【秋の乗り放題パス】JR全線の普通・快速列車が連続した3日間乗り放題のきっぷ（2023年版）

みなさんこんにちは、tomotabitripです。

8月29日、JRグループより10月14日の「鉄道の日」に合わせて【秋の乗り放題パス】を発売すると発表がありました。

今回は日本全国のJR線普通列車・快速列車が連続する3日間乗り放題となるきっぷ「秋の乗り放題パス」についてお届けします。

日本全国のJR線普通・快速列車が乗り放題となる「秋の乗り放題パス」ですが、その分様々な制限や特例などルールが細かくありますが、そのルールを知ってしまえば、「秋の乗り放題パス」は一人旅も複数人旅、親子旅でも楽しめますので、ぜひ記事を参考にしてみてください。

秋の乗り放題パスとは

秋の乗り放題パスは例年10月14日の「鉄道の日」にあわせて発売され、JR線全線の普通列車・快速列車とBRT、一部の船舶が連続した3日間乗り放題となるきっぷです。

青春18きっぷの発売のない「秋」に普通・快速列車の旅ができるように発売されます。

新幹線や特急には乗れない・連続した3日間などの制限がありますが、大人は1日たった2,617円で北海道から九州までのJR線全線乗り放題です。

グルメ・観光・乗り鉄等と様々な旅行プランが立てることができます！

発売期間、利用期間〔2023年〕

秋の乗り放題パスは1年中使えるわけではなく、9月中旬に発売開始され10月14日の「鉄道の日」前後1週間ずつで利用可能期間が設けられています。

2023年は以下の通り。

発売開始日と利用開始日、発売終了日と利用終了日は異なるので注意してください。

きっぷの値段（2023年）

秋の乗り放題パスは連続する3日分での販売です。1日分ずつなどでの発売はありません。

1回分（1日分）の値段は大人：2,617円、子ども：1,319円になります。

青春18きっぷでは大人・子ども関係なく一律の料金ですが、秋の乗り放題パスでは大人だけでなく子ども料金のチケットも発売です！

きっぷの使用について

秋の乗り放題パスには利用期間が設けられていますが、期間内の連続した3日間で使う必要があります。

購入方法

秋の乗り放題パスの主な購入できるところは以下の通り。

旅行会社等で購入することができますが、よほどのことがない限りはJRの指定席券売機もしくは駅窓口などで購入するのが間違いないでしょう。

指定席券売機でも購入することができますが、迷ってしまったら駅の窓口で「秋の乗り放題パスをください」と言えば伝わります。

秋の乗り放題パスで乗れる列車

秋の乗り放題パスで乗れるのは以下の通り。

先述の通り基本的にJR線全線の普通列車・快速列車が乗り放題になります。

一方で新幹線、特急列車、急行列車、グリーン車指定席には乗ることができません。

「快速」「普通」種別の臨時列車にも乗れる

JR各社が運行する臨時列車には「快速」「普通」の運行があり、これらの列車の「普通車指定席」を利用したい場合には別途指定席券の購入することで、秋の乗り放題パス利用時でも乗ることができます。

人気の観光列車である「SL」にも秋の乗り放題パスで乗ることができます。

臨時列車の中には「特急」「急行」種別での運行もありますが、こちらは指定席券を購入しても秋の乗り放題パスでの乗車はできません。

普通列車・快速列車のグリーン車には注意！

普通・快速列車のグリーン車には2種類あるので利用する際には注意が必要です。

注意点は以下の通り

普通・快速列車の自由席グリーン車は秋の乗り放題パスでも利用できますが、指定席グリーン車は利用できません。

上記の列車に連結されている2階建てグリーン車は「自由席グリーン車」ですので秋の乗り放題パス+グリーン券で乗ることができます。

特急列車に乗車可能な区間もある

秋の乗り放題パスでは基本的に特急列車には乗車できませんが、極端に普通列車の本数が少ない場合や普通列車が走っていないなどの一部区間では特例として、秋の乗り放題パスのみで特急列車に乗ることができます。

特例区間は以下の通り

※青森～新青森間内相互発着に限り、全車指定席の普通列車（快速含む）の普通車の空いている席が利用可能

この特例は、特例で指定された区間内の乗車のみ有効ですので、この区間を越えて乗車した場合には別途利用した全区間の運賃・指定席・自由席料金が必要になりますので注意してください。

また、特例区間で乗車できるのは普通車自由席のみです。普通車指定席・グリーン席を利用することはできません。

ただし、奥羽本線の青森～新青森間には全車普通車指定席の「リゾートしらかみ」が運行されており、この列車の場合には席が空いていれば指定席を利用することができます。

第三セクターも一部では通過する場合は利用可能

秋の乗り放題パスでは第三セクターの路線は乗車することができませんが、一部の路線では特例として乗車できる区間があります。

新幹線開業などによりJRから運行を移管された区間の途中に別のJR線があり、他のJR線と接続できない取り残されてしまった路線へ乗車できるようにするためです。

特例区間は以下の通り。

この区間を普通列車（快速含む）普通車自由席に乗車して通過利用する場合、または途中下車可能駅で下車・乗車する場合に限り利用できます。

この特例は、第三セクター移管により発生したJR線の取り残された路線（例：大湊線など）の接続が目的ですので、途中下車・乗車可能駅以外で乗降した場合は別に乗車区間の運賃が必要になります。

北海道へ渡るには北海道新幹線オプション券が必要

北海道へ鉄道で渡るには青函トンネルを通る必要がありますが、北海道新幹線の開業により在来線の運行は無く新幹線に乗る必要があります。

また、木古内〜五稜郭間はJRから第三セクター「道南いさりび鉄道」へ移管され、秋の乗り放題パスでは乗ることができません。

この区間に乗るには「秋の乗り放題パス北海道新幹線オプション券（大人：2,490円、子ども：1,240円）」を別途購入する必要があります。

オプション券の効果は以下の通り

このオプション券にもいくつかルールがあるので注意が必要です。

結論、オプション券を使えるのは

秋の乗り放題パスを使っている日に奥津軽いまべつ駅～木古内～五稜郭まで通過する場合

に限られます。

飛行機や特急もあわせて利用しよう！

「秋の乗り放題パス」は有効期間が3日間があるといっても普通・快速列車だけで移動となると出かけられる範囲も限られます。

例えば、九州に行こうとすると片道で1日以上かかってしまうので往復だと2日程度かかります。そうすると自由に使えるのは1日しかなくなく、観光などを考えるとほとんど移動できなくなってしまいます。

そんな時は一部の行程（片道など）を飛行機や新幹線・特急などを利用すると一気に範囲が広がります。

県境や峠越えなどの区間では普通・快速列車の本数が非常に少なく移動に難渋する区間がいくつかあります。

そんなときは特急列車などを活用して一気に移動してしまいましょう。「秋の乗り放題パス」では乗ることができず、別途乗車券・特急券が必要になりますが時間の短縮やその先の乗り継ぎが非常に楽になる場合もあります。

最後に

今回は、日本全国のJR線普通列車・快速列車が連続した3日間乗り放題となるきっぷ「秋の乗り放題パス」についてお届けしました。

様々な制限がありますがルールさえ知ってしまえば、普通・快速列車に限りますが大人は1日たった2,617円で北海道から九州までJR全線が乗り放題の旅に行くことができます。

ぜひ、秋の乗り放題パスの旅を楽しんでください！

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。