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【1日1往復】金沢を越えて走る特急「サンダーバード17号」グリーン車乗車記(大阪→七尾)

2024年2月20日

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みなさんこんにちは、tomotabitripです。

大阪と金沢を湖西線・北陸本線経由で結ぶ特急「サンダーバード」。その中に1日1往復だけ金沢を越えてのと鉄道の和倉温泉駅までを結ぶ列車があります。

今回はこの大阪と和倉温泉とを結ぶ特急「サンダーバード17号」の乗車記をお届けします。

乗車した時は七尾〜和倉温泉間が運休になっていたため、大阪〜七尾間での運行でした。

本記事の概要

  • 特急「サンダーバード」とは?
  • 金沢を越えるサンダーバード17号乗車記

旅の参考になれば嬉しいです。

特急「サンダーバード」とは

特急「サンダーバード」はJR西日本が運行する特急列車で大阪駅と金沢駅間 267.6kmを東海道線・湖西線・北陸本線経由で結んでいます。
1日1往復だけ金沢駅を越えて、のと鉄道の和倉温泉駅までIRいしかわ鉄道・七尾線を経由し338.6kmを走る列車もあります。

大阪〜和倉温泉を結ぶサンダーバード

大阪と和倉温泉を結ぶサンダーバードは上下1本ずつ運行されており、和倉温泉行きの下りが「サンダーバード17号」、大阪行きの上りが「サンダーバード20号」です。どちらも始発から終点まで乗車すると乗車時間が約4時間とかなりの長時間になります。

それぞれの停車駅と時刻は以下の表の通り。

停車駅サンダーバード17号サンダーバード20号
大阪10:42発14:05着
新大阪10:45着
10:46発
14:00着
14:01発
京都11:09着
11:10発
13:37着
13:38発
敦賀12:01着
12:03発
12:39着
12:41発
鯖江12:16着
12:16発
福井12:33着
12:35発
12:07着
12:08発
芦原温泉12:45着
12:46発
加賀温泉12:56着
12:56発
小松11:40着
11:40発
金沢13:20着
13:27発
11:18着
11:24発
津幡11:04着
11:04発
羽咋14:00着
14:01発
10:38着
10:38発
七尾14:21着
14:24発
10:19着
10:20発
和倉温泉14:30着10:13発

サンダーバードの座席

グリーン車

グリーン車は2+1席の横3列。2列席がA・B席、1列席がC席です。全体的に落ち着いた雰囲気の車内。

シートピッチは1,160mmとかなり広く足を伸ばしてもかなり余裕がありました。
その他に足元にはフットレスト、肘掛け部分にはコンセントまで備わっています。

普通車

普通車は2+2席の横4列。
グリーン車とは異なり青色のモケットで明るい雰囲気の車内です。

サンダーバード17号 乗車記

出発は大阪駅から

特急「サンダーバード」は全列車が大阪駅11番線から出発します。

11番線には「サンダーバード」全列車の停車駅と時刻表があります。毎時1〜2本の運行があり需要の高さが伺えます。
列車によって停車駅が異なるので、金沢駅まで乗車しない場合には停車駅に注意が必要です。

沿線火災で約50分遅延

10:42出発なので、10:32頃に入線予定のはずがなかなか入線してきません。
不思議に思っていると、車庫から大阪駅までの間で起こった沿線火災の影響で動けないとのこと!

しばらく待っていると入線のアナウンスがあり約45分遅れで「サンダーバード17号」が入線。
乗車完了次第出発という慌ただしさの中、大阪駅を出発。

側面の表示には「七尾」の表示。本来であればここが「和倉温泉」となるはずでした。

途中停車駅と時刻の案内は隣の新大阪駅を出発したのち行うとのこと。3分間では間に合わないのでしょう。

大阪駅を出発してあっという間に新大阪駅に到着。

新大阪駅を45分遅れで出発する。出発後「北陸ロマン」曲が流れた後停車駅と到着予想時刻の放送が流れました。

複々線区間を快走

大阪駅から山科駅までの東海道線は複々線区間。特急・新快速などのすれ違い、普通の追い抜きなどがみられます。

長岡京駅を過ぎると進行方向右側にJR西日本吹田総合車両所京都支所が見えると間もなく京都。

京都駅に到着

11:58、49分遅れで京都駅0番線に到着。

京都駅では1本後の「サンダーバード19号ではありません」との車内放送もありました。
ほぼ1時間遅れなのでホームで待っていると迷いますよね。

京都駅を出ると沿線に寺社などをみながら、東に向かってゆっくりと加速していきます。

山科駅から湖西線へ

山科駅を過ぎると東海道線から分かれ長等山トンネル(3075m)に入り、琵琶湖の西岸を走る湖西線へ。

湖西線に入り最初の駅 大津京駅をゆっくりと通過。

湖西線は全線踏切などなく、線形が良いので「サンダーバード」を含め最高速度は130km /h。
のはずですが、遅延の影響なのか堅田駅あたりまでは割とゆっくり走っていました。

湖西線区間では進行方向右側に琵琶湖の姿を遠くに見ることができます。北上するに従ってどんどん琵琶湖に近づいていきます。

近江今津駅では先行する列車を待避させて通過。
この近江今津駅は湖西線の中でも拠点駅の役割があり、多くの列車か始終着とするほか一部の特急列車も停まります。

北陸本線と合流

近江塩津駅到着直前、進行方向右側より琵琶湖東岸を走って米原方面よりやってきた北陸本線と合流。

この近江塩津駅が北陸本線と湖西線の分岐駅で大阪方面に向かう「サンダーバード」、米原方面に向かう「しらさぎ」がここで分かれます。

県境を越え福井県へ

近江塩津駅を過ぎてしばらくすると、深坂峠を越えるための新深坂トンネル(5,173m)に入ります。このトンネルの途中に滋賀県と福井県の県境があり、列車はいよいよ福井県へ。

福井県に入り最初の駅、新疋田駅を通過。

鳩原ループ線

敦賀駅と深坂トンネル間の上り線(近江塩津方面)には急勾配を避けるためのループ線が作られました。このループ線により、上り線の勾配は10‰の抑えられたそうです。

金沢方面に向かう下り線は25‰の下り坂になるのでループ線はありません。大阪・米原方面に向かう列車はこのループ線を走るのでぜひ見てみてください。

敦賀駅に到着

進行方向右側に真新しい高架線が見えてきたら間もなく敦賀駅。

12:57、56分遅れで敦賀駅に到着。

2024年3月16日より、北陸新幹線の金沢駅〜敦賀駅開業に伴い特急「サンダーバード」、「しらさぎ」の終点がこの駅になり、ホームも新幹線高架下に設けられた乗り換え用の場所に移ります。

敦賀駅を出発すると間もなく、木ノ芽峠を越える狭軌の陸上トンネルとしては最長の13,670mの北陸トンネルへ突入。
この北陸トンネルに入る手前に交直切替のデッドセクションがありこの先は交流区間になります。

北陸新幹線と並走

13:30、57分遅れで福井駅に到着。

北陸新幹線は北陸本線よりも内陸部をより直線的に走ります。福井を過ぎると北陸本線と北陸新幹線は距離はありますが並走するような形になります。

開業まで約1ヶ月の線路を試運転中の新幹線を見ることもできました。

小松駅を通過後、進行方向右側に雪をかぶった白山連峰が綺麗でした。

「途中駅」金沢に到着

14:19、金沢駅に到着。
金沢駅ではこの先の七尾線内に6両しか入ることができないため後ろ3両が切り離されます。

通常7分の停車時間があったのですが、今回は分遅れでの到着だったため出発準備が整い次第の出発とのこと。

金沢駅では多くの人が降りていきほぼ満席だったグリーン車も数名を残すのみに。

IRいしかわ鉄道を走る

進行方向右側にJR西日本金沢総合車両所を見ながら金沢駅を出発。

金沢駅から津幡駅までは第三セクターのIRいしかわ鉄道を走行。元々北陸本線だったということもあり線形がよく特急「サンダーバード」も高速で走ります。

津幡駅をゆっくりと通過し七尾線へ。

金沢駅からここまで走ってきたIRいしかわ鉄道が右側に分かれていき、この先特急「サンダーバード」は七尾線を走行。

七尾線は直流、IRいしかわ鉄道は交流なので津幡〜中津幡駅間にはデッドセクションがあり、列車は本日2回目のデッドセクション通過がありました。

単線の七尾線

七尾線は単線なので途中駅で普通列車と行き違いがあります。
今回は高松駅で金沢行き普通列車と行き違い。列車遅延していることもあり、普通列車が先行して出発していきました。

15:03、最後の途中停車駅 羽咋に到着。

終点 七尾駅に到着

15:30、60分遅れで今回の終点七尾駅に到着。
結局大阪駅での沿線火災、七尾線内での対向列車待ち合わせの影響で回復せず終点までやってきました。

本来ならば隣の和倉温泉が終点

「サンダーバード17号」は一駅隣の和倉温泉駅が本来の終点となりますが、地震の影響で不通だったためこの七尾駅まで。

七尾駅到着後、折り返し特急「能登かがり火8号」となり金沢へ戻る列車になります。

最後に

今回は金沢駅を越えて走る特急「サンダーバード17号」の乗車記をお届けしました。

長年に渡り大阪駅と金沢・和倉温泉駅間を結んできた特急「サンダーバード」ですが、2024年3月15日をもってその役目を終え、大阪〜敦賀間に短縮・新幹線接続列車に変わります。

大阪からの金沢・和倉温泉観光に利用してみてはいかがでしょうか。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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