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【通常の7倍の距離】鉄道とフェリーで行く新宿→横浜の大回り旅

2025年10月5日

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みなさんこんにちは、tomotabitripです。

今回は、新宿駅から横浜駅までを、なんと千葉県を経由して鉄道とフェリーで移動するというちょっと変わった旅をお届けします。

新宿→横浜までの大回り経路

引用:©OpenStreetMap contributors

新宿駅から横浜駅までは、通常なら湘南新宿ラインを使えば乗り換えなし・約35分、距離は35.5kmほど
ですが今回は、この区間を外房・内房経由で約255km、実に約7倍の距離をかけて向かいます。

このルートは、JR東日本が発売する「サンキューちばフリー乗車券」の対象エリアに含まれています。
発売期間中なら、フリーパスを使ってお得に楽しむこともできます。

新宿駅→横浜駅へ向かう旅

新宿駅から出発

旅の始まりは新宿駅。
普通なら横浜方面の湘南新宿ラインに乗るところですが、今回はまず安房鴨川駅を目指します。

乗車するのは、土休日を中心に新宿~安房鴨川間を総武快速線・外房線経由で走る特急「新宿わかしお」。
通常はE257系5両編成ですが、この日はなんと255系での運行でした。

7:22、新宿駅を時刻通り出発。
総武快速線を抜け、房総の海を目指します。

255系での特急「新宿わかしお」の乗車記はこちら

9:36、安房鴨川駅に到着。
乗ってきた255系の回送列車を見送り、次の列車まで30分ほど時間があるので一度改札を出てみました。

安房鴨川といえば、シャチショーで有名な「鴨川シーワールド」の最寄駅。駅前からは無料のシャトルバスも出ています。

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内房線で東京湾側へ

次に乗るのは、内房線・木更津行きの普通列車

館山方面から到着した列車がそのまま折り返し運転となります。

車内はボックスシートとロングシートが混在するセミクロスシート。写真を撮っていたらボックスシートはすぐに埋まってしまい、仕方なく「立ち」で出発。

10:59、最初の停車駅・太海駅に到着。

もともとは行き違い可能な2面2線構造でしたが、現在は棒線化され、片側の線路は撤去されています。安房鴨川~館山間は行き違い設備のある駅が多く、効率化のため一部が撤去されたようです。

太海~江見間では、左手に美しい海が広がり、山生(やもめ)橋梁からの眺めはまさに絶景。

11:08、駅と郵便局が一体化していることで知られる江見駅に停車。

さらに南下し、11:26、千倉駅に到着。この区間では比較的大きな駅で、2面3線構造に留置線もあります。

かつては海水浴客で賑わい、特急列車の乗り入れもありましたが、現在は普通列車のみの停車。特急が来るのは、年に一度の「初日の出号」だけです。

引用:©OpenStreetMap contributors

千倉駅から進行方向を南から東へ。太平洋岸から東京湾岸へ向かいます。

11:39、館山駅に到着。ここでは乗務員交代のため7分間の停車。

ヤシの木が並ぶ駅前、オレンジ色の瓦屋根と白壁の駅舎は南欧風の雰囲気。南房総観光の拠点であり、週末には特急「新宿さざなみ」も運行されています。

11:45、館山駅を出発。駅を出発すると右側には留置線があり、今回はE257系2本が留置されていました。

館山駅から1駅隣の那古舟形駅に到着。なんとこの駅の駅舎は1918年(大正7年)の開業当時のものだそうで今年(2025年)で築107年です。

ホームから駅舎まで微妙な距離があるのは、元々は1面2線で行き違い可能な設備がありましたが旧1番線を廃止し棒線駅化、廃止した1番線側と駅舎を直接結ぶような通路を新設した結果です。

那古舟形駅を出発して引き続き東京湾に沿って北上。途中岩井駅からは大勢の観光客の乗車があり、ガラガラだった車内が一気に混み合うようになりました。

12:10、浜金谷駅に到着。この浜金谷駅では館山方面行きの列車と行き違いが行われる関係で3分ほどの停車時間がありました。乗ってきた木更津方面の列車が到着するとすでに停車中であった館山方面の列車は出発。

浜金谷駅では多数の下車される方がおり、乗り換えの都合なのか急ぎ足で改札を出て行ってしまいました。

跨線橋を越え改札前まで来ると、「東京湾フェリー」と「鋸山ロープウェー」の運行状況が掲示されていました。

浜金谷駅の駅舎は先述の那古舟形駅と同様の水色の屋根が特徴的な木造駅舎。調べてみると大正13年(1924年)に造られたものだそうで今年(2025年)で築101年の歴史があるそうです。

駅前の道を歩いていくと「フェリー」と「鋸山」への案内があったのでフェリー乗り場を目指します。

東京湾フェリーで横断

浜金谷駅から歩くこと約10分。東京湾フェリーターミナルへ到着。乗船券は建物の内の券売機で購入することができます。料金は片道1,100円でした(往復では2,000円、子供は大人の半額です)。

フェリーターミナル周辺には飲食店がありましたし、ターミナル内にもお土産屋のほかレストランもあるので時間があれば利用してみてください。

ちょうど12:25発のフェリーが出港したところのようでした。

先ほど乗ってきた列車が12:10に浜金谷駅に着いてダッシュで移動すればこのフェリーに乗れるのでしょうか・・・?

13:15、久里浜港に向けて東京湾フェリーが出港。今回乗船したのは船体が黒いのが特徴的な「しらはま丸」。

出港してしばらくすると、先ほど金谷港で見送ったもう一隻のフェリー「かなや丸」とすれ違いました。

13:55、久里浜港に到着。東京湾を横断し神奈川県に上陸です。

久里浜港から久里浜駅へ

久里浜港から京急久里浜駅までは約2km、バスで約20分の距離です。歩いていけなくはない距離だと思いますがバス利用がおすすめです。

バスは京急久里浜駅前が終点です。

今回の旅の目的地は横浜駅。久里浜からはJR線・京急線のどちらでも行くことができます。

乗換案内を調べてみるとJR線よりも京急線の快特を使ったほうが約20分弱早いそうですが・・・。新宿駅を出発してJR線で移動してきたのもあり今回はJR線で横浜を目指そうと思います。

横須賀線の旅、グリーン車で快適に

京急久里浜駅から少し歩いてJR久里浜駅へ。京急駅周辺の賑わいとは対照的に、JR久里浜駅周辺は落ち着いた雰囲気です。

14:44発、千葉行きの列車に乗車。ここで再び「千葉」の文字を見るとは…不思議な気分です。

久里浜駅は横須賀線の終点。駅自体は1面2線のコンパクトな駅ですが、構内には沢山の留置線が並びます。

JREポイントを使って普通列車グリーン車を利用。普通車グリーン車はグリーン券の購入場所、距離に応じて値段が異なります。久里浜~横浜間のSuicaグリーン料金は750円(通常1,010円)ですが、JREポイントなら600ポイントで交換可能。

快適に座って移動できるうえ、冷房も効いていてリクライニングシート&テーブル付きと、まさに小さな贅沢旅。

14:44、時刻通り久里浜駅を出発。

14:53、横須賀駅に到着。ペリーが艦隊が上陸して以来、軍港として栄えてきた街で現在も海上自衛隊やアメリカ海軍の船舶が多数停泊しています。駅の目の前に港が迫っていることもあり、車内からも護衛艦の姿を見ることができました。

横須賀線で唯一ドアカットがされる田浦駅に到着。

トンネルとトンネルの間の狭い区間に駅がある構造上、11両編成の横須賀線の場合は全ての車両をホームに収めることができないため一部の車両でドアが開かないドアカットが行われます。

15:04、逗子駅に到着。ここでは4両の増結作業が行われるため8分停車。

逗子駅は横須賀線の拠点駅の一つで、当駅を始発・終着とする列車が多数設定されるほか、横須賀線に乗り入れる湘南新宿ラインは全ての列車が当駅を始発・終着として設定され逗子駅以南には横須賀線の電車のみの運転としています。

横須賀線の東逗子〜久里浜駅間のホーム有効長が11両分(田浦駅では10両未満)であるため横須賀線は当駅で増結・解決作業が行われます。

人気の観光地、鎌倉駅に到着。国内外に人気の観光地ということもありホーム上には大きなキャリーケースを持った海外の方も多数おられました。また、グリーン車にも多数の乗車があり、乗っていた車両の2階席窓側は全てが埋まるような状況に。

15:22、大船駅に到着。大船駅は東海道線、京浜東北線が乗り入れるターミナル駅。ここからは線路が増え東海道線と東海道貨物線との複々線区間が始まります。

そして15:41、久里浜から57分。目的地・横浜駅に到着!

ちなみに京急線なら14:45発の快特に乗れば15:22着と、JRより約20分早く到着します。
時間重視なら京急、旅情重視ならJRといったところでしょう。

7:22に新宿駅を出発して横浜駅到着は15:41、8時間19分の移動となりました。

まとめ|鉄道・フェリーを利用して新宿→横浜まで向かう旅

今回は「【通常の約7倍の距離】鉄道とフェリーで行く新宿→横浜の旅」をお届けしました。

新宿から横浜まで、通常なら35分の道のりを、外房・内房経由で8時間19分かけての大移動。途中では、普段なかなか乗ることのない東京湾フェリーにも乗船した小旅行。

今回は通過のみでしたが、途中には「鴨川シーワールド」「鋸山ロープウェー」「横須賀軍港めぐり」など、立ち寄りたくなるスポットも多数。

次回はゆっくり途中下車して巡ってみたいところです。

また、このルートはJR東日本の「サンキューちばフリー乗車券」を利用すればお得に楽しめます。
詳しくは別記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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tomotabi

北斗星の旅をきっかけに旅行好きになり鉄道・飛行機旅へ| 鉄道乗車記|飛行機の搭乗記|ホテルの宿泊記|お得なきっぷ|を中心に記事を書いています|

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