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【代行バス】根室本線を乗り通す旅③ 根室本線バス代行輸送区間(新得→東鹿越)

2021年11月20日

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みなさんこんにちは、tomotabitripです。

滝川から富良野・釧路を経由して道東根室までを結ぶ根室本線。支線を含まなければJR北海道の本線の中で一番距離が長く、その距離はなんと423.1 km。

この根室本線全線を乗り通しますが、その第3弾として新得から東鹿越までの根室本線バス代行区間の乗車記をお届けします。

根室本線の各区間の乗車記のリンクはこちら

根室本線乗車記一覧

根室本線とは

函館本線の滝川駅から富良野・帯広・釧路を経由して道東の根室駅までを結ぶ443.8㎞路線です。支線を含めなければJR北海道の鉄道路線中で最長になります。

昔は函館駅から札幌経由根室駅まで660.8kmを結ぶ長距離特急が運行されていた時期もありましたが、現在の根室本線では大きく以下の区間に分けられて運行されています。

運行系統(2023年時点)

  • 滝川駅~東鹿越駅
  • 東鹿越駅~新得駅(不通・バス代行)
  • 新得駅~釧路駅
  • 釧路駅~根室駅
(引用:© OpenStreetMap contributors)

今回はその中でも2016年8月の台風10号により発生した土砂崩れなどで不通区間となり、バス代行輸送を行っている根室本線の新得~東鹿越間の41.5㎞の乗車記になります。

2024年4月1日富良野駅~新得駅間の廃止が決定しました。

根室本線 バス代行輸送区間 乗車記

新得駅から出発

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新得駅はヨーロッパ風のお洒落な駅舎。

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駅前広場には、25‰の急勾配や全長954mの狩勝トンネル等の難所であった根室本線狩勝峠越えで高温・煤煙の中蒸気機関車に乗務し石炭を投炭していた機関助士(火夫)の像と当時活躍していた9600形蒸気機関車のボイラーの扉の複製が設置されています。

代行バスは1日4本

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根室本線のバス代行輸送は新得駅から出発。根室本線代行バスは1日4本と非常に少ないです。

代行バスはサホロリゾートまでの送迎バスとしての役割も担っているそうです。

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今回乗車する代行バスが到着。

前面には「列車代行」と「東鹿越・富良野方面行き」の表示。

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高速バスなどで使用されそうなバスで移動です。

旧線ルートに沿って狩勝峠越え

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13:57、バスは時刻通り新得駅を出発。狩勝峠を越えて東鹿越駅までの旅の始まりです。今回は進行方向左側の座席を利用。

写真は佐幌川を渡っているときですが、遠くには日高山脈の山々をきれいに見ることができました。

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新得駅をでてしばらくすると左側には蒸気機関車のD51 95号機が静態保存されていました。

国鉄時代に根室本線、函館本線、室蘭本線、歌志内線等で活躍していた蒸気機関車です。

サホロリゾートへのアクセスは良好

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少し山を登り最初の停留所となる十勝サホロリゾートに到着。

新得駅からだとあっという間に到着したので代行バスでの送迎は便利そうです。

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サホロリゾートを出発し、代行バスはさらに狩勝峠を登っていきます。

日本三大車窓だった「狩勝峠」

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しばらく狩勝峠を登ると、標高644mにある「狩勝峠展望台」を通過。ここは展望台として整備されていることもあり、道路横の木々も視界を遮ることなく景色を見渡すことができます。

狩勝峠を鉄道で越えていた際にはその景色から、日本三大車窓の一つとしても選定されていました。

この景色を見たいため左側の座席に座ったので見れて良かったです!

ただし、代行バスの場合展望台では停車しないので見過ごさないように注意が必要です!

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狩勝峠を超えるとバスはゆっくり下っていきます。

根室本線不通区間の駅を巡る

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新得駅を出発して48分、落合駅に到着。

現在は鉄道は走っていないということもあり線路内には雑草が生い茂り上の写真のような様子。

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落合駅を出ると根室本線と並走します。写真の木々の向こうが不通区間の根室本線の線路があります。

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新得駅を出発して59分、幾寅駅に到着。

南富良野町の中心の駅としてかつては急行「狩勝」の停車駅でもありました。

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高倉健主演の「鉄道員(ぽっぽや)」の映画のロケ地として使われており、映画で使われたキハ40形の一部が保存されています。

駅名としては「幾寅駅」ですが、駅舎の看板は映画で使われた架空の駅「幌舞駅」が掲げられていました。

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幾寅駅を出ると根室本線を踏切で渡りますが踏切の遮断棒はすでに撤去済み。

踏切から見れた線路には草が生い茂り、まるで廃線のような光景。列車が来なくなり、整備されないとこうなってしまうのでしょう。

なんとも寂しい光景です・・・。

終点、東鹿越駅到着

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新得駅を出発して1時間7分、代行バスの終点東鹿越駅に到着。

代行バスは東鹿越駅の駅前に停車。この先、富良野・滝川方面へ向かう場合はここから鉄道に乗り換えです。

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乗り換え時間が少しあったので東鹿越駅を探索。待合室の中はきれいに整えられておりベンチと駅ノートなどがありました。

東鹿越駅からは再び根室本線の鉄道旅がはじまります。

代行バスへの接続について(2023年)

新得駅発東鹿越駅行き

新得駅での接続新得駅到着時刻新得発バス時刻東鹿越着東鹿越発
とかち2号(札幌行き)7:16着8:00発9:08着9:16発
おおぞら6号
(札幌行き)
13:32着13:57発15:04着15:12発
おおぞら5号
(釧路行き)
13:47着
おおぞら8号(札幌行き)15:54着16:21発17:29着17:42発
普通(新得行き)15:36着
おおぞら10号
(札幌行き)
18:17着18:37発19:46着19:57発
普通(新得行き)17:53着
とかち5号(帯広行き)17:58着

東鹿越駅発新得行き

東鹿越着東鹿越発新得着新得からの接続
7:17着8:06発9:14着9:21発とかち4号(札幌行き)
9:25発普通(帯広行き)
14:14着15:13発16:21着18:18発 おおぞら10号
(札幌行き)
16:33発 おおぞら7号
(釧路行き)
16:41発 普通(釧路行き)
16:48着17:37発18:46着20:00発 とかち10号
(札幌行き)
18:57発 普通(帯広行き)
19:02着19:54発20:54着21:03発 おおぞら12号
(札幌行き)
21:04発 普通(池田行き)
21:49発 おおぞら11号
(釧路行き)
21:58発 普通(池田行き)

最後に

今回は台風災害によって寸断され、バス代行輸送となってしまった根室本線の新得駅~東鹿越駅間の乗車記をお届けしました。

落合駅~東鹿越駅区間は根室本線と並走するため不通区間の現状見ることができ、現在の運行本数や利用者数を見るとこの区間の復旧は難しいそうでした。

一方で、バス代行輸送となり鉄道で乗り通すことができないのは残念ですが、狩勝峠からの景色を見ることができかつての日本三大車窓に選ばれた景色を見ることができるのは良かったです。

バス代行輸送区間は運行本数が少ないので時刻に注意が必要です。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

  • この記事を書いた人

tomotabi

北斗星の旅をきっかけに旅行好きになり鉄道・飛行機旅へ| 鉄道乗車記|飛行機の搭乗記|ホテルの宿泊記|お得なきっぷ|を中心に記事を書いています|

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