みなさんこんにちは、tomotabitripです。
今回は富山発名古屋行の特急ひだ号のグリーン車を利用して富山から高山までの乗車記になります。
特急ひだ号とは
名古屋(大阪)~高山・飛騨古川・富山間を東海道本線・高山本線経由で走る特急列車です。
使用されているキハ85系は、1989年にこれまで使用されてきたキハ80系の置き換え用として導入されました。
カミンズ社製の高出力のエンジンの導入、線形の改良もあり当時では名古屋~富山間は最速2時間16分に短縮、名古屋~富山間でも1時間10分程度短縮して4時間を切るように短縮されました。
特急ひだ8号乗車記
高架化された富山駅
富山駅の在来線ホームは北陸新幹線の工事に合わせて地上ホームから高架ホームへ変更されました。
高架ホームにやってきた電車はあいの風とやま鉄道の521系電車です。
今回乗車する特急ひだ8号は3番線へ9時47分に直江津方面より回送列車で入線してきました。9時53分に出発となります。
グリーン車の車内
キハ85系のグリーン車は2種類あり、先頭グリーン車のタイプは2+1席の3列掛け、中間車タイプは2+2席の4列掛けとなっています。
「ワイドビューひだ」と名のように側面の窓も大きくなっており、またそれに合わせて座席も通路より一段高いハイデッカー構造となっています。
今回は1番C席の一人掛けの席を利用しました。
この3列掛けのグリーン車の場合AB席2人掛け、C席は1人掛けの席となっています。
グリーン先頭車のシートピッチは125㎝となっており、中間車グリーン車は116㎝、普通車100㎝と比べるととても広くなっています。
グリーン車の車窓
富山駅を定刻通り出発。
隣の切り欠きホームとなっている富山駅2番線に停車している、高山本線の普通列車が停まっていました。
出発後すぐにポイントを通過し、進行方向一番左側にある高山本線の線路へ渡ります。
富山駅を出てすぐに北陸新幹線とあいの風とやま鉄道と並んで神通川を渡ります。
神通川を渡ると高山本線は大きく左にカーブして北陸新幹線とあいの風とやま鉄道と別れ内陸方面へ進んでいきます。
途中駅では普通列車を待たせて通過していきます。
富山駅~高山駅間の最高速度は85㎞/hとなっているので、そこまで高速運転ということとはありませんが、なかなかの速度を出して通過していきます。
東八尾駅を通過して再び神通川を渡ります。
ここら辺まで来ると富山市の縁辺りまで来ており、家はまばらになり田んぼが広がるようになっています。
笹津駅を過ぎると列車はいよいよ神通川に沿って山の合間を走行することになります。
富山駅を出発して35分で猪谷駅に停車。
猪谷駅は山間にある無人駅ですが境界駅(富山駅~猪谷駅間はJR西日本、猪谷~岐阜(名古屋)間はJR東海の管轄)ということで、猪谷駅にて乗務員交代が行われます。
猪谷駅は1930年(昭和5年)の開業時の駅舎のまま使用されているようで、ホームと駅舎を結ぶ構内踏切と合わせて、歴史を感じさせる作りとなっています。
場所によっては本当に川の側を走ります。
横を流れる神通川の水は透き通っており、とてもきれいに見えます。
富山駅を出発して1時間13分、飛騨古川駅に到着。
飛騨古川駅の3番線にはJR東海がキハ85系の置き換え用として2022年より順次導入予定のHC85系が試運転中で停まっていました。
飛騨古川駅は映画「君の名は。」で奥に見える跨線橋から駅を見た風景が描かれていたといういうことで有名になりました。
飛騨古川駅から一駅隣の飛騨国府駅にて富山行きの特急ひだ3号とすれ違いました。
高山駅に到着
富山駅を出発して1時間30分、神通川に沿って山間の路線をトンネルや鉄橋を走ってきた列車は高山駅に到着。
高山駅は高山本線で最大の駅となっており、多くの降車の乗客がみられました。
乗ってきた列車は高山駅より前側に4両の増結を行います。
ホーム上にはすでに連結作業を行う作業員の方が待っていました。
高山駅に到着後、岐阜方面から増結編成となる列車がやってきました。
2、3度の一時停止後に連結。作業員の方が手早くジャンパ栓などをつなぎます。
連結作業が終わると、連結編成側もドアが開き客扱いを行います。
高山駅で富山駅からやってきた3両と高山駅で増結となった4両が連結し、7両編成となって名古屋を目指します。
最後に
富山駅~高山駅までグリーン車の後面展望の乗車記でした。
展望席は窓が大きいのでとても景色が良く、車窓を見るにはとても良かったです。
グリーン車先頭車が連結されている列車の場合、名古屋駅発の下り列車だと岐阜駅~高山・富山駅間では先頭車となり前面展望を楽しむことができます。
キハ85系のグリーン車展望を楽しむなら1番C席がオススメです。C席前の運転室には何もないのでよく景色が見れます。
一方で、1番AB席でも前面展望は見ることができますが、運転席の後ろ側となっていますので、その分少し見える景色は少なくなっています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。