みなさんこんにちは、tomotabitripです。
松本駅から糸魚川駅までを結ぶ大糸線。途中の南小谷駅がJR東日本と西日本の境界駅となり、駅を境に運行車両も電車と気動車で分かれる面白い路線です。
この大糸線の糸魚川駅〜白馬駅間で2024年6月1日〜2025年3月31日まで増便バスが運行されるとのことです。
今回はこの大糸線増便バスの南小谷駅〜白馬駅間の乗車記をお届けします。
大糸線増便バスとは
北陸新幹線の金沢駅〜敦賀駅延伸に伴い、大糸線の糸魚川駅〜白馬駅間で増便されることになりました。人気の観光地「白馬」まで北陸新幹線での利用がどうなるかという試験と、赤字路線である南小谷〜糸魚川間の大糸線をJR西日本がバスへ転換できないかという思惑もあるのしょう。
大糸線の代行バスは、JR東日本およびJR西日本が運行する列車の代わりに、同じ区間を結ぶ交通手段として用意されたものです。通常の列車と異なり、バス専用の停留所はなく、基本的には大糸線の駅付近で停車します。
運行ルートと停車駅
運行ルート
代行バスは大糸線の駅を経由しながら糸魚川〜白馬間で運行します。
2便 | 4便 | 6便 | 8便 | |
---|---|---|---|---|
糸魚川発 | 11:55 | 15:45 | 17:20 | 21:35 |
南小谷発 | 13:00 | 16:50 | 18:25 | 22:40 |
白馬着 | 13:25 | 17:15 | 22:40 | 23:05 |
1便 | 3便 | 5便 | 7便 | |
---|---|---|---|---|
白馬発 | 8:15 | 13:40 | 17:40 | 19:10 |
南小谷発 | 8:40 | 14:05 | 18:05 | 14:05 |
白馬着 | 9:45 | 15:10 | 19:10 | 15:10 |
糸魚川〜白馬間の途中停車駅(バス停)がこちら
基本的には大糸線の駅の近くにバス停が設けられていますが、一部のバス停では駅から離れていることもあり注意が必要です。
料金
料金は大糸線の運賃と同額になり、鉄道の切符で乗車可能です。
無人駅などから乗車しきっぷを持っていない場合には降車時にバス車内で料金の清算ができます。
区間 | 運賃 |
---|---|
糸魚川〜南小谷 | 680円 |
糸魚川〜白馬 | 860円 |
南小谷〜白馬 | 240円 |
大糸線増便バス乗車記
南小谷駅から出発

大糸線は南小谷駅を境に糸魚川〜南小谷間をJR西日本、松本〜南小谷間をJR東日本が管轄しています。また運行方式も異なっておりJR西日本は非電化、東日本は電化となっていて運行上は大切な駅です。
「あずさ5号」から接続する糸魚川行き12:07発、松本行き12:03発が出発してしまうと次の列車が糸魚川行き14:43発、新宿行き15:00発となり、糸魚川方面は約2時間40分、信濃大町方面は約3時間列車が出発しません。
ということで、今回は雪深い大糸線の南小谷駅から大糸線の鉄道ではなく、増便バスに乗車し白馬駅を目指します。

南小谷駅のバス停は駅に設置されていますし、駅舎内にもバス停の位置は掲示されているので迷うことはありません。JR線の切符で乗車できるということであらかじめ駅で白馬までの切符を購入しておきました。

ほぼ時刻通り糸魚川からの増便バスがやってきました。白馬交通の観光バスタイプの大型で車体にはしっかり「JR大糸線増便バス」の表示がされています。
驚いたことにこの南小谷駅で降りる方もいました。「あずさ46号」に乗るのか、ここからホテル等に向かうのか・・・。
大雪の中、姫川に沿って走るバス

南小谷駅からの乗車は私1人だけ。車内は糸魚川方面から乗っていた乗客が10人程度いましたが皆さん外国の方。おそらく北陸新幹線で糸魚川まできてそこから乗ってきたのでしょう。
南小谷駅を出発するとバスは国道148号線を南下します。

白馬駅に向かってバスは出発。姫川に沿って走ることになります。
外は降り続ける雪で一面の雪景色。

20〜30km程度の比較的ゆっくりした速さで走るなと思っていたらバスの前では除雪車による除雪作業が行われていました。
大糸線の白馬大池駅あたりを通過中。
姫川から離れ白馬八方方面へ

大糸線の信濃森上駅あたりから国道148号線を離れ白馬八方方面へ。先程の山間と同様、道路周辺の畑は一面真っ白の雪景色。天気が良ければ綺麗な雪原を見れたのでしょうが生憎の天気は雪。
山間を抜けて道路も直線的になったのでバスは速度上げて走ります。

白馬観光の拠点 白馬八方バスターミナルに到着。ここでこれまで乗っていた方がほとんど降りていき車内は数人を残すだけに。
増便バスで唯一大糸線の駅にはないバス停ですが白馬へのアクセスという点で重要なバス停です。
終点 白馬駅に到着

白馬八方バスターミナルを出発して約10分、雪の影響や乗降の影響で予定より約5分遅れて終点の白馬駅に到着。この先の行程もあり、遅れにどきどきしつつの到着となりました。
白馬駅バス停といっても駅前のロータリーにあるわけではなく、駅から少し離れた「好日山荘」前の道路上にあるので注意が必要です。
最後に
今回は大糸線増便バスの南小谷〜白馬間の乗車記をお届けしました。
今回の増便バスは実証実験のようなので2025年4月以降どうなるかはわかりませんが、今回の増便バスができたことで「白馬」へのアクセスで一番利用しにくかった糸魚川経由の利便性が上がったことでしょう。
赤字路線とされているJR西日本区間の大糸線が今回のバス運行によって廃止されてしまわないか心配になってしまうのは私だけでしょうか。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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