みなさんこんにちは、tomotabitripです。
2026年の夏、JR東日本が新設した夜行特急「ナイトエクスプレス信州」に乗車してきました。
新宿駅を日付が変わる直前に出発し、中央本線・篠ノ井線を夜通し走って、夜明けとともに長野駅へ到着するこの列車。新宿~長野間を直通する夜行列車としては1985年3月の普通列車以来41年ぶり、特急列車としては史上初めての設定となる、記念すべき一本です。
この記事では、
- ナイトエクスプレス信州の運行概要(使用車両・停車駅・時刻表・料金)
- きっぷの予約のコツ
- 新宿駅出発から長野駅到着までの乗車レポート
を詳しくお届けします。ぜひ最後までご覧ください。
【ナイトエクスプレス信州とは】新宿~長野間41年ぶりの夜行列車、特急としては史上初

JR東日本は、2026年夏休みシーズンの金曜夜に運転する形で、新宿駅と長野駅を結ぶ夜行特急「ナイトエクスプレス信州」を新設しました。運転日は2026年7月24日(金)・31日(金)の2日間のみで、いずれも新宿駅発の片道運行です。
中央東線ではすでに2024年夏から、新宿~白馬間を結ぶ夜行特急「アルプス」が運行されていますが、「ナイトエクスプレス信州」はそれに続く新設列車という位置づけです。松本までは「アルプス」とほぼ同じダイヤで走り、松本からそのまま篠ノ井線に入って長野を目指します。
新宿~長野間を直通する夜行列車の運行自体は41年ぶりですが、特急列車としてこの区間を直行するのは今回が初めてとのこと。
長野という信州の玄関口へ早朝に到着できるため、登山や善光寺参りなどの長野市内観光はもちろん、北陸新幹線・しなの鉄道・長野電鉄への乗り継ぎにも便利なダイヤとなっています。
【運行概要】使用車両・停車駅・時刻表・料金
使用車両

使用車両は、大宮総合車両センター所属のE257系2000番代9両編成。青い帯をまとった編成で、今回はNA-08編成が充当されました。座席は全車指定席で、自由席の設定はありません。
停車駅・時刻表
| 駅名 | 時刻 |
|---|---|
| 新宿駅 | 23:58 発 |
| 立川駅 | 24:35 着 24:35 発 |
| 八王子駅 | 24:45 着 24:46 発 |
| 松本駅 | 4:46 着 4:48 発 |
| 長野駅 | 5:40 着 |
新宿から長野まで、所要時間は約5時間42分。
八王子を出てから松本に着くまでの区間は停車駅こそありませんが、途中の甲府駅・富士見駅・下諏訪駅では乗客の乗り降りを伴わない「運転停車」が行われています。
信号待ちや行き違い、そして早朝の到着時刻に合わせた時間調整のためのもので、深夜の車内から窓越しにホームを眺めると、静まり返った無人の駅に一瞬だけ列車が止まる、夜行列車ならではの不思議な光景に出会えます。
定期列車(あずさ)との所要時間比較
日中運行されている定期特急「あずさ」の場合、新宿~松本間の所要時間はおおむね2時間30分~2時間50分(最速達列車で2時間29分)です。一方、「ナイトエクスプレス信州」は新宿23:58発・松本4:46着で、所要時間は約4時間48分。定期のあずさと比べると、実に2時間前後も長くかかっている計算になります。
これは単純に足が遅いというより、松本・長野への到着時刻をあえて早朝に合わせるための時間調整が大きな理由と考えられます。あずさと同じ速さで走ってしまうと松本には深夜2時台に着いてしまい、始発列車への接続もなく、駅で長時間待たされることになりかねません。
甲府・富士見・下諏訪での運転停車も含め、ゆっくりと夜を明かしながら走ることで、乗客が無理なく眠れる時間を確保しつつ、早朝5時台という「ちょうどいい」到着時刻に仕立てているのでしょう。
料金|乗車券+指定席特急券でいくら?
| 区分 | 金額 |
|---|---|
| 乗車券(運賃) | 5,390円 |
| 普通車指定席料金 | 2,550円 |
| グリーン車指定席料金 | 6,610円 |
| 合計目安 | 7,940円 |
予約・きっぷの取り方
この列車も全車指定席のため、乗車前に指定席の確保が必須です。発売開始は乗車日の1ヶ月前午前10時から、「えきねっと」またはみどりの窓口で購入できます。
運転日が年に数日しかない特別な夜行列車ということもあり、発売直後に満席となる可能性が高い列車です。確実に乗車したい方は、1ヶ月前の発売開始と同時に予約するのがおすすめです。
一方で、今回の実体験では、発売直後は満席だったものの、席を選ばなければ窓側・通路側どちらの座席も後から空席が出ることがあり、えきねっとなどで小まめに空席状況をチェックしてみる価値は十分あります。
実際、乗車当日になっても通路側の座席がちらほら空いていました。発売直後に取れなかったという方も、諦めずに直前まで空席をチェックしてみてください。
乗車記|新宿発、深夜の中央線を抜けて夜明けの信州へ
新宿駅|7番線に入線した見慣れぬ「長野」行き

今回は新宿駅にやってきました。新宿駅の発車標を見ると、今回乗車する「ナイトエクスプレス信州」の行き先として「長野」の表示が出ています。さまざまな列車が行き交う新宿駅の中で、「長野」という普段あまり見ない行き先が表示されているのは、それだけで特別感がありました。

今回乗車する「ナイトエクスプレス信州」は7番線から出発予定です。早速7番線にやってくると、発車標にも「ナイトエクスプレス信州 長野」の表示がされています。

23時25分ごろ、7番線に東京方面から使用するE257系2000番代が入線してきました。経由としては東京・品川方面から湘南新宿ラインを通り、新宿駅直前で転線して中央線に入ってきたようです。

今回使用された車両は、普段は東海道線の特急「踊り子」として使用されているE257系2000番代9両編成です。
特急「アルプス」の時と同様、行き先表示は「特急」という表示になっていて専用のヘッドマークなどはありませんでした。
新宿発車|深夜の中央線をゆっくりと西へ

23:58、日付が変わるギリギリの時間に特急「ナイトエクスプレス信州」は新宿駅を後にします。
新宿駅を出発すると列車は中央線を西へと進みます。終電に近い時間帯で列車の本数が少ないにもかかわらず、スピードはあまり出さずゆっくりと走っていきました。

中央快速線と中央緩行線が並走する複々線区間では、速度はゆっくりながらも並走する緩行線の列車をわずかながら追い抜いて走っていきます。
先を急ぐ列車ではないので、ゆっくりと深夜の中央線の景色を楽しんでいきましょう。

日付が変わって0:35、最初の途中停車駅である立川駅に到着。隣には南武線の最終電車が立川駅に到着した直後でした。
立川駅を出発すると多摩川を渡り、首都圏での最後の途中停車駅である八王子駅を目指します。

24:45、八王子駅に到着。横浜線の終電はすでに出発しており、中央線の運転も残すところわずかです。
八王子駅を出発すると次の停車駅が松本駅であるとのアナウンスとともにこの放送の後、車内の明るさを暗くすることと、車内の照明を元に戻すのは塩尻駅通過頃を予定していると案内がありました。
深夜の中央本線を行く|甲府までの運転停車なし区間

八王子駅を出発すると次の停車駅が松本駅であるとのアナウンスとともにこの放送の後、車内の明るさを暗くすることと、車内の照明を元に戻すのは塩尻駅通過頃を予定していると案内がありました。
放送通り、高尾駅を通過すると車内灯の一部を暗くする措置が行われ、いよいよ夜行列車らしい雰囲気が感じられます。

中央線で有名な小仏トンネルを抜け、しばらく走ると列車は山梨県へと入ります。
深夜の大月駅を通過。日中は富士山の麓・河口湖方面へ向かう富士急行線との接続駅として特急も停車する中央線でも重要な駅の一つですが、深夜ということもあって駅は暗く静かな雰囲気でした。

その後も列車は走り続け、笹子トンネルを抜けると、有名な景色の1つである甲府盆地を見渡せる勝沼ぶどう郷駅を通過します。
深夜ということもあり、まばらな灯りが広がる夜景を見ることができました。
列車は盆地の縁を周りながら下っていきます。
甲府・富士見・下諏訪|運転停車は3カ所で実施

2:19、甲府駅に到着。
甲府駅では時間調整と乗務員交代のための運転停車がありました。約16分の運転停車を経て、2:35に甲府駅を後にします。
甲府駅を出発すると、竜王・韮崎といった特急列車の停車駅を通過していきます。深夜ということもあり、周りの明かりもほとんどなく真っ暗な中を走ることになりました。

小淵沢駅を通過し、3:23に富士見駅の中線2番線に到着。この富士見駅でも運転停車が行われました。
3:57、34分間の富士見駅での運転停車を終え列車は出発。

中央線の拠点駅の1つである上諏訪駅を通過します。上諏訪駅の構内にある留置線には、まもなく始まる運用に備えて211系が停車していました。

4:15、下諏訪駅に停車。
この下諏訪駅で最後の運転停車が行われます。下諏訪駅の停車中、真っ暗だった空が徐々に白んできて朝日が昇り始めました。真っ暗だった景色にも少しずつ明かりが見えてきます。

4:27、下諏訪駅を出発。
岡谷駅では、中央本線の辰野経由(旧線)と分かれ、塩尻方面を目指していきます。

4:45頃、塩尻駅を通過。
塩尻通過直前になると、「おはようございます」のアナウンスとともに車内を明るくするという放送がありました。外の景色もだいぶ明るくなってきています。
松本駅|アルプスと分かれ、篠ノ井線へ

松本車両センターを右手に見ながら、4:46、松本駅に到着。松本駅では2分間の停車時間があり、ホームに出て写真撮影をされているかたもいました。

松本駅名物の、電車の行き先表示板のおしゃれなLED表示も健在でした。
この松本駅からは、「ナイトエクスプレス信州」の運転に合わせて運行される上高地線の臨時快速列車への接続がありました。この臨時快速は「ナイトエクスプレス信州」の運転日にのみ運行されたものです。

2分間の停車の後、時刻通り4時48分に松本駅を出発。
ここまでは季節運行されてきた特急「アルプス」と同じダイヤで走ってきましたが、松本から先は夜行列車としては41年ぶりの区間となります。
「アルプス」の場合はここから大糸線に入り白馬方面へ向かいますが、今回はこのまま篠ノ井線を走ります。

北松本駅を通過すると、左手に大糸線が分かれていき、この列車ならではの篠ノ井線の旅が始まります。
篠ノ井線の車窓ハイライト|姨捨を越えて長野へ

篠ノ井線に入った列車は、田沢駅・明科駅・西条駅と、松本から先の篠ノ井線の駅をすべて通過していきます。
5:00を過ぎると空もすっかり明るくなり、外の景色を楽しめる時間帯になってきました。

冠着駅を通過し全長2,656メートルの冠着トンネルを抜けると、篠ノ井線の車窓のハイライトである姨捨駅を通過します。
標高551メートルの姨捨駅からは、善光寺平を見渡しながら篠ノ井方面へ向けて一気に高度を下げていきます。

篠ノ井駅までやってくると、右側からしなの鉄道の線路と北陸新幹線の線路が合流し、終点の長野を目指して走ります。
長野駅到着|41年ぶりの夜行特急も終着駅へ

5:40、新宿を出発してから5時間42分走り続けてきた列車は、長野駅2番線に到着しました。

長野駅に到着した列車は、すべての乗客の降車を確認し、出発の準備が整うとすぐに来た道を戻るように篠ノ井線・中央本線を経由して新宿方面へ回送列車として走り去っていきました。

長野駅では今回の「ナイトエクスプレス信州」の運転を記念して、特製のLED列車案内表示がされていました。

「ナイトエクスプレス信州」、「ご乗車ありがとうございました」という2種類の特製案内が表示されていました。

また特製のホワイトボードにも案内が用意されていて、到着後の接続として、飯山線の列車(5:51発)や、しなの鉄道・北しなの線の列車(6:00発)、長野始発・金沢行きの北陸新幹線「はくたか591号(6:11発)」への接続案内がありました。
都心方面からの定期列車ではこの始発の「はくたか」に乗り継ぐことができないため、今回のような夜行列車ならではの接続と言えるのではないでしょうか。
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【まとめ】41年ぶり・特急初の夜行列車、今こそ体験したい列車
今回は2026年の夏に2日間だけ運行された「ナイトエクスプレス信州」の、新宿から長野までの乗車記をお届けしました。
夜行列車とはいえ使用している車両は通常の特急車両のため、リクライニングはできるもののフルフラットにはできないという点はあります。
それでも、夜行列車ならではの車内の静けさや朝焼けの景色を楽しみながら乗れたのではないでしょうか。また、寝ながら移動できるという点でもとても便利な列車になると思います。
ダイヤ自体は基本的に季節運行する特急「アルプス」とほぼ同じダイヤで運行されているので、この先もまた季節ごとに運転されたらうれしいなと思っております。
また、長野から先の移動として、長野始発の「はくたか」に乗り継げば金沢方面へ最速で移動できる手段にもなりますので、旅の広がりという点でも良いのではないかと思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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