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【仙台直通復活】全線復旧した常磐線 特急ひたち3号 乗車記(上野→仙台)

2020年3月17日

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みなさんこんにちは、tomotabitripです。

2020年3月14日のダイヤ改正で最後の不通区間だった富岡駅~浪江駅間の路線がつながり、9年ぶりに常磐線は上野駅~仙台駅間の全線が開通となりました。

今回は上野駅~仙台駅間全線復旧した常磐線を特急「ひたち3号」に乗車し乗り通してみたのでその様子お届けします。

常磐線とは

©OpenStreetMap contributors

常磐線は上野~仙台駅までを千葉県、茨城県、福島県の太平洋側を経由して結ぶ路線です。上野東京ラインができるまでは上野駅を始発・終着駅としていましたが、2015年の上野東京ラインの開通によりほとんどの列車が品川駅を始発・終着駅としています。

東北本線と並び北へ向かう重要な路線としてさまざまな特急、夜行列車、貨物列車が走る路線でした。現在では夜行列車はありませんが品川〜勝田・高萩・いわき間には30分に1本程度のダイヤで特急が走り、品川〜仙台直通の「ひたち号」が1日3往復設定されるなど頻繁に特急列車が走る路線でもあります。

上野(品川)~仙台まで特急の復活!

常磐線の全線復旧に合わせて、品川駅(上野駅)~仙台駅間を直通する特急列車復活。上下3本ずつ設定されました。運転再開時は「ひたち3号」のみ上野駅発でしたが、その後のダイヤ改正にて品川駅発へと変更されました。

下り(仙台行き)

ひたち3号ひたち13号ひたち21号
品川発7:4312:4516:45
上野発8:0013:0017:00
仙台着12:2817:2521:34

上り(品川行き)

12号ひたち22号ひたち30号
仙台発8:4814:1618:02
上野着13:3518:3722:37
品川着13:5118:5222:52

仙台行き 特急「ひたち3号」乗車記

復旧祝いムードの上野駅

今回の特急「ひたち3号」は上野駅17番線から出発です。

今回の乗車運転再開翌日の乗車でしたので、上野駅では今回の全線開通をとてもお祝いしている感じでした。

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上野駅の16、17番線ホームには、写真のような「つながる常磐線」と題して、上野駅で働く若手社員さんの寄せ書きが掲載されています。

どのコメントも、本当に常磐線全線復旧を喜んでいるように感じました。

懐かしの上野駅16、17番線ホーム

2015年に上野東京ラインが開通する前は、北の玄関口として東北や北陸方面などへ向かう多くの列車のターミナル駅となっていた上野駅地平ホーム。

この地平ホームを発着する特急は数が限られていますが、今回の復旧によって懐かしい表示が出るようになりました。

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今回のダイヤ改正で上野駅を始発とする特急「ひたち3号」仙台行きが復活です。2011年の震災より約9年ぶりに上野駅の在来線ホームに「仙台」の文字が帰ってきました。

本当に懐かしい表示です。

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運行する車両は651系からE657系へと変わりましたが、頭端式の上野駅地平ホームにたたずむ姿はかっこいいです。

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出発を待ちます。

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側面の行先表示器も堂々と「仙台行」の文字が出ています。

常磐線を北上

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上野駅を出発すると柏、土浦駅に停車して水戸駅を目指します。

乗車した日は水戸・偕楽園の梅まつりの期間中だったため偕楽園駅に臨時停車

偕楽園駅を出るとすぐに水戸駅に到着です。

水戸駅到着前には構内では北斗星塗装のEF81が留置されていました。

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勝田駅では先日現役を引退した651系の付属編成4両が留置してありました。最後は普通列車として運用され乗り得列車として走り続けていました。

スーパーひたちとして活躍していた651系の引退によって常磐線の一つ時代の終わりを感じます。この車両は今後はどのようになるのでしょうか(廃車になりました)。

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日立駅が近づくにつれて常磐線は内陸部から沿岸部へ。進行方向右側の車窓には家々の合間から太平洋が見えるようになってきました。

日立駅に到着。この日立駅には海が一望できるカフェが併設されているので日立駅を利用した時は立ち寄ってみてはいかがでしょう。

いわき駅から常磐線は単線区間へ

いわき駅に到着。

「ひたち3、13、12号」以外の「ひたち号」は全ていわき駅を始発・終着にしています。いわき駅以北を走る「ひたち号」は仙台駅発着の1日3往復のみです。

いわき駅を境に常磐線の運行本数が少なくなり線路も複線から単線へ。

真新しい堤防と畑の中を走り抜けます。

広野駅に到着。

最後に復旧した区間 富岡〜浪江

富岡駅に到着。常磐線は復旧しましたが、駅前はまだ盛土があったり重機が動いていたりと復旧作業の真っ最中でした。

つつじが有名であった夜ノ森駅を通過。除染の都合でこの時は切り株だけになっていました。2020年ごろより再生の傾向が見られているとのこと。また満開のつつじが見られるといいですね!

浪江駅に到着。

原ノ町駅に到着 仙台近郊区間内へ

原ノ町駅に到着。常磐線で活躍するE531系の運行区間は品川駅から原ノ町駅まで。原ノ町駅〜仙台駅間は701系やE721系が担当になります。

原ノ町駅はすでに仙台近郊区間内の駅とのこと。上野駅を出発して約3時間30分、仙台が近づいてまいりました。

相馬駅に到着。この先駒ヶ嶺駅〜浜吉田駅間は津波の影響が大きく、常磐線の線路を内陸へ移設し復旧した区間になります。

移設された区間を走る

新地駅手前より常磐線は緩やかに左へカーブし内陸方面へ。ここから移設区間が始まります。

移設区間はほとんどが高架化されていました。

高架化された山下駅を通過。仙台方面からの普通電車とすれ違いました。この形の車両を見ると東北地方に来たなと感じてしまいます。

浜吉田駅手前で元々の線路と合流しました。

逢隈駅を過ぎると全長690mの阿武隈橋梁を渡ります。ここは景色が良かったのでお見逃しなく!

阿武隈橋梁を渡り切ると進行方向左側より東京 日暮里駅で分かれた東北本線と再び合流します。

東北本線と合流

特急「ひたち」は速度を落とし岩沼駅を通過。岩沼駅を過ぎると東北本線を北上します。

長町駅を過ぎるとひたちチャイムとともに終点仙台到着と乗り継ぎのアナウンスが入ります。仙台駅はもう間も無くです。

終点 仙台駅に到着

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上野駅を出発して4時間30分 363.5kmを走り抜け終点の仙台駅に到着。

2011年以前は当たり前にあった特急「ひたち」仙台行きがようやく帰ってきました!

仙台駅でも常磐線の復旧を歓迎!

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ホームの掲示板にも全線開通した常磐線を祝う広告が設置されていました。

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階段の壁には「つながる常磐線」の大きな広告が設置されております。

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柱には、常磐線沿線の観光名所を紹介する広告が設置されていました。

最後に

今回は常磐線全線復翌日の特急「ひたち3号」仙台行きの乗車記をお届けしました。上野駅地平ホームから仙台行きの「ひたち号」が出発するのはとても感慨深いものです。

現在では仙台行きの特急「ひたち号」は全て品川駅を始発として、上野駅高架ホームに発着するようになっています。

東京(品川・上野)〜仙台までの移動に新幹線ではなく特急「ひたち」を利用してみてはいかがでしょうか。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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tomotabi

北斗星の旅をきっかけに旅行好きになり鉄道・飛行機旅へ| 鉄道乗車記|飛行機の搭乗記|ホテルの宿泊記|お得なきっぷ|を中心に記事を書いています|

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