みなさんこんにちは、tomotabitripです。
2019年1月の旅行になります。
今回は日本最北端の監獄「網走監獄」の博物館に行ってみました。
この監獄は現在では使われていませんが、当時の監獄の様子や囚人の生活の様子をそのまま残して公開されています。
網走監獄(博物館)見学スタート!
網走監獄正門
網走監獄の正門は「赤レンガ門」と呼ばれ重厚な感じがします。
正門の左右には小部屋が設けられていて、一方は看守が受付として使い、もう一方は家族などとの面会に使われていました。
さて写真のところに人が立っていると思うでしょう。実はこれ、精巧な人形なんです。
遠目で見ると本当に人が立っているように見えます。
温度計が設置されていますが、気温はびっくりマイナス4℃。
昼間なのにこの気温は寒すぎです。早速、網走監獄が過酷な刑務所だったと想像できます。
庁舎
刑務所管理の重要な建物で、会議室、総務課などがありました。
現在では、様々な資料の展示やお土産屋が入っている建物となっています。
雪でできた監獄!!
冬の季節限定で作られる、雪でできた懲罰房になります。
側面には「入獄」の文字が!!
ここから入って、まるで地懲罰房に入っているかのような記念写真を撮ることができます。
完全にネタですね!!!
釧路地方裁判所網走支部
外観は明治33年から昭和27年まで使われた旧網走区裁判所の外観を再現しています。
中に入ってみると
リアルな裁判の風景がありました。すべて人形で表現されていますがリアルすぎて怖いです。本物のような雰囲気もあるので音を立てることすらためらわれました。
解説を読むと建物中は昭和27年から平成3年まで実際に使われたものを使用しているとのことです。雰囲気出すわけですよ。
舎房及び中央見張所
この建物の特徴は中心から5つの方向に向かって舎房が並びます。この形を五翼放射状房と呼ばれており、網走監獄で特徴的な建物となっています。
中心から広がる舎房の一つです。これが5か所、放射状に広がっています。
中心にあるのがこの監視所になります。
この形はとても効率が良く、中心の見張り所から5か所すべての舎房を見渡すことができるということで設計されました。
実際に中心の見張り場から見ると、すべての場所が見渡すことができました。
舎房の様子
これが舎房の中になります、通路の両側に雑居房、独居房が並びます。
通路の真ん中にあるのが暖房器具になります。それぞれの房には暖房器具はなく通路の暖房がすべてだったようです。
房の中
独居房・雑居房共に中には特に何もありません。
写真のようにトイレですらつい立てなどなかったようです。
懲罰房
この独居房には窓はなく、扉を閉めると真っ暗になるそうです。
懲罰房などと呼ばれ、規則破ったものなどを閉じ込め反省させるために使われていました。
網走監獄の囚人の活躍
北海道開拓を担う
南下政策をとるロシアに備えるため北海道の開拓は急務とされ、その開拓を担ったのが網走監獄にいる囚人たちでした。
中央横断道と呼ばれる札幌-旭川-北見ー網走を結ぶ道路のうち旭川~網走の建設に網走監獄の囚人が駆り出され、過酷な労働環境のため多数の犠牲者を出しながら建設されました。
「たたき起こす」という言葉
建設中の囚人たちは1本の丸太を枕にして寝ていました。疲れ切っている彼らは翌朝なかなか起きてこない。そこで考えられたのが、寝ている丸太をたたいて起こすという方法でした。
「たたき起こす」という言葉の語源はここからきているそうです。
監獄食堂では当時の監獄食も食べれる!!
網走監獄の入り口には「監獄食堂」があります。ここは入館せずに利用することができます。(営業時間が短いので注意が必要です)
ここでは当時の監獄食を再現した「監獄食」を食べることができますので、訪れた際にはぜひ食べてください。
写真は監獄食A「サンマ」です。かなりおいしかったです。
この他にもラーメンやカレーなど定番のご飯もありました。
網走監獄概要
開館時間
・4月1日~7月31日:9:00~17:00
・8月1日~8月16日:9:00~18:00
・8月17日~3月31日:9:00~17:00
監獄食堂 営業時間
・11:00~15:30(ラストオーダー:14:30)
入館料金
・大人:1,100円
・大学・高校生:770円
・小中学生:550円
※インターネット割引券を印刷もしくは携帯・スマートフォン画面で提示すれば10%OFFとなります。(博物館 網走監獄公式HPにあります)
アクセス
JR網走駅から博物館網走監獄まで約4km
・徒歩:約40分
・車:約7分
・バス:約10分
まとめ
網走監獄の様子は実際に行ってみるまで知りませんでした。今回は冬に行ったのでとても寒く、当時はこれよりも寒かったと思うと過酷な環境だったということを思います。
北海道開拓に関する囚人たちの活躍なんて言ってみるまで知りませんでした。
実際に行ってよかったなと思える場所でした。
網走の旅行記になります。ぜひ読んでみてください。