成田空港からの国際線がほとんど飛んでいない今、東京と成田空港を結ぶ成田エクスプレスもその影響を受けてほとんどの列車が運休もしくは減車となってしましました。
そんな成田エクスプレスの今の様子を見ていきたいと思います。
東京と成田空港を結ぶ特急
成田エクスプレスはJRの路線網を利用して、東京・神奈川・埼玉などから成田空港を結ぶ特急として活躍しています。
・中央本線:高尾駅
・東北本線:大宮駅
・東海道線:大船駅
・山手線:池袋・新宿
などが始発駅となり、都心と成田空港を乗り換えなしで移動できる便利な特急です。

2020年4月30日まで
運休・減車前となる2020年4月30日までは最大12両編成で運行されていました。
成田空港へ向かう列車は東京駅にて東海道線方面から来た成田エクスプレスと山手線・東北本線方面から来た成田エクスプレスが連結する作業が日常的に行われていました。
列車本数としては
成田空港行:1~53号(奇数)
成田空港発:2~54号(偶数)
の計27往復が運行されていました。
2020年6月1日から
国際線の運行がほとんどなくなった結果、成田空港を発着する航空機が減少したため、成田エクスプレスを利用する乗客も大きく減少しました。その結果、成田エクスプレスは運休・減車の措置が取られました。

成田空港行:8本
成田空港発:10本
となりました。
見ての通り早朝と夜の列車以外、日中の列車はほとんど運休となってしまい、運行されている列車に関しても、一部区間運休などを行い減車扱いとなっている列車もあります。
運休となってしまった成田エクスプレスはどこに?
鎌倉車両センター
成田エクスプレスは全ての車両が大船駅の先にある、「鎌倉車両センター」に所属しています。
そのため、運休となってしまった成田エクスプレスの多くがこの車両センターで留置されています。
鎌倉車両センターの奥のほうでひっそりと止まっている成田エクスプレスを見ることができました。
鎌倉駅留置線
鎌倉車両センターには成田エクスプレスの他に横須賀線のE217系や横浜線のE233系も所属しています。
そのため全ての成田エクスプレスを留置することが難しいので、鎌倉駅の上下線に1本ずつある留置線にも停めるようになってしましました。
最大で上下2編成ずつ合計4編成が止められます。
訪れたときは片方の留置線に2編成12両が停まっていました。
この他にも東京総合車両センター池袋派出所や東大宮センターなどでも留置されています。
車内テレワークとして活用!
とまっているだけではもったいないということで、成田エクスプレスが持つ無料Wi-fi機能を利用して「N'EXでテレワーク!」という企画がありました。
企画概要
場所:両国駅3番線ホーム
期間:2020年11月27日、28日
時間:10時~16時
料金:100円/15分(税抜き)
使用車両:E259系
この企画では、電車内でテレワークというのも面白いですが、両国駅3番線(臨時)ホームで実施したというのも特徴的で話題になりました。
まとめ
空港アクセス特急として活躍するはずの成田エクスプレスですが、時期柄その運用が難しくなっています。
テレワークの場として新しい活用方法となるのは面白そうですが、早く元の運用に戻れるといいなと思っています。