みなさんこんにちは、tomotabitripです。
関西の空の玄関口関西国際空港、世界の航空会社をはじめ国内でのLCCも発着する空港です。
今回はこの関西空港へJR西日本が運行する空港アクセス特急「はるか」の乗車記をお届けします。
旅の参考になれば嬉しいです!
特急「はるか」とは
特急「はるか」はJR西日本が運行する関西空港への空港アクセス特急です。JR線の特性を活かして野洲駅・草津駅・京都駅・新大阪駅・大阪駅・天王寺駅と関西空港を乗り換え無しで結んでいます。
車両は6両基本編成の281系と2020年にデビューした3両付属編成の271系の2種類があり最長6+3の9両編成で運行されています。
チケットレス特急券でお得に乗車
特急「はるか」ではチケットレス特急券を利用することで通常の特急料金よりも安く利用することができます。
1ヶ月前から当日の出発時刻2分前までの予約 | 前日から当日の出発時刻2分前までの予約 | |||
---|---|---|---|---|
駅 | 通常の指定席特急料金 | チケットレス特急券 | eチケットレス特急券 | J-WESTチケットレス |
天王寺 | 1,290円 | 1,090円 | 650円 | 650円 |
大阪 | 1,730円 | 1,530円 | 1,090円 | 750円 |
新大阪 | 1,730円 | 1,530円 | 1,090円 | 750円 |
京都 | 1,730円 | 1,530円 | 1,090円 | 850円 |
* eチケットレス特急券:J-WESTカード会員専用
* J-WESTチケットレス:J-WESTカード会員またはお持ちのクレジットカードで購入可能
乗車するには上記の特急券のほか、乗車券が必要になります。
チケットレス特急券の場合だと最大で通常の指定席料金の半額程度で購入可能になります。
特急「はるか」グリーン車乗車記
関西空港駅から出発
今回の旅は関西空港駅からスタート。
関西空港駅は関西空港ターミナルの国内線出発フロアと直結しているのでとても便利。
関西空港駅3、4番線ホームにやって来ました。1、2番線は南海電鉄用のホームになっていてJR線はこのホームを使用します。
今回は特急「はるか18号」で終点の京都まで乗車します。
11時10分、関西空港駅の引き上げ線より入線して来ました。車体に描かれたハローキティ柄が目を引きますね!
海外からの観光客が最初に乗るであろう列車としてはかなりインパクトがありそうです。
落ち着いた雰囲気のグリーン車
特急「はるか」のグリーン車は1号車にあり、座席は1-2列の横3列配置で全部で30席しかありません。
床はカーベットが敷かれているので高級感あります。
各座席のヘッドレストにはハローキティがデザインされていました。
2列席は上の写真の通り。座席幅も広く座席と座席の間の肘掛けの幅が広いです。
1人用の座席は上の写真の通り。車内が混み合っても一人だけの空間を確保できるのがポイント!
グリーン車の座席はシートピッチが1,160mm。普通車の970mm比べるとかなり広く足を伸ばしてゆったり利用できました。
前の座席にはテーブルはなく、どの座席も肘掛けの中から小さなテーブルを出す形式です。
もちろん足元にはフットレストも備わっていますよ!
車端部にはキャリケースなどの大型の荷物置き場あります。
関西空港駅を出発
11時14分、時刻通り関西空港駅を出発。京都駅まで1時間20分の旅が始まります。
奥の線路には南海電鉄が運行するライバルの特急「ラピート」の姿がありました。
関西空港連絡橋(スカイゲートブリッジ)を渡り関西空港を後にします。
天気が良ければ大阪湾の景色を見れたことでしょう。
りんくうタウン駅を通過。
駅を通過すると南海電鉄の南海空港線の上を超えながら分かれていきます。
天王寺までノンストップ
しばらく高架線を走ったのち、左側にカーブしながら日根野駅で阪和線と合流。日根野駅到着前では進行方向右側に旧日根野電車区の様子を見ることができます。
ゆっくりと日根野駅を通過。ここから特急「はるか」は関西空港線から阪和線を走行します。
鳳駅を高速で通過。進行方向右側では阪和線を走る車両の多くが所属する鳳電車区を通過。
鳳駅では先行する普通「天王寺」行き電車を追い抜きます。
また鳳駅からは一駅だけの「羽衣線」という阪和線の支線があり、南海電鉄の「羽衣駅」近くまで走っています。
阪和線から大阪環状線へ
天王寺駅到着前にポイントを渡り阪和線から大阪環状線に転線。今まで走って来た阪和線を右手に見ながら分かれていきます。
11時48分、関西空港を出発してからノンストップで走り続けた「はるか」は天王寺駅に到着。
ここから先、福島駅あたりまで大阪環状線の電車の間を縫って走ります。
大阪環状線とユニバーサルスタジオ方面に向かうゆめ咲線との分岐駅である西九条駅を通過。
特急「はるか」は西九条駅より大阪環状線から梅田貨物線へ入り、貨物線を走行することになります。そのため、西九条駅通過時もホームのない線路を走っています。
大阪に出来た急勾配区間
福島駅手前よ梅田貨物線は勾配を下りはじめます。大阪環状線はこのまま直進し大阪駅方面へと向かいます。
有名な「浄正橋踏切」をすぎると2023年2月より梅田貨物線の地下化によって新たに建設された地下区間へと入ります。
うめきた地区の再開発のために建設された地下ルートですが、浄正橋踏切〜大阪駅間で最大22.6パーミル、大阪駅〜新大阪駅間で最大23.5パーミルの急勾配が出来てしまいました。特急「はるか」などの電車では特に問題にはなりませんが、一部貨物列車では最後尾に機関車を連結し押してもらう「プッシュプル形式」が必要となる難所となってしまったのは有名な話です。
12時01分、大阪駅近ホームに到着。この「うめきた」の大阪駅ができたことで、これまで新大阪駅などから乗る必要があった特急「はるか」、「くろしお」への利便性はかなり良くなったと思います。
大阪駅を出発し最大23.5パーミルの走り抜け地上に出ると、進行方向右側より地上の大阪駅を経由してきた京都線と合流。
京都線と同流しても特急「はるか」は複々々線がかかる淀川を渡り新大阪駅を目指します。
新幹線との乗り換えが便利な新大阪駅
12時06分、最後の途中停車駅である新大阪駅に到着。向かいのホームには「はるか」と同じく梅田貨物線、大阪環状線、阪和線経由で新宮駅までを結ぶ特急「くろしお」が停車中でした。
新大阪駅からは京都線の複々線区間を走行。もちろん外側の列車線を走行し次々と途中駅を通過していきます。
長岡京駅を過ぎると進行方向右側に「吹田総合車両所京都支所」が見えて来ました。ここには「サンダーバード」、「はまかぜ」、「しらさぎ」用の特急車両のほか、山陰本線、湖西線、草津線で使用される車両が配置されています。
この時も数多くの681系、683系が止まっていました。
終点京都駅に到着
12時34分、関西空港駅を出発して1時間20分。終点の京都駅30番線に到着。
最後に
今回は京都・大阪・天王寺〜関西空港を結ぶ空港アクセス特急「はるか」のグリーン車の旅をお届けしました。
JR線の強みを活かして関西の各主要駅と関西空港を乗り換え無く移動できるのでスーツケースなど大きい荷物を持っている時にも楽に移動できます。
グリーン車は落ち着いた雰囲気があり、ゆったりと関西空港に移動したい方はグリーン車はおすすめです。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
関連記事
特急「はるか」と並び関西空港アクセス特急として南海電鉄が運行する特急「ラピート」。グリーン車並みのスーパーシートが安くて快適に利用できるのでおすすめです。
-
【豪華な座席】関空アクセス特急ラピートβ スーパーシート乗車記(難波→関西空港)
2024/10/17