みなさんこんにちは、tomotabitripです。
今回は谷川岳の観光シーズンに合わせて運転され、大宮駅から越後湯沢駅まで高崎線・上越線を走る臨時快速列車「谷川岳もぐら号」に乗車してきました。
谷川岳もぐら号とは
高崎線・上越線を走り大宮駅から越後湯沢駅間で運転される列車で、2021年は485系リゾートやまどりの車両で運行されました。
途中の土合駅では約30分程度の長時間停車があり、「日本一のモグラ駅」を楽しむことができるダイヤが組まれているのが特徴です。
停車駅・時刻
停車駅 | 大宮 | 上尾 | 桶川 | 熊谷 | 深谷 | 高崎 | 新前橋 | 渋川 | 水上 | 湯檜曽 | 土合 | 越後湯沢 | ||||||||||
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時刻 | 9:36発 | 9:47着 | 9:48発 | 9:55着 | 9:56発 | 10:21着 | 10:22発 | 10:36着 | 10:37発 | 11:04着 | 11:05発 | 11:13着 | 11:14発 | 11:26着 | 11:27発 | 12:04着 | 12:07発 | 12:12着 | 12:15発 | 12:20着 | 12:50発 | 13:32着 |
リゾートやまどりの車内
485系「リゾートやまどり」は観光列車ということで、車両の様々なところに観光列車らしさの設備が備えられています。
3号車と5号車の車端部には共用スペースとしてロングシートタイプの座席が設置されています。
3号車は赤色のモケット、5号車は青色のモケットになります。
4号車には小さな子供が遊べるキッズルームがあります。
キッズルームはカーベットが敷かれ土足禁止となっているため、小さな子供も比較的自由に遊ぶことができそうです。
2号車にはミーティング室「和」があります。列車内に畳を使用したベンチが設置されているのは観光列車ならではの設備。
車両の連結部には段差がありますがそれをカバーするための坂が設置されていました。
またドアの部分には段差があるので注意が必要です。
谷川岳もぐら号 乗車記
出発は大宮駅から
谷川岳もぐら号は大宮駅7番線から出発します。
大宮駅在来線の行先案内板で「越後湯沢」の表示は臨時列車ならでは。
9時20分、高崎方面より回送列車として入線してきました。
隣の8番線には9時26分発の特急草津31号が入線し、485系と651系の車両が並びます。
異なる形式の特急車両が並ぶ様子は見ていていいものです。
車体側面には大きく「リゾートやまどり」のロゴと鳥の絵が描かれています。
座席の紹介
リゾートやまどりは全車普通車ですが、座席の配置は1-2の横3列の配置となっています。この座席は元々253系成田エクスプレスのグリーン車で使用された元が使用されています。
シートピッチは在来線の列車としてはかなり広く、
・1、3~6号車:1,200㎜
・2号車 :1,550㎜
となっています。
車窓①(大宮→高崎)
9時36分、定刻通り谷川岳もぐら号は大宮駅を出発。
定期列車の間を走るためか比較的ゆっくりと走っていきます。
大宮駅を出発して11分、最初の停車駅上尾駅に到着。
大宮駅を出発して19分、桶川駅に到着。
進行方向右側より、新幹線の高架と秩父鉄道の線路が見えると熊谷駅に到着です。
大宮駅を出発して45分、熊谷駅に到着。
熊谷駅を出発してしばらくすると、車窓の両側には熊谷貨物ターミナルが広がります。EH200や貨物列車、入れ替え用のHD300形機関車等見ることができました。
高崎線の中でも重要な籠原駅ですが、この谷川岳もぐら号は運転停車のみで客扱いは行いません。
大宮駅を出発して1時間、深谷駅に到着。
写真では少ししか見えませんが、東京駅に使われたレンガが深谷市で作られたものということで、深谷駅は東京駅に模した外観となっています。
神保原駅と通過すると埼玉県と群馬県の境となる神流川を渡り、いよいよ群馬県へと入っていきます。
高崎駅到着前には進行方向右側に高崎機関区があり、EH200・EF65・EH500などの様々な機関車を見ることができます。
続いて、高崎車両センター高崎支所が続きます。
ここでは高崎駅を中心に活躍する211系や651系1000番台が留置されていました。奥に1編成だけある黄色と緑の「矢絣柄」の211系もいました。
高崎駅到着
大宮駅を出発して1時間28分、北関東有数のターミナル駅、高崎駅に到着。
大宮駅を2分前に出発した普通前橋行は7分前に高崎駅に到着しており、谷川岳もぐら号がゆっくり走ってきたことがうかがえます。
高崎駅では信越線と別れます。
車窓②(高崎~水上)
大宮駅を出発して1時間37分、新前橋駅に到着。
隣のホームには谷川岳もぐら号の前を走っていた新前橋の列車が客扱いを終え停まっていました。
進行方向左側には新前橋駅に併設された高崎車両センター本所があります。
群馬県内で活躍する211系が所属する他、この「リゾートやまどり」も高崎車両センター所属です。
新前橋駅を出ると進行方向右側に両毛線が分かれていきます。
進行方向右側には、赤城山を見ることができました。この時左側では、榛名山を望むことができたようです。
大宮駅を出発して1時間50分、伊香保温泉の玄関口となる渋川駅に到着。
渋川駅を出ると進行方向左側に吾妻線が別れていきます。
渋川駅出発後、利根川を渡り列車は徐々に山あいへと入っていきます。
途中何度か利根川を渡ります。
列車は利根川沿いに上越線を北上。
車内放送にて高さ42mの諏訪峡大橋とバンジージャンプの紹介がありました。
諏訪峡大橋を越えると水上駅に到着です。
水上駅到着
大宮駅を出発して2時間28分、水上温泉の玄関口水上駅に到着。ここでは乗務員交代のため3分の停車時間がありました。
水上駅で運転系統が分離されており、通常ならば乗り換えが必要ですが乗り換えなしで行くことができるのは臨時列車ならでは。
湯檜曾駅到着
列車は水上駅を出発し利根川沿いを走ったのち、群馬県と新潟県を結ぶ全長13,500mの新清水トンネルへと入ります。
大宮駅を出発して2時間36分、湯檜曽駅に到着。湯檜曾駅では3分間の停車時間がありました。
トンネル内には485系のモーター音が鳴り響きます。
列車の本数が少なく利用者も少ない駅なのでホームは無骨な感じ。
次の停車駅はいよいよ土合駅です。
土合駅で30分の停車
大宮駅を出発して2時間44分、この列車の名前にもなっている「日本一のモグラ駅」として有名な土合駅に到着。この駅で30分ほど停車します。
さて、30分の停車時間の間に改札口まで486段の階段を登っていきましょう。
階段の途中にはベンチがあり休憩もできるようになっています。
階段を上がると湯檜曽川の上を渡る通路が続きます。
改札までもうひと踏ん張りです。
486段の階段を登り約10分強でようやく改札口まで到着。大きな三角形が特徴的な駅舎がお出迎え。
駅事務室後には喫茶「mogura」があるので、階段の上りで乾いた喉を潤すにはよさそうです。
土合駅であまりゆっくりはできません。列車が出発する前にもと来た道を戻る必要があるので再び486段の階段を下ります。
これがなかなか大変!下りの所要時間の目安も約10分弱です。
なんとかホームまで戻ってきました。
土合駅かつて本線(通過線)と副本線がありホームは副本線に設置されていましたが、2008年に改良され本線上にホームが設置されるようになりました。
今でも上の写真のようにホーム下に線路後があり、副本線があった時の名残を見ることができます。
待合室は元からホームだった位置に設置されています。
12時50分、列車は時刻通り土合駅を出発。30分の停車時間はあっという間に過ぎていきました。
車窓③(土合~越後湯沢)
土合駅を出発し長い上りトンネルを抜けて新潟県へと入ります。
新潟県に入り最初の駅、土樽駅をゆっくりと通過。
土樽駅を過ぎると土木遺産に選定された毛渡沢橋梁をゆっくりと渡ります。
円柱状にレンガが積まれた柱と緩やかなカーブを描くガーター橋が特徴的な橋なので見逃せないポイントです。
ゆっくりと越後中里駅もゆっくりと通過。
スキー場にあるブルートレインの車両を使った休憩スペースも健在。
終点 越後湯沢駅到着
13時32分、大宮駅を出発して3時間56分、終点の越後湯沢駅に到着。
列車は車内清掃後、折り返し13時53分発の大宮行きとなります。
最後に
今回は大宮から越後湯沢まで、途中土合駅での長時間停車を挟みながら約4時間の列車旅を楽しむことができました。
「谷川岳もぐら号」は快速列車ということもあり、乗車券の他指定席料金530円で乗れる列車なのも乗り得ポイントです。
ぜひ、機会があれば乗ってみてはいかがでしょうか。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。