側の使われなくなったホームには「ミニ袋田の滝」というのがありました。

 

この袋田駅は日本三名瀑の一つである「袋田の滝」の最寄り駅で、ここからバス・タクシー・徒歩などで行くことができます。

四季折々に魅せてくれる滝とのことですが、滝全体が凍る冬季、葉が色づく紅葉の時期は一度は行ってみたいところです。

 

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袋田駅を出てすぐの鉄橋は見逃せません!

2019年10月の台風で被災した水郡線が、この新たに架けられた第六久慈川橋梁の工事終了をもって2021年3月27日に全線復旧することができました。


 

常陸大子駅で切り離し作業

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水戸駅を出発して1時間16分、常陸大子駅に到着。

常陸大子駅には車両基地が併設されており、当駅を始発・終着とする列車が多数設定されている水郡線の中間の拠点駅です。

 

ここでは当駅止まりになる後ろ3両を切り離す作業を行うため5分間時間があります。

降車する人もいましたが、思いのほか乗車する人もいたことと車両数が4両から1両へ減ることもあり、車内は座席がほぼ全て埋まるほどの乗車となりました。

 

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駅前にはかつて水戸機関区に所属し、水郡線で活躍した蒸気機関車C11 187号機が静態保存されています。列車からだと駅名版や建物に遮られ少ししか見ることができません。

 

茨城県から福島県へ

1両で郡山を目指す水郡線(別日撮影)

10:44、切り離し作業を終え時刻通り常陸大子駅を出発。

 

矢祭駅前には真っ赤な色が特徴な「あゆのつり橋」。

下野宮駅と矢祭山駅の間に茨城県と福島県の県境があり、列車は福島県に入ります。

 

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東館駅で水戸行きの列車との上下列車交換を行います。

福島県に入り磐城石井、磐城塙、磐城棚倉、磐城浅川、磐城石川と駅名に「磐城」と名の付く駅が出てきます。

 

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八溝山地を抜けると再びのどかな田園風景の中を走り抜けます。




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水戸駅を出発し2時間21分、水郡線で乗降客数第4位の磐城石川駅に到着。

この駅では多くの乗降があり、座席はほとんど埋まり立ち客もいるくらいな混雑具合になってきました。

 

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川東駅に到着。

この駅は無人駅ですが、2020年に駅舎がリニューアルされ赤を基調にして、壁はガラス張りとかなりきれいな駅でした。

 

河辺沖駅から川東駅間は阿武隈川に沿って走ります。

 

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磐城守山駅を過ぎると東北新幹線の高架をくぐり、進行方向左側よりやってきた東北本線と合流して安積永盛駅に到着です。

 

終点 郡山駅到着

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水戸駅を出発して3時間10分、列車は郡山駅3番線に到着し水郡線 142.4 kmの普通列車の旅は終わりになります。

 

郡山駅3番線は2、4番線ホームの黒磯方にある切欠き部分にあるので、頭端式ホームのような写真も撮れますよ!

 

最後に

今回は水戸駅と郡山駅を結ぶローカル線 水郡線(奥久慈清流ライン)の乗車記をお届けしました。

久慈川の景色を楽しみながら、全線を一気に乗り通すのも良いですし、途中にある「袋田の滝」などの観光スポットへ立ち寄ってみるのも良いでしょう。

 

乗り通す際は常陸大子駅~郡山駅間は列車の本数が少なくなるので時刻をみて計画立てていくことが必要です!

 

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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