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【立山・黒部アルペンルート】様々な乗り物を乗り継いで長野から富山へ1日で通り抜ける旅

2024年10月13日

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みなさんこんにちは、tomotabitripです。

長野県と富山県の間にそびえる立山連峰。立山・黒部アルペンルートは長野県の扇沢駅と富山県の立山駅とを結ぶ総延長37.2kmの観光ルートです。

今回はこの立山・黒部アルペンルートを徒歩、電気バス、ロープウェイ、ケーブルカー、トロリーバスなど様々な乗り物を乗り継いだ縦断の旅をお届けします。

1日で通り抜ける際の時間の目安も見ていただければと思います。

立山・黒部アルペンルートとは

©OpenStreetMap contributors

立山・黒部アルペンルートとは長野県の扇沢駅と富山県の立山駅とを結ぶ37.2kmの山岳観光ルートです。扇沢から黒部ダムまでは黒部ダム建設のための資材運搬のため建設され、立山駅から黒部湖までは観光や登山客のために建設されたというそれぞれの経緯があります。

中部山岳国立公園内にあるため自然保護の観点から自動車の通行はできず、電気バス、ロープウェイ、ケーブルカーなどの様々な乗り物を乗り継ぐ必要があります。

立山・黒部アルペンルートの料金・所要時間は?

立山・黒部アルペンルートの料金と所要時間の目安は以下の通りです。

区間料金所要時間(移動時間)
信濃大町〜扇沢1,650円40分
信濃大町〜黒部湖・黒部ダム3,450円46分
信濃大町〜黒部平4,600円76分
信濃大町〜大観峰6,300円83分
信濃大町〜室堂8,500円93分
信濃大町〜天狗平9,030円
信濃大町〜弥陀ヶ原9,920円113分
信濃大町〜美女平11,500円143分
信濃大町〜立山12,590円150分
信濃大町〜電鉄富山13,820円215分

所要時間は信濃大町から乗り物での所要時間になります。乗り継ぎ時間や各場所での観光、各乗り物の時刻などを含めると通り抜けにかかる時間はもっとかかります。

アルペンルートにはWEBきっぷが便利!

立山・黒部アルペンルートのきっぷは当日扇沢駅、立山駅でも購入することができますが、あらかじめ予定が決まっている場合にはインターネットで購入するのがおすすめです。

特に富山側立山駅からのロープウェイでは定員があり当日窓口で購入すると予定する時刻の便で購入することができないこともあるのでWEBきっぷで購入するのが良いでしょう。

また、オプション券として

  • 長野〜扇沢間:特急バス
  • 信濃大町〜扇沢間:路線バス

上記の区間のバス乗車券もあわせて購入することができます。

立山・黒部アルペンルートの旅

出発は大糸線 信濃大町駅から

今回の旅は大糸線の信濃大町から出発。信濃大町駅は立山・黒部アルペンルートの玄関口の駅になります。

信濃大町駅から長野側の起点となる扇沢駅までは路線バスに乗車。路線バスといえどやってきたのは高速バスで使われるような大型バス!

8:00 信濃大町駅を出発したバスは市街地を抜け徐々に山の方面へ。橋の上からは遠くに険しい山々の姿が見えてきました。

いくつかのバス停に停車し、いよいよ長野側の起点 扇沢駅に到着です。

長野側の拠点 扇沢

8:30 扇沢駅に到着。ここで目的地までのきっぷを購入する必要がありますが、あらかじめWEBで購入しておくと発券するだけなので待ち時間も少なく非常に便利です。

扇沢駅から黒部ダム駅までは電気バスに乗車。6台が連なっての運行です。

以前はトロリーバスでの運行でしたが2018年に廃止され、現在のバスへ変更になりました。車体上部には電車のパンタグラフのような特徴的な設備が!ここで停車中に急速充電を行なっているそうです。

9:00 扇沢駅を出発。

扇沢駅〜黒部ダム間のトンネル内では、黒部ダム建設で最も困難を極めた区間「破砕帯」を通過します。「破砕帯」を通過する際には車内放送があるほか、トンネル内が青色の照明で照らされているので非常にわかりやすくなっています。

このトンネルの中に長野県と富山県の県境があります。黄色い看板が目印です。

黒部ダムの上を歩いて通過!

9:16 黒部ダム駅到着。

電気バスを降り階段を登り展望台にくると立山・黒部アルペンルートの見どころの一つ、黒部ダムを見ることができます。ダム上の人と比べるといかに大きいかわかりますね!

この後、ダムの上を歩いて次の乗り物に乗りに行きますよ!

ダム湖は上の写真のような感じです。ダム湖の遊覧船もあるので時間があれば乗ってみてはいかがでしょう。

築堤の上を歩いて通れるため放水口の真上から見るという珍しい体験もすることができます。吹き上げる風が強いのとあまりの高さ驚き!

黒部ダムの築堤の上は写真のような感じでかなり幅広く歩きやすいです。

写真撮影や階段上り下りしていたら1時間ぐらい黒部ダムに滞在。

黒部ダムからケーブルカーで黒部平へ

ダムの上を歩き山の中のトンネルに入ると次の乗り物の乗り場が見えてきました。

次は黒部湖駅から黒部平駅までケーブルカーに乗車します。

10:10 黒部湖駅出発。

全長828mの黒部ケーブルカーではこの移動する間に高低差373mを移動します。

標高1,828mのところにある黒部平までやってきました。

黒部平の展望台からは先ほどまでいた黒部ダムを見下ろすことができます。

黒部平駅から大観峰駅を見上げると上の写真の感じです。写真の中央やや上に見える白い建物のところまでロープウェイで登ることになります。

立山ロープウェイで大観峰へ

黒部平駅からは立山ロープウェイに乗って大観峰駅まで向かいます。

立山ロープウェイは長さが水平長 1,638m、斜長 1,710mで高低差488mを約7分かけて移動します。途中に支柱のないワンスパン方式を採用しているロープウェイで日本最長のものになります。

標高 2,316mの大観峰駅に到着。駅の展望台から黒部ダム・黒部湖を眺めてみました。

黒部ダムとの標高差は約900m!。黒部ダムの周りの山々を見渡すことができるような高さになりました。

日本で唯一のトロリーバスで富山県へ

黒部平駅からは日本で唯一のトロリーバスで最高地点 室堂を目指します。

信号が青になると出発。バス1台分の幅しかないのトンネルの中を進んでいきます。天井に2本吊り下がっているのがトロリーバス用の架線。

トンネルの途中には大量の水が吹き出した「破砕帯」があったようで、青い照明でその区間を示してありました。

立山トンネル中央にはバスが交換するための待避設備があります。この辺りが立山連峰の主峰「雄山」の真下にあり、この700m 頭上に標高 3,003mの山頂がそびえているとのこと!

11:10 室堂駅に到着。

トロリーバス最後の年ということもあり、多くの方がバスの写真を撮っていました。

立山登山の拠点 室堂

標高2,450m 立山・黒部アルペンルートの最高地点 室堂に到着。扇沢駅から約1,000m 登ってきました。

バスターミナルを出ると素晴らしい山々の景色が一面に広がります。ここからは本格的な登山やトレッキングなどアクティビティを楽しむことができます。

時間の都合もあり「みくりが池」のみ行ってみました。北アルプスで最も美しい火山湖と言われているそうで青く澄んだ水が特徴!風がなく水面にさざなみが立たなければ周囲の山々が湖面に映し出される絶景スポットです。

今回はさざなみが立って水鏡にはなりませんでした。

室堂には「ホテル立山」という宿泊施設もあるので早朝から登山する場合やこの後の弥陀ヶ原などでゆっくり散策する予定などであれば利用してみるのも良さそうです。

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バスターミナル内はは立ち食いそばのお店やお土産店、登山届の受付など様々なお店が立ち並びとても賑わっていました。

高原バスに乗り1,500m 降る

12:00 室堂駅から美女平駅までの23kmの間を立山高原バスに乗車。このバスでは標高 2,450mから標高 977mまでの約1,500mを下ることになります。

路線バスが通るこの道は左右に大きく曲がりながら走ることになります。

進行方向右側の方が景色は良いのでおすすめです!

天狗平山荘前を通過。今回乗車したバスは美女平駅までノンストップで直通するバスでしたが、別の時間のバスを利用すればこの天狗平で降りることができます。

標高1,600m〜2,000mにある弥陀ヶ原高原。この高原が一望できる場所でバスは一旦停車。眼下に広がる雄大な景色をバス車内から見ることができました。

先ほどの景色の場所から少し走ると弥陀ヶ原のバス停を通過。このバス停が弥陀ヶ原高原やカルデラ展望台を観光する拠点になります。

標高薬1,930mに広がる高山地帯の湿原には遊歩道が設置され、高山植物が咲き乱れる中を散策することができます。特に秋の紅葉シーズンには色とりどりに変わる高山植物たちを見ることができます。

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標高約1,500mを下りバスの終点美女平駅に到着。乗ってきたバスは美女平からの乗客を乗せると足ばやに室堂方面に走り去って行きました。

美女平駅からケーブルカーで立山駅へ

美女平駅からは立山・黒部アルペンルートの最後の乗り物 立山ケーブルカーに乗車し高低差 487mを下ります。

ケーブルカーの最大勾配560‰、まるで壁のような角度の坂道を走ります。

全長1.3kmのケーブルカーでは途中で反対側からの車両と行き違いが行えるような設備があります。

車窓からは溶岩が冷えて固まってできた多角柱の「柱状節理」が見れるのがポイント。車内の自動放送のアナウンスでも案内されるので見逃すことはないでしょう。

終点の立山駅に到着。

この立山ケーブルカーには日本では珍しく荷物用の車両が連結され、資材の運搬や旅行者の大型荷物の運搬などに使われています。

富山側の拠点 立山

立山・黒部アルペンルートの富山側の起点 立山駅に到着。涼しかった室堂とは変わり、立山駅まで下りてくると標高が低くなった分非常に暑かったです。

立山駅には富山地方鉄道 立山線が乗り入れており富山駅から電車で来ることができますし扇沢駅と同様、立山駅までは自動車でも来ることができます。

富山地鉄で富山駅へ

立山駅から電鉄富山駅までは1時間に1本程度の本数で電車が出ています。すでに電車は到着していますが、改札は出発10分前からのとのこと。

駅近くにある留置線には東急大井町線で走っていた車両がいました。大井町線を引退後は遠く富山の地で活躍中の様子。

出発時刻が近くなり改札開始。立山駅から電鉄富山駅まで乗車した車両も元東急田園都市線で活躍していた車両でした。長く利用していた車両と遠く富山の地で再会!

14:00 時刻通り立山駅を出発。立山駅を出てすぐ常願寺川にかかる真川橋梁を渡ります。また有峰口駅〜千垣駅間にあるアーチ型の千垣橋梁からの景色が良かったので見逃しなく!

しばらくは常願寺川に沿って山あいの線形がきついところを走るので比較的ゆっくりと走ります。

寺田駅に到着。寺田駅では対向列車待ち合わせてのためしばらく停車。

寺田駅は富山地方鉄道の本線と立山線が分岐する駅で線路の方向が分かれていく都合、1番線と3番線の間のホームが扇状に広がっていく特殊な作りになっています。

途中駅では鳩マークを掲げた元京阪8000系の車両と行き違い。以前は中間に2階建車両を組み込んだ「ダブルデッカーエキスプレス」として運行していたようですが最近は2階建車両を除いた2両での運行が多いそう。

東急と京阪という東西の車両がすれ違うのは地方鉄道ならではの光景です。

終点 電鉄富山に到着

15:07 立山駅を出発して1時間7分で終点の電鉄富山駅に到着。写真を撮っていたら乗ってきた電車の後ろに新たに電車が到着。どうやら縦列停車できる仕様の様子。

調べてみるとかつては3面4線の頭端式ホームでしたが高架化工事の都合で2面2線へ。縦列停車する形になったので1・3番線と2・4番線が同一ホームかつ同一線路を使用することになったそうです。

最後に

今回はこの立山・黒部アルペンルートを徒歩、電気バス、ロープウェイ、ケーブルカー、トロリーバスなど様々な乗り物を乗り継いだ1日での縦断の旅をお届けしました。

8:00に信濃大町駅を出発し電鉄富山駅には15:07に到着したので所要時間は約7時間でした。かなり急いでこの時間なので各地でゆっくり観光しているともう少し時間がかかるとお思います。

1日ないし2日がかりの移動にはなりますが約30kmのルートの間に魅力がたくさん詰まっていますので、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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大糸線の南小谷まで走る特急「あずさ5号」の乗車記です。立山・黒部アルペンルートの玄関口となる信濃大沢駅まで新宿駅から特急「あずさ5号」を利用すれば乗り換えることなくくることができます。

今回の立山・黒部アルペンルートの旅では週末の2日間エリア内の路線が乗り放題となるきっぷ「週末パス」を利用しました。北陸新幹線は上越妙高駅までがフリーエリア内になるので、富山駅から上越妙高駅まで別途乗車券を購入して東京まで戻ってきました。そんな「週末パス」の利用方法についてまとめた記事です。

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tomotabi

北斗星の旅をきっかけに旅行好きになり鉄道・飛行機旅へ| 鉄道乗車記|飛行機の搭乗記|ホテルの宿泊記|お得なきっぷ|を中心に記事を書いています|

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