みなさんこんにちは、tomotabitripです。
大宮を出たら、次の停車駅まで約300km——。
上越新幹線にそんな列車が1日1本だけ存在します。その名も「とき311号」。高崎も越後湯沢も長岡も、主要駅を次々と通過し、東京から新潟まで走り抜ける最速達列車です。
今回はE2系1000番台で運行されていた時代(2023年3月改正前)の「とき311号」に実際に乗車した記録をお届けします。
2023年3月18日のダイヤ改正以降、とき311号はE7系での運行に変わり、最高速度275km/h・所要時間1時間29分となっています。停車駅・基本的な運行概要は本記事が参考になりますが、車内の様子や走行時の速度感はE2系時代と異なる点があります。
とき311号とは?上越新幹線の最速達列車
停車駅|大宮と新潟のみ、全9駅を通過
「とき311号」は東京〜新潟間を結ぶ上越新幹線の中で、途中停車駅が大宮駅のみという最速達列車です。1日1往復のみ運行されており、下りが「とき311号」、上りが「とき312号」として設定されています。
大宮〜新潟間(303km)はノンストップ。上越新幹線内の全9駅(熊谷・本庄早稲田・高崎・上毛高原・越後湯沢・浦佐・長岡・燕三条)をすべて通過します。中でも長岡駅を通過する下り列車はこの「とき311号」だけで、それ以外の全列車が停車します。
車両と所要時間|E2系からE7系へ


2023年3月17日まではE2系1000番台で運行され、東京〜新潟を1時間36分で結んでいました。3月18日のダイヤ改正からはE7系に変わり、最高速度が240km/hから275km/hに引き上げられ、所要時間は1時間29分(7分短縮)となっています。
時刻表|停車駅と発着時刻
「とき311号」新潟行きと「とき312号」東京行きの出発・到着時刻と停車駅は以下の通りです。
| 停車駅 | とき311号 | とき312号 |
|---|---|---|
| 東京 | 9:12発 | 10:43着 |
| 大宮 | 9:33着 9:34発 | 10:20着 10:21発 |
| 新潟 | 10:48着(10:41着) | 9:05発(9:12発) |
ダイヤ改正後は下り「とき311号」は新潟駅到着が7分繰り上げ、上り「とき312号」では新潟駅出発時刻が7分繰り下げになりました。
乗車記|とき311号(東京→新潟)
東京駅出発|停車駅は大宮・新潟のみ

様々な新幹線が行き交う東京駅にやってきました。
出発案内板を見ると、今回乗車する「とき311号」の停車駅欄には「大宮」「新潟」の2駅のみ。下段に表示されている「とき313号」と比べると、その少なさが一目瞭然です。
かつては大宮駅すら通過する「スーパーとき」と呼ばれた時代もあったというから驚きです。

2023年3月17日までは「とき311号」はE2系1000番台で運行でした。3月18日ダイヤ改正後はE7系での運行に変わります。
車内放送では「途中停車駅は大宮駅のみで、その他の駅には止まりません」と注意喚起のアナウンスが流れます。間違えて乗ってしまうと大変なことになるため、乗車前に行き先の確認は必須です。
9時12分、定刻通りに東京駅を出発。新潟までの333.9kmの旅が始まります。
上野〜大宮|埼京線を軽々と追い越す

東京駅を出ると、山手線・京浜東北線と並走しながら地下区間へ。多くの新幹線が停車する上野駅もこの列車は通過します。

赤羽〜北与野間では埼京線と並走。「ゆっくり走っているように見える」と感じる方も多いようですが、この区間の新幹線は130km/hで走行しており、埼京線を軽々と追い越していきます。
大宮駅停車|この列車は新潟まで止まりません

9時33分、大宮駅に到着。到着と同時に、隣のホームから東北新幹線「はやぶさ11号」が颯爽と出発していきました。
「この列車は新潟まで止まりません」——。大宮駅の出発案内板に表示されるこの文字は、1日に1度しか見られない光景です。大宮駅を出ると次の停車駅は約300㎞離れた終点の新潟駅になります。
大宮駅では多くの乗客が乗り込み、それまで空席だった席が次々と埋まっていきました。新潟方面への需要の高さを実感する瞬間でもあります。

大宮を出ると徐々に加速し、240km/hに到達。その後、東北新幹線と分かれ、上越新幹線は日本海方面へ向かいます。
関東平野から山越えへ|熊谷・高崎を高速通過

上越新幹線に入り最初の通過駅 熊谷駅を通過。

通過線と副本線との間にある壁が特徴的な本庄早稲田駅を通過。この構造はもともと存在した防音壁を残したうえで、その外側にホームのある副本線を敷設した都合で今のような姿になったそうです。

ほとんどの上越新幹線が停車する北関東を代表する 高崎駅も「とき311号」は高速で通過。

高崎を過ぎると、長野・金沢方面へ向かう北陸新幹線が左にカーブしながら分かれます。ここまで来ると関東平野の辺縁という感じになり、上越新幹線はこの先の上越国境を越えるためトンネルが連続する区間へと入っていきます。
早速最初のトンネル、榛名トンネル(15,350m)へ入ります。

榛名トンネルを抜けると吾妻川・吾妻線と交差します。吾妻川の景色は左側車窓からよく見えます。吾妻川を過ぎるとすぐに中山トンネル(14,857m)に入ります。
上毛高原での追い越し|とき311号がとき309号を抜く!

中山トンネルを抜けると群馬県最後の駅 上毛高原駅を通過。
この上毛高原駅で「とき311号」は東京駅を20分先に出発していた「とき309号」を追い抜きます。

「とき」が「とき」を抜く様子は1日でここだけ!この瞬間は左側の車窓に注目です。E2系時代はE2系がE7系を追い抜くという珍しい組み合わせも見られました。現在のE7系同士の追い越しシーンも、スピードが増した分さらに迫力があります。
長大トンネルを越えて新潟県へ|一面の雪景色が広がる
上毛高原駅を過ぎると、第2湯原・第1湯原・月夜野・大清水の各トンネルが約31kmにわたって連続します。シェルターでつながれた構造のため、一体の長大トンネルのように感じられます。

長いトンネルを抜けると、越後湯沢駅を通過。冬季はトンネルを出た瞬間に一面の雪景色が広がり、日本の気候の面白さを感じる場面のひとつです。

塩沢トンネル(11,217m)を抜け、魚沼盆地へ。奥に広がる山並みは、おそらく八海山と思われます。

浦佐駅を最高速度240km/hで通過——
駅を猛スピードで抜ける迫力はとき311号ならではです。E7系に変わると速度が上がり、ここを275km /hで通過していくことになります!

長かった山岳地帯を抜けると、越後平野の田園風景が広がります。新潟県内で2番目の乗降者数を誇る長岡駅も通過です。

最後の通過駅、燕三条駅を抜けると終点まであとわずかです。新潟駅での降車方法と特急「いなほ3号」への乗換案内の放送が始まりました。
新潟駅到着|両側のドアが同時に開く

10時48分、新潟駅11番線に到着。東京を出発してから1時間36分の旅でした。
新潟駅では、到着後に右側・左側の両ドアが同時に開くという珍しい光景が見られます。右側は一般の降車客、左側は在来線(特急列車)への乗り継ぎに使われます。営業列車で両側のドアが開くのは、おそらく新潟駅だけです。
今回のダイヤでは約10分の乗り換えで、酒田行き特急「いなほ3号」に接続。ホーム上には中間改札が設置されているため、乗り継ぎもスムーズです。
新潟駅周辺の宿はこちら⬇️
まとめ|とき311号乗車記
今回は「【最速】途中停車は大宮のみ!最速達「とき311号」乗車記(東京→新潟)」をお届けしました。
上越新幹線を1時間36分で走り抜ける「とき311号」。通過駅の案内板に並ぶ2文字だけの停車駅表示、上毛高原での追い越し、浦佐を240km/hで駆け抜ける迫力——。「ただ速い新幹線」ではなく、各場面に明確な見どころがある列車でした。
現在はE7系に変わり最高速度275km/hで運行されており、E2系時代とはまた違う走りを体感できます。上越新幹線に乗る機会があれば、ぜひとき311号を選んでみてください。東京〜新潟間の移動が、ぐっと特別な体験になりますよ。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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東北新幹線の最速達「やまびこ」
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