広告 旅行 観光地

【八甲田丸】青函連絡船「八甲田丸」を見学。かつての青函連絡時代を歴史を見に行く!!

2020年6月24日

※本サイトではアフィリエイト広告を利用しています

みなさんこんにちは、tomotabitripです。

青函トンネルが開通する以前は本州と北海道との間は船での移動しかなく、青函連絡船が青森駅と函館駅を結んいました。その特徴は貨物列車ごと船に乗せ運ぶ方法でした。

現在では青函連絡船は廃止となっていますが、実際に使われていた連絡船を使い当時の様子を伝える船「八甲田丸」が青森にあります。

今回はその「八甲田丸」を見学しに行ってみました。

八甲田丸とは?

三菱重工神戸造船所で建造され、1964年~1988年の23年間にわたり青森と函館との間を約3時間50分程度で結んでいた貨客船になります。

本州と北海道の間の移動手段として青森駅を発着する「ゆうずる」、「はくつる」、「みちのく」などの多く列車と接続し、人々の足として活躍していました。

現在では博物館船青函連絡船メモリアルシップとして、青森第2岸壁に繋留された状態で保存されています。

青函連絡船メモリアルシップ「八甲田丸」

外観の様子

f:id:tomotabitrip:20200622221018j:plain

青森港の一画に繋留されています。

船体が痛んでいる姿を見ると保存・維持するのが大変そうです。

可動橋から船を見る

f:id:tomotabitrip:20200622221214j:plain

現役時代ではこの架道橋と船が接続され、3本ある線路を使って船内に貨物列車を搬入・搬出をしていました。

ちょうどこの角度から見ると、船体につながっていた当時の様子を想像することができます。

この写真を撮っている場所はかつて青森駅構内と接続しており、様々な貨物列車が行きかっていたことでしょう。

この架道橋は右側は再塗装がされていて比較的綺麗に見えますが、右側はさびて枕木もボロボロになっていました。

八甲田丸へ乗船

f:id:tomotabitrip:20200623233130j:plain

黄色と白に塗られた船体が特徴です。

f:id:tomotabitrip:20200622222154j:plain

そして、煙突部に書かれた「JNR」の文字があり、日本国有鉄道(国鉄)が運行していたことがわかります。

f:id:tomotabitrip:20200623095146j:plain

八甲田丸の名前とともに八甲田丸のシンボルマークのイルカが迎えてくれます。


 

青函ワールド

f:id:tomotabitrip:20200623080907j:plain

昭和30年代の青森駅周辺の様子を等身大の人形模型を使って表現されています。

海産物・農産物を売る人・買う人、北海道へ行く人・来る人などたくさんの人・物でにぎわっていた当時様子を知ることができます。

グリーン席

f:id:tomotabitrip:20200623081651j:plain

八甲田丸のグリーン席になります。

このグリーン席がものすごい良くて、背もたれが160度ぐらい倒れます。

最初は壊れているのかとびっくりするくらい倒れました。フットレストも上げることができ、座り心地は良かったです。

寝台室

f:id:tomotabitrip:20200623082758j:plain

展示されている寝台室は4人部屋になっていて、寝台特急の開放型B寝台のようになっています。

ブリッジ(操舵室)

f:id:tomotabitrip:20200623083400j:plain

中央のハンドルで船のかじ取り、その左側には船の速度を制御するハンドルがあります。いろいろ触ることができます。

操舵室の窓からはとても景色が良く見えました。


 

煙突展望台

f:id:tomotabitrip:20200623084432j:plain

甲板からの景色はとてもよく天気が良かったことも相まって、遠くまで見ることができました。

写真左側の奥のほうがおそらく下北半島だと思います。

車両甲板

車両甲板はかなり広く、船内には4本の線路が引かれています。

ここでは、日本でも珍しい船内に車両を積んでいる様子を見ることができます。

f:id:tomotabitrip:20200623085844j:plain

現役当時は安全上の都合で搭載不可だったキハ82系

f:id:tomotabitrip:20200623090242j:plain

現在では全車廃車となっている郵便物と荷物を運んでいた郵便・荷物合造車の「スユニ50形」

f:id:tomotabitrip:20200623090023j:plain

青函連絡船に車両を積み込む際に、重い機関車を可動橋に乗せるわけにはいかないので、貨車と機関車との間に軽い車両を挟むことでその問題を解決しました。

それが「ヒ600」という貨車になります。

船内の展示でも当時の様子がわかるように、構内入れ換えに使われていたDD16とともに連結して展示されています。

f:id:tomotabitrip:20200623085637j:plain

船の先端には連結器が固定されており、船に乗せられた車両の先端はこの連結器と連結することで固定されます。

f:id:tomotabitrip:20200623225441j:plain

このほかにも船体と車両を固定するための「緊締具」と呼ばれる器具で実際に固定されている様子を見ることができます。

様々な固定器具を使うことで車両の移動を防ぎ、重心のバランスを保つようにされていました。


 

八甲田丸機関室

車両甲板よりもさらに下には、八甲田丸の機関室があります。

f:id:tomotabitrip:20200623231022j:plain

八甲田丸のエンジンは全部で8基あるそうですが、見学できるのは写真の4基だけになります。

このようなエンジンが写真の2倍あるとは八甲田丸の大きさを感じられます。

現役当時の八甲田丸の様子

八甲田丸が青函連絡船として活躍していた時代の写真が船内に掲示されていました。

f:id:tomotabitrip:20200623231715j:plain

車両甲板はありますが、八甲田丸とはかなり形状が異なります。

昭和初期とのことで、おそらく車両固定器具などもそこまでしっかりしていなかったものだと思われます。

f:id:tomotabitrip:20200623231723j:plain

青森駅構内から青函連絡船へ貨物列車の積み込みを行っている写真になります。

車両甲板で紹介したDD16とヒ600の貨車がどのように使われていたのかを見ることができます。

八甲田丸の前には

f:id:tomotabitrip:20200623233348j:plain

青森県と言えばといっても過言でないほど有名な津軽海峡冬景色の歌詞が彫られた石碑が立っています。

面白いことにこの石碑にはセンサーがあるみたいで、センサーが反応すると津軽海峡冬景色の音楽がスピーカーから流れてきます。

もともと屋外に設置されていることもありますが、なかなか音量が大きめです!!

青函連絡船メモリアルシップについて

料金

・大人:510円

・中・高校生:310円

・小学生:110円

アクセス

・青森駅から徒歩約5分

公式ホームページ

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸

まとめ

青森と函館の間を車両を乗せた船が往来していた姿を見ることはもうできませんが、八甲田丸では当時の様子をかなり忠実に展示してあります。

青森駅から非常に近いので時間があれば行ってみてはいかがでしょうか。

青森県旅行の関連した記事になります。

  • この記事を書いた人

tomotabi

北斗星の旅をきっかけに旅行好きになり鉄道・飛行機旅へ| 鉄道乗車記|飛行機の搭乗記|ホテルの宿泊記|お得なきっぷ|を中心に記事を書いています|

-旅行, 観光地