みなさんこんにちは、tomotabitripです。
今回は在来線と新幹線を直通する山形新幹線「つばさ」の乗車記になります。
かつて難所とされた板谷峠越えを行い新幹線に直通する列車の旅です。
山形新幹線とは
山形新幹線は東京駅から新庄駅までの421.4㎞を結び、1992年に新在直通方式のミニ新幹線として開業。
東京駅~福島駅間は東北新幹線を走り、福島駅~新庄駅間は在来線の奥羽本線を走ります。在来線区間は山形新幹線の開業に合わせて線路幅の改軌が行われ、在来線幅の1,067mmから新幹線幅の1,435mmへとなりました。
ほとんどのつばさ号は東北新幹線内(東京駅~福島駅)ではやまびこ号と併結し17両編成で運行されています。
使用車両
使用車両はE3系1000番台、2000番台の7両編成で運行されています。
在来線に直通するということで車体の幅は新幹線よりも小さめに作られており、普通車は2-2の横4列の座席配置となっています。
山形新幹線つばさ146号乗車
出発は山形駅から
今回は山形駅始発の山形新幹線つばさ146号に乗車。
使用車両はE3系2000番台7両編成です。
山形駅の新幹線ホームは1、2番線が使われています。1番線は頭端式ホームで山形駅を始終着とする山形新幹線に使われ、2番線は新庄まで直通する山形新幹線に使われています。
15時3分、列車は時刻通り山形駅を出発。
山形駅を出発してすぐ、進行方向右側に山形新幹線をはじめ奥羽本線(山形線)で使用されている車両が所属する山形新幹線車両センターを見ることができます。
山形市街を過ぎると一面に広がる真っ白な土地の中を走り抜けます。
15時12分、山形駅を出発して9分で最初の停車駅 かみのやま温泉駅に到着。
15時26分、山形駅を出発して23分で赤湯駅に到着。この駅で山形駅行きつばさ139号と交換します。
赤湯駅到着前、進行方向左側の車窓には米沢盆地を見渡すことができます!
15時39分、山形駅を出発して36分で米坂線との分岐駅となる米沢駅に到着。
奥羽本線(山形線)はこの米沢駅で運転系統が分かれており、当駅を始終着にする列車も設定されている。新庄方面の列車は約1時間に1本が運行されていますが、福島方面ではかなり列車の本数が少ななく、一日6往復が運行されている。
鉄道の難所 板谷峠越え
米沢駅を出ると列車は奥羽本線の難所、最大38‰の勾配を持つ板谷峠へと進んでいきます。
最高速度275㎞/hまで出せる性能を持つつばさ号でさえ急勾配、急カーブ等がある峠の間は60㎞/h程度のゆっくりとした速度で走ります。
米沢側から乗ると、大沢駅、峠駅、板谷駅、赤岩駅の順にかつてのスイッチバックが行われてきた駅を過ぎます。
「峠の力餅」で有名な峠駅を通過。
進行方向右側にかつてのスイッチバックの遺構を見ることができます。
板谷駅を通過。豪雪からポイントを守るためにシェルターが設置されおり、現在はその中にホームが置かれています。
スイッチバック跡は進行方向左側に見ることができます。
旧赤岩駅を過ぎ、第2芳ヶ沢トンネルに入る手前で松川にかかる色鮮やかな朱色が特徴的な「松川橋梁」を渡ります。
庭坂駅を過ぎると沿線には家が立ち並ぶようになり、速度を上げ始めます。ここまでくれば福島まではあと少し。
新幹線区間へ
福島駅手前でアプローチ線を登り、東北新幹線へと合流します。
福島駅では線路の構造上、つばさ号は上下列車共に14番線にしか入ることができません。そのため仙台方面からくるつばさ号と連結する上り列車は、一度下り線を通る必要があり、遅延などでダイヤ乱れが生じると問題になることが多い場所となっています。
2020年に福島駅に上り線専用のループ線の建設計画が発表され、2021年より工事が始まっています。
16時14分、山形駅を出発して1時間11分で福島駅に到着。
福島駅では仙台発やまびこ146号と連結し東京を目指します。
16時16分、福島駅を出発。出発後は再び下り線を渡り上り線へと転線。
福島駅出発後、周辺に高層ビル等ないため、進行方向右側には雪をかぶる奥羽山脈の山々を見ることができます。
新幹線区間に入り今までとは違う強い加速力を伴って最高速度275㎞/hまで上がります。
16時29分、山形駅を出発して1時間26分で郡山駅に到着。
福島駅から約40㎞をたったの13分で走り、新幹線の速さを感じます。
16時57分、山形駅を出発して1時間54分で宇都宮駅に到着。
17時23分、山形駅を出発して2時間20分、上越・北陸新幹線との乗り換え駅となる大宮駅に到着。JR東日本の各方面の新幹線すべてが通過するターミナル駅なので頻繁に列車がやってきます。
終点 東京駅に到着
17時48分、2時間45分で終点の東京駅に到着。
列車からおりてやまびこ号とつばさ号の連結部分を見に行ってみました。
フル規格のE2系とミニ新幹線のE3系を比べてみると車幅や車高が異なるのがよくわかります。
最後に
今回は山形駅始発の山形新幹線つばさ146号の乗車記でした。
東京と山形・新庄を結ぶつばさ号は鉄道の難所として知られた最大38‰の勾配を持つ板谷峠を越え、新幹線へ直通、福島駅ではやまびこ号と連結といった鉄道として様々なイベントを持った列車です。
ぜひ乗ってみてはいかがでしょうか。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。